こんにちは、
ともやんです。
恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』を読んで、それから映画も観て、小説自体のおもしろさとコンクールというものについても表情に興味を持つようになりました。
また小説で書かれていたコンクールの本選では、オーケストラ伴奏つきというのも、多くのコンクールで採用されているようです。
またファイナリスト6人の選曲もマニアックで、ラフマニノフの3番、プロコフィエフの2番と3番、バルトークの3番というようにやはりテクニックを披露するには相応しい作品でした。
そして小説では若い4人のピアニストたちの葛藤や成長を描いています。
主人公の栄伝亜夜が、本選で弾いたのが、プロコフィエフの2番。
実は僕にとって馴染みのない作品でしたが、小説を読んで、映画を観てから関心を持つようになり、聴くようになりました。
プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番
映画では、松岡茉優が栄伝亜夜を演じていました。
いくら役者と言っても、ピアニストが弾いているように演じるのは大変だろうな、と思いましたが、映画では上手く撮れていたと思います。
さて、プロコフィエフの2番でなにかいいCDないかなと探して見つけたのが、2025年5月に行われてエリザベート王妃国際ピアノコンクールのライブ録音。
しかも本選で第1位を取ったたオランダ人のニコラ・メーウセンの選曲です。
作品をあまり知らなくて引き込まれた素晴らしい演奏です。
エリザベート王妃国際ピアノコンクールより
セルゲイ・プロコフィエフ – Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op. 16
Piano Concerto No. 2 in G Minor, Op. 16
1.(12:09) I. Andantino – Allegretto
2.(02:36) II. Scherzo: Vivace
3.(06:29) III. Intermezzo: Allegro moderato
4.(12:21) IV. Finale: Allegro tempestoso
total(33:35)
ニコラ・メーウセン – Nikola Meeuwsen (ピアノ)
ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団 – Brussels Philharmonic
大野和士 – Kazushi Ono (指揮)
録音: 26-31 May 2025 , Live recording, Brussels Centre for Fine Arts, Belgium
CDの日本先行発売
5月31日(注1)に閉幕したばかりの2025年のエリザベート王妃国際音楽コンクール・ピアノ部門、その入賞者による演奏を選りすぐったライヴ盤が早くも登場!
チャイコフスキー・コンクール、ショパン・コンクールと共に「世界三大コンクール」と呼ばれる同コンクールの(前身のイザイ・コンクール時代を含む)ピアノ部門の優勝者には、エミール・ギレリス(1938)、レオン・フライシャー(1952)、ウラディーミル・アシュケナージ(1956)、ヴァレリー・アファナシエフ(1972)、アブデル・ラーマン・エル=バシャ(1978)、フランク・ブラレイ(1991)、アンナ・ヴィニツカヤ(2007)、デニス・コジューヒン(2010)、ボリス・ギルトブルグ(2013)、ジョナタン・フルネル(2021)など、錚々たる顔ぶれが並びます。
2021年には務川慧悟と阪田知樹が入賞して大きな話題となりました。
オランダ人として同コンクール初の第1位に輝いたニコラ・メーウセンは、難曲であるプロコフィエフの協奏曲第2番をはじめ、テクニックの切れと共演者を聴衆を惹きこむ力も圧巻でした。
第2位は大津市出身の久末航。
日本人としては1987年の若林顕に並ぶ歴代最高位です。
ドイツを拠点に研鑽を積んできた成果を発揮して1次ラウンドから安定した完成度の高い演奏を披露し、最終ラウンドの最後に演奏したブラームスの協奏曲第2番は風格さえ感じさせる堂々たる出来栄えでした。
ヴァレール・ビュルノンは開催国ベルギー出身者として歴代最高位に並ぶ第3位。
聴衆賞も獲得しました。
第5位に入った亀井聖矢の「ノルマの回想」は持ち前のテクニックとダイナミックで情熱的な表現に加えて、繊細で優美な歌心も聴かせて聴衆を魅了。
動画配信では作品に没入しつつ演奏を楽しむ表情も見られて印象に残りました。
ファイナル・ラウンドを通じて大野和士の指揮するブリュッセル・フィルがサポートを提供し続けたことも特筆すべきでしょう。
ナクソス・ジャパン
注1:CDの発売は、2025年7月17日です。だからコンクールが閉幕してから約1月半ほどの短期間でCDが発売されたわけです。
最後に
恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』は、国際ピアノコンクールの予選から本選までを描いた小説です。
直木賞と本屋大賞の同時受賞という快挙も得ました。
それ以上にコンクールの臨むコンテスタント、審査員、その他多くの関係者を丁寧に描いた小説です。
まるで恩田さん自身が経験したんじゃないかと思わせるものでした。
このCDもぜひ、小説のシーンを思い浮かべながら聴きたいですね。



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