ゴセックはフランス交響曲の父 TVCMで有名だけじゃない

作曲家
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こんにちは、ともやんです。

筆者は、交響曲が好きです。
最初の出会いは、ハイドンでした。
中学生の時30センチLPレコードが買えなくて、最初に買ったのレコードは、17センチ盤のハイドンの交響曲第100番「軍隊」でした。

それから半世紀以上、著名な作曲家の交響曲を聴いてきました。
最近では、ようやくショスタコービッチの15曲の交響曲を聴きました。

そこでふと思ったのです。
著名な作曲家の交響曲のCDはたくさん出ているけど、録音や演奏機会が少なくても素敵な交響曲があるのではないか?

そこで僕はいくつかの資料から交響曲を作っ作曲家を調べてみました。

さうすると自分が知らなかった多くの交響曲作家の存在が、わかりました。
とりあえずCDなどで録音が確認できる作曲家を調べて聴いて行くことにしました。

まず「フランス交響曲の父」と言われるフランソワ=ジョセフ・ゴセック(1734年~1829年)を紹介したいと思います。

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ゴセックについて出会いと知名度

僕は、5年前からスズキメソードのヴァイオリン教室に通っています。
64才目前に始めたこともあり、上達の速度は遅いですが、少しずつ前に進んでいます。

スズキ・メソードの第1巻の締めくくりにふさわしい、あの愛らしくて弾むようなゴセックの「ガヴォット」ですね! ヴァイオリンを構えたときのワクワク感や、初級ならではの可愛らしさと難しさが絶妙に入り交じった名曲です。

また、貴乃花さんのテレビCMのふるさと納税の「さとふる」でも、貴乃花さんのほのぼのと「ガヴォット」が歌われていますので、聴いたことがある人も多いと思います。

ゴセックはフランス交響曲の父

音楽に造詣の深い方であっても、ゴセック(Francois-Joseph Gossec, 1734~1829)の名前は少しマイナーに感じられるかもしれません。

しかし彼は、**モーツァルトやベートーヴェンが生きた激動の時代に、フランス音楽界の礎を築いた非常に重要な音楽家**です。

その波乱万丈な生涯と音楽界への功績についてご紹介します。

ベルギーの農村からパリの音楽界へ

ゴセックは1734年、現在のベルギー(当時はオーストリア領)の小さな村で生まれました。

ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)の2歳年下で、長命だったこともあり、モーツァルト(1756-1791)、ベートーヴェン(1770-1827)、シューベルト(1797-1828)といった、クラシック音楽史を飾る著名な音楽家たちの生涯がすっぽり入っています。

貧しい農家の出身でしたが、幼い頃から音楽の才能を発揮し、アントワープ大聖堂の聖歌隊で少年合唱のソリストとして音楽の基礎を学びました。

1751年、20歳頃に一念発起して音楽の中心地パリへ移住します。
そこでフランスにおける交響曲(シンフォニー)の開拓者であるジャン=フィリップ・ラモーらと出会い、本格的な作曲や指揮の腕を磨いていきました。

フランスに「交響曲」を根付かせたパイオニア

18世紀半ば当時のフランスでは、オペラや宗教曲が音楽の中心であり、オーケストラだけで演奏する器楽曲(交響曲)はまだ珍しいジャンルでした。

ゴセックは、ハイドンやモーツァルトが活躍するよりも早い**1759年に、フランスで最初期となる自身の交響曲集を発表**しました。

これがパリで大きな評判を呼び、フランスにおける交響曲文化の礎を築くことになります。

激動のフランス革命を生き抜いた音楽家

ゴセックの人生最大のドラマは、1789年に勃発した**フランス革命**です。
彼は王室や貴族に仕える宮廷音楽家でしたが、革命の波にうまく適応し、むしろ革命政府側の公式音楽家として大活躍しました。

* **国民的作曲家としての活動:** 革命記念日や国家行事のための野外音楽、大合唱曲を多数作曲しました。

たくさんの金管楽器と打楽器を使い、大衆が屋外で大合唱できるような壮大な音楽スタイルは、のちのベートーヴェンやベルリオーズにも影響を与えました。

ゴセックは1829年に95歳という当時としては驚異的な長寿で亡くなりました。
ハイドン(77歳没)、モーツァルト(35歳没)やベートーヴェン(56歳没)よりもはるかに長く生き、バロック時代の名残から古典派、そしてベルリオーズ(1803年生)メンデルスゾーン(1809年生)シューマン(1810年生)などがほぼ成人するまで生きて、ロマン派の初期に至るまで、音楽の様式が劇的に変わるすべてを見届けた生き証人でした。

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あの「ガヴォット」の魅力

ゴセックは交響曲や宗教曲、オペラなど多くの大作を残しましたが、現代の人たちが最もよく耳にするのが、上記の「ガヴォット」です。

この曲はもともと、彼が作曲したオペラ『ロザージュの仮面劇(Le Mosaique)』(または別の舞台音楽)の中の一曲だったものです。
上品で軽やかなリズムの中に、どこか素朴な愛らしさが漂い、時代を超えて世界中の子供たちや時には大人たちの練習曲として愛され続けています。

貴乃花さんのテレビCMをはじめ、テレビ番組やCMのBGMとしても、あのチャーミングな旋律は日本人の心に深く染み込んでいると思います。

筆者が現在学んでいるスズキメソードのヴァイオリン教則本の第1巻の最後に出てきます。
難易度は初級とはいえ、テンポ感や軽快なボーイングを美しくキメようとすると、既に第3巻の最後の曲に挑戦している身でも繰り返し練習してもなかなか上手くいかないのです。なかなか奥が深い名曲だと思います。

クラシックの巨匠たちが築いた時代の、隠れた立役者ゴセック。
そんな背景を知って弾いてみると、あの親しみやすいメロディがまた違った響きに聴こえてくるように感じます。

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ゴセックの交響曲を聴いてみよう

ゴセックの交響曲を録音したCDは、たくさんあるわけではありません。
しかしジモン・ガウデンツとノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミーが、素敵な録音を提供しています。
作品4と作品6の交響曲集を録音していますが、現在は、作品4が入手できます

フランソワ=ジョセフ・ゴセック – Francois-Joseph Gossec (1734-1829)
交響曲 ニ長調 Op. 4, No. 1
Symphony in D Major, Op. 4, No. 1

1.(02:57) I. Allegro
2.(03:36) II. Andantino Allegretto
3.(02:19) III. Minuetto
4.(01:56) IV. Prestissimo
total(10:48)

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交響曲 ホ長調 Op. 4, No. 2
Symphony in E Major, Op. 4, No. 2

5.(02:14) I. Allegro
6.(03:09) II. Andante
7.(02:02) III. Minuetto
8.(01:40) IV. Presto
total(09:05)

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交響曲 ヘ長調 Op. 4, No. 3
Symphony in F Major, Op. 4, No. 3

9.(04:10) I. Allegro
10.(03:41) II. Adagio
11.(02:32) III. Minuetto
12.(01:51) IV. Poco Presto
total(12:14)

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交響曲 ハ長調 Op. 4, No. 4
Symphony in C Major, Op. 4, No. 4

13.(04:15) I. Allegro
14.(03:40) II. Adagio
15.(02:25) III. Minuetto
16.(01:43) IV. Presto
total(12:03)

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交響曲 ホ長調「田園」 Op. 4, No. 5
Symphony in E Major, Op. 4, No. 5, “Pastorella”

17.(03:58) I. Allegretto
18.(02:53) II. Adagio
19.(02:43) III. Minuetto
20.(02:34) IV. Presto
total(12:08)

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交響曲 ニ短調 Op. 4, No. 6
Symphony in D Minor, Op. 4, No. 6

21.(06:04) I. Allegro
22.(04:26) II. Andante
23.(02:35) III. Minuetto
24.(01:29) IV. Presto
total(14:34)

ノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミー – German Chamber Academy Neuss
ジモン・ガウデンツ – Simon Gaudenz (指揮)
録音: 19-22 March 2018, Deutschlandfunk Kammermusiksaal

ゴセック: 交響曲集 Op.4(ノイス・ドイツ室内アカデミー/ジモン・ガウデンツ)

95歳という長寿に恵まれ、バロック期の終りからロマン派の始まりまでを見渡し、息長く活動したゴセック。
愛らしい「ガヴォット」の作曲家であり、指揮者としてはフランス革命によって中断していた「コンセール・スピリチュエル(宗教音楽の定期演奏会)」を再編したことで知られます。
ゴセックは数多くの作品を残しましたが、なかでも50曲に達する交響曲は彼の評価を高め「フランス交響曲の父」と呼ぶ人もいるほどです。 しかし、彼の交響曲は現在ほとんど演奏されることがありません。このアルバムには1759年に作曲された「作品番号第4番」の交響曲が収録されており、全曲録音は初となります。
古典派の整った形式に拠って書かれていますが、各々の楽章にはかなり革新的な部分があり、オーボエやホルンの用い方も独特です。
また「田園」のタイトルを持つ第5番も聴きものです。
公式アルバム紹介

まとめ

中学生の時にハイドンの交響曲に魅せられて約半世紀。
しかし、最近ようやくそれが音楽史上の一部の作曲家のものしたか聴いていなかったと気付きました。

そのきっかけは、ショスタコービッチの交響曲を聴いたことからです。
それまでは、難しいと遠ざかっていたショスタコービッチの作品が、聴いてみると意外と面白いのです。
そこで単に先入観だけで聴かず嫌いの作品がたくさんあるのではと考えることにしました。
そうすると身近だったゴセックが、実はフランス交響曲の父と呼ばれるほどの交響曲作家だったのです。

今後も掘り出した交響曲作家と作品を紹介していきますので、どうぞお楽しみに!



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