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朝比奈隆 新日本フィル ブルックナー交響曲第8番 おすすめ

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こんにちは、
ともやんです。

昨晩夢を観ました。朝比奈さんのブルックナーの8番を聴いている夢です。

なんか未発表の音源で、ブルックナーの8番ともうひとつピアノ協奏曲らしい。えっ?ブルックナーのピアノ協奏曲?そんなのあったっけ?というところで目が覚めました。

夢ですから荒唐無稽なものですが、そう言えば、朝比奈さんのブル8ってあまり聴いたことがないな、と起きてすぐ、朝比奈さんが、93年2月にサントリーホールで新日本フィルを振ったライブ録音を聴きました。

そしてバシッと目を覚ましてくれました。素晴らしい演奏です。

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朝比奈隆 最高のブルックナー交響曲第8番か!?

朝比奈さんの演奏を聴いていて、少し気になる時があります。

それは、切れの悪さです。

朝比奈さんの特徴は、その厚みのある重厚な響きで内声部もしっかり弾かせていく職人気質な演奏です。

これは、朝比奈を支持する評論家の福島章恭氏も著書の中で指摘しています。

以下、引用します。

“さらに惜しいのは、全曲にわたり細部の詰めが甘いことである。複付点音符と付点音符の区別が曖昧であったり、弦の各音がモヤモヤとしていたりすることは「全体の雰囲気が良いから耳を塞ごう」では済ませてはならない重大な問題であろう。この弦のモヤモヤは、棒の曖昧な朝比奈の欠点なのだが、声楽で言えば子音の聞こえないドイツ語のようで、西洋音楽の語法として甚だ具合が悪いのだ。”

と指摘しています。

僕も時々朝比奈さんの演奏でそんなモヤモヤを感じていたが、そんなことだったのかと納得しました。

しかも、それはオケによって違い、特に大阪フィルとの演奏でそれを感じることが多かったように思います。

それに比べ、新日本フィルは、オケの特徴なのか方針なのか、はたまた技術的力量なのか、それがなく聴いていて気持ちいいのです。

だから朝比奈さんの豪放磊落で大らかな音楽性は、新日本フィルや都響、N響といった技術力が高いオケとの共演でより力を発揮するのかもしれません。

個人的には、朝比奈さんの音楽がもっとも充実していたのが、60歳代の70年代からせいぜい90年代初頭ぐらいまだかなと感じています。

特に大阪フィルとヨーロッパツアーに行った75年ころの録音を聴くと鳥肌が立つような鬼気迫る凄みを感じます。

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ただご本人は、亡くなるまで舞台に立ち、理想の演奏を目指し振り続けたのですから頭が下がります。他人がどう思おうと、自分に信じた道を歩み続けた朝比奈さんは、それだけで偉大な音楽家です。

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朝比奈隆&新日本フィル ブルックナー交響曲第8番 おすすめ

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第8番 ハ短調 WAB 108 (1887年稿および1890年稿・ハース版)
Symphony No. 8 in C Minor, WAB 108 (ed. R. Haas from 1887 and 1890 versions)

1.(15:46) I. Allegro moderato
2.(15:27) II. Scherzo: Allegro moderato – Langsam
3.(27:34) III. Adagio: Feierlich langsam, doch nicht schleppend
4.(22:55) IV. Finale: Feierlich, nicht schnell
total(81:42)

新日本フィルハーモニー交響楽団 – New Japan Philharmonic Orchestra
朝比奈隆 – Takashi Asahina (指揮)
録音: 16 February 1993, Suntory Hall

ブルックナー:交響曲 第8番 <ハース版> 朝比奈隆 、 新日本フィルハーモニー交響楽団

生誕100周年記念 朝比奈隆&新日本フィル
DSDリマスタリングで再発売

2008年で生誕100年をむかえる朝比奈隆[1908-2001]が新日本フィルハーモニー交響楽団と録音した名演をDSDリマスタリングで再発売いたします。
ブルックナーの演奏はまさに朝比奈のライフワークといえます。本録音は92年から93年にかけて集中的に行われた新日本フィルとの連続演奏を収録したもので、有名な大阪フィルとの共演以外では数少ない、まとまった形での演奏です。(フォンテック)

 



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