こんにちは、
ともやんです。
フランスの作曲家ポール・デュカス(1865-1935)は、完璧主義者として知られ、生前自分で佳作と認めた作品だけ残し、他は破棄したと言われる作曲家です。
残された作品数は、わずか20曲程度とまで言われていますが、自分がわざわざ創作した作品を破棄してしまうなんて、なんて持ったないことと僕などの凡人は思ってしまいます。
では作曲家としてどうやって生計を立てていたのかと心配にもなります。
ただ調べてみると作曲家としては20代ですでに注目されていました。
そこである程度知名度を得て、その後は新聞や雑誌への論評を発表したり、また編曲の仕事などをしていたようです。
そして1910年には、パリ音楽院の管弦科の教授、1926年頃には作曲科の教授になっています。
亡くなる前年の1934年には、フランス学士院会員に選ばれていますので、それなりの名士だったと思われます。
今回は、デュカスの代表曲、交響詩「魔法使いの弟子」についての記事です。
デュカス「魔法使いの弟子」の実演を聴いて
2026年6月26日(土)にサントリーホールで、東京交響楽団の定期演奏会がありました。友人が東響コーラスにいるので、そのプログラムの中で彼女も参加するというので案内をもらいました。
何と言っても指揮が沖澤のどかさんということでこれは行くしかないなと思ったのです。
当日まで沖澤のどかさんのCDを聴いた入りしてある程度演奏スタイルを知ろうとしました。
現段階では、強烈な個性を感じないまでも、それぞれの作品が持つ先入観や固定観念を排して、まっさらな状態で音楽を作り上げて行くことをやっているそうで、その演奏は瑞々しく小気味の良いものでした。
沖澤のどかさんは、今後の成長がとても楽しみな指揮者です。
その中でも 1曲目に演奏したデュカスの交響詩「魔法使いの弟子」は印象深いものでした。
ああ、この作品はこんなに魅力的なものだったんだと改めて認識した次第です。
10件の演奏を聴いてみた
デュカスの交響詩「魔法使いの弟子」の魅力を改めて知った僕は、いくつか演奏を聴いてみました。
- 聴いた演奏は次の10件
エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団
ジョン・ウィルソン/シンフォニア・オブ・ロンドン
ヘルマン・シェルヘン/ウィーン国立歌劇場管弦楽団
シャルル・デュトワ/モントリオール交響楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ/NBC交響楽団
レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック
アンドレ・プレヴィン/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
ハインツ・レーグナー/ベルリン放送交響楽団
ジェームズ・レヴァイン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
フランソワ=グザヴィエ・ロト/レ・シエクル
これらの10件の演奏をCDやサブスクの配信で聴きました。
印象に残ったベスト5
- 印象に残った演奏は次の5件です。
アンセルメ/スイス・ロマンド管
ウィルソン/シンフォニア・オブ・ロンドン
シェルヘン/ウィーン国立歌劇管
バーンスタイン/NYフィル
レーグナー/ベルリン放送響
でした。
聴いた演奏は、どれも素敵なもので、ロトやプレヴィンの演奏も挙げたいところですが、あくまで僕は印象に残ったということで選びました。
ポール・デュカス – Paul Dukas (1865-1935)
交響詩「魔法使いの弟子」
L’apprenti sorcier (The Sorcerer’s Apprentice)
スイス・ロマンド管弦楽団 – Swiss Romande Orchestra
エルネスト・アンセルメ – Ernest Ansermet (指揮)
(10:59)
エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団/フランス管弦楽曲集
もっとも模範的な演奏ではないかと思います。
優秀な録音で、明快な指揮とあいまってこの曲の一番のおすすめCDだと思います。
あまりにも順当すぎるおすすめですが、やはり良いものはいいです。
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シンフォニア・オブ・ロンドン – Sinfonia of London
ジョン・ウィルソン – John Wilson (指揮)
(10:35)
ジョン・ウィルソン/シンフォニア・オブ・ロンドン/フランス管弦楽名曲集
2024年1月の録音。
この指揮者とオケのコンビで初めて聴きましたが、充実して管弦楽の醍醐味を感じさせる演奏を展開しています。
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ウィーン国立歌劇場管弦楽団 – Vienna State Opera Orchestra
ヘルマン・シェルヘン – Hermann Scherchen (指揮)
(13:28)
ナクソス・ミュージック・ライブラリーにて視聴できます。
残念ながらCDが見つからずです。
もっとも遅めのテンポで、大時代的な印象もありますが、明快にして即物的な演奏で古さは感じさせません。一聴に値する演奏です。
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ニューヨーク・フィルハーモニック – New York Philharmonic Orchestra
レナード・バーンスタイン – Leonard Bernstein (指揮)
(12:13)
バーンスタインは、後年ヨーロッパに行ってからの演奏に名演が多いように感じますが、NYフィル時代の演奏にも素晴らしいものが多く残されています。
盛り上がりも素晴らしい演奏です。
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ベルリン放送交響楽団 – Berlin Radio Symphony Orchestra (Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin)
ハインツ・レーグナー – Heinz Rogner (指揮)
(11:29)
ハインツ・レーグナー~ヨーロピアン・コンポーザー・レコーディングス
やや遅めのテンポでまるで交響曲を聴いているかのような演奏。管弦楽の厚みと充実をもっとも感じさせる録音です。
まとめ
コンサートに行くと多くは、交響曲や協奏曲の大曲を聴くことが多いです。
6月27日に言った沖澤のどか指揮東京交響楽団の演奏は、10分少々の作品をいくつかまとめたものでした。
午後6時開演で、8時前には終わりました。
プログラムは管弦楽曲、合唱曲、声楽曲と多彩なもので、沖澤のどかさんの魅力も十分に楽しむことが出来ました。
素敵なプログラムでした。


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