こんにちは、
ともやんです。
最近、クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団の録音で、マーラーの交響曲第1番「巨人」を聴きました。
僕は特にアバドをファンではないし、好んで彼のCDを聴いているわけではない。
ただ最近人に勧められて読んだ名盤関連の本に、著者がわざわざ一番最初のこのCDを取り上げていたからです。
そこで聴いてみたのです。
そうしたらなかなかいい、いやとってもいい。
ということで今回は、アバド&シカゴ響のマーラーの”巨人”について記したいと思います。
アバド指揮シカゴ響のマーラー巨人
僕が読んだ、いや読んでいる本に関しての情報をお伝えします。
タイトル:「クラシック33名盤へのオマージュ」
著者:加来久敏氏
本は残念ながら現在絶版で、僕はAmazonで中古品を購入しました。
著者の加来氏、植物病理学者で、長らく農林水産省にお勤めだった方。
ただ趣味でクラシック音楽とオーディオには、かなり精通されているようです。
僕自身、ある音楽サークルでお目にかかったことがあります。
さて、この本のタイトル通り、33の名盤を紹介しているわけですが、そのトップを飾ったのが、アバド&シカゴ響によるマーラーの交響曲第1番「巨人」だたわけです。
アバドの思い出
実は、アバドは、僕が生まれた初めて聴いた世界的指揮者だったわけです。
いやクラシック音楽のコンサートに初めて接したのが、アバド指揮のウィーン・フィルでした。
時は1973年3月。
僕は高校進学を間近に控えた中学3年生。
なんと僕の住み富山市にウィーン・フィルが来るというではありませんか!
チケット代がいくらだったか、そしてその代金をどうやって工面したか、全く憶えていません。
ただ親に頼った記憶はないので、多分自分の小遣いから捻出したと思います。
演目は確か、ベートーヴェンの田園とシューベルトの未完成だったと記憶します。
感動は忘れましたが、アバドの後ろ髪がふさふさを揺れていたのをよく憶えています。
当時、アバドは39歳。
実は、僕の父を同い年です。
父は90歳を過ぎて健在ですが、アバドはもう10年以上前に亡くなりましたが。
感動が薄かった来日公演
僕は、ウィーン・フィルが来るというので、てっきりベームが同行すると思ったのですが、アバドと聞いてがっかりした記憶は鮮明に残っています。
加来氏も著書の中で、1973年のウィーン・フィルの来日公演で初めてアバドの指揮に接したと書かれています。
当時、加来氏は農林水産省に入省する前年のようで、大学生もしくは大学院生だったのでしょうか。
ウィーン・フィルから自分の音を引き出せない、ドライブ能力のない優等生指揮者と表現されています。
多分、いくら中学生といえども演奏自体への感動があまり残っていないのは、加来氏と同じようなことを感じていたのかもしれません。
アバド&シカゴ響の巨人を聴いて
加来氏は、アバドはライブの人と記していました。
そしてシカゴ交響楽団のコンサートで聴いた、アバドの「巨人」で、アバドの凄さを知ったそうです。
それに加え、マーラーの作品の凄さも重ねって知ったそうです。
僕は、マーラーの「巨人」は、好きで、実演では80年代にシュターツカペレ・ドレスデンと来日したブロムシュテットが最高でした。
そしてほぼ同時期で来日したメータ&イスラエル・フィルの「巨人」も聴きましたが、これにはがっかりして、その後メータを全く聴かなくなったほどです。
さて、アバド&シカゴ響の聴きました。
実は、巨人は好きだといいながら、愛聴盤は特にありません。
小澤征爾&ボストン響は意外と聴いているかな。
マーラーと交流があったクレンペラーの演奏はぜひ聴きたいものですが、クレンペラー自身が、この作品を評価していなかったので録音が残っていないのが残念です。
話がずれましたが、小澤の端正で明快な演奏に比べ、アバドの演奏には凄みがあります。特に低弦のゴリゴリ感がいい。
何度も聴きなおした演奏ですね。
アバドの巨人を聴く方法
残念ながら、現在、タワーレコードなどの大手の通販サイトでは、アバド&シカゴ響によるマーラーの「巨人」のCDは入手できません。
ただ中古品は手に入るかも。
なお現役CDでは、ベルリン・フィルを振ったものがありますが、こちらは未聴なのでなんとも言えないです。
一方、サブスクの配信サイトである、ナクソス・ミュージック・ライブラリーやAmazonのAmazon・Music・Unlimitedでは聴くことが出来ます。
ということで、以下にAmazonの紹介をしておきます。
マーラー交響曲第1番「巨人」
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第1番 ニ長調「巨人」
Symphony No. 1 in D Major, “Titan”
1.(16:21) I. Langsam, schleppend
2.(07:19) II. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
3.(10:54) III. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
4.(19:49) IV. Sturmisch bewegt
total(54:23)
シカゴ交響楽団 – Chicago Symphony Orchestra
クラウディオ・アバド – Claudio Abbado (指揮)
マーラー交響曲第10番
24:27交響曲第10番 嬰ヘ短調 – 第1楽章 アダージョ5.
Symphony No. 10 in F-Sharp Major: I. Adagio
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
クラウディオ・アバド – Claudio Abbado (指揮)

マーラー:交響曲第1番「巨人」、第10番(シカゴ響/ウィーン・フィル/アバド)
↑
Amazon・Music・Unlimitedで聴かれます。
アバド&ベルリン・フィルの巨人
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第1番 ニ長調「巨人」
Symphony No. 1 in D Major, “Titan”
1.(16:13) I. Langsam, schleppend
2.(07:23) II. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
3.(10:32) III. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
4.(20:37) IV. Sturmisch bewegt
total(54:45)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
クラウディオ・アバド – Claudio Abbado (指揮)
録音: December 1989, Philharmonie, Berlin, Germany
アバドはこの交響曲を20世紀音楽の古典として捉え、全体の構造を緻密に分析したうえで歌謡性と前衛的な要素を絶妙のバランス感覚で再現しています。
ロマン的な抒情性を見事に表出したこのアバドとベルリン・フィルハーモニー演奏は、我々の心を強く捉えて離しません。
タワーレコードオンラインショップより
まとめ
僕は、かれこれ50数年、クラシック音楽を聴き続けています。
僕が初めてクラシックのLPレコードを買ったのが、たしか中学1年の1970年だったと記憶します。
当時は、まだ往年のトスカニーニやフルトヴェングラー、ワルターといった大指揮者が亡くなってからまだ数年から10数年でしたし、クレンペラーに至っては健在でした。
だから現在では、歴史上の指揮者というとらえられるかもしれませんが、僕にとっては身近に感じていました。
そしてカラヤンやベームの全盛期ともいえる時代でバーンスタインなどはまだ若手という印象でした。
だからアバドに至っては、これからの人というイメージでした。
今回、加来氏の本を読んで、シカゴ響とのマーラーの巨人を聴いて、アバドへの思いが少し変わりました。
改めて彼の録音を聴きなおしたいと思います。


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