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バーンスタイン&ウィーンフィル シューマン交響曲全集 思入れの第2番が泣ける!

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こんにちは、
ともやんです。

レナード・バーンスタインの70歳を祝う会ではしゃいでいるバーンスタインの姿をある写真週刊誌で観ました。

その記憶もまだ残る1990年10月14日にバーンスタインは72歳で逝ってしまいました。

その時の僕は、まだまだ若いのに、しかもつい最近札幌に来ていたのにと驚きました。

なんか一つに時代は終わった感じを噛み締めました。

それに前年にヘルベルト・フォン・カラヤンが亡くなっていました。

相次いでの巨匠の逝去だったからかもしれません。

カラヤンと同い年でバーンスタインより10歳年長の朝比奈隆が、「私より大分若いと思っていたのに、残念です。」という内容のコメントをされて記憶があります。

さて、亡くなる少し前の映像で、札幌で若い音楽家で構成されるオーケストラの練習をしている映像が、TVで流れていました。

その時の曲が、シューマンの交響曲第2番だったのです。

まず驚かされたのが、バーンスタインの風貌でした。

失礼ながら年齢を超えた老いを感じさせられました。

その後の指揮者岩城宏之氏のコメントで、魔女のようだという表現も使われるくらい衰えていました。

僕はバーンスタインはどうしたんだ!?と強く感じたものです。

しかしながら、最後の命を振り絞りながら、若い音楽家たちに音楽の素晴らしさを伝えようとする姿勢に感動させられました。

あとで知りましたが、バーンスタインはその時すでに病に侵されて、本人ももちろん知っていたそうです。

最後の力を振り絞ってのリハーサルだったようです。

本当に人生の最後まで、音楽の素晴らしさを伝えていた姿勢にご冥福をお祈りいたします。

参考文献:「クラシック名盤 この1枚」知恵の森文庫から、シューマン交響曲全集

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レナード・バーンスタイン&ウィーンフィル シューマン交響曲全集

僕は、シューマンの交響曲が大好きです。

中学生時、クレンペラーの指揮したLP2枚組を購入して今でも大切に持っています。

クレンペラーの演奏でシューマンの交響曲が好きになりました。

でもいま聴き返してもその演奏にはむらがあるのは否めません。

第1番は凄い名演なのに、第2番、第4番は凡演に終わっているのが残念です。

録音期間も60年から69年と実に9年も掛かっていたので、仕方ないのかもしれません。

また、シューマンの交響曲は、よくオーケストレーションが甘いなどでと書かれていることがよくあります。

しかし普通のリスナーの僕には、あまりそんなことは感じないし、そのことで曲の魅力がなくなるということは感じたことはありません。

さて、シューマンの交響曲全集はなんといってもバーンスタインが素晴らしいです。

僕は、シューマンの4曲の交響曲の中では、特に2番が好きです。

バーンスタインも何かのコメントで2番に対しての思入れがあると言っていました。

ウィーンフィルとがっぷり組んで、素晴らしい演奏を聴かせてくれています。

20世紀の巨匠シリーズ::シューマン:交響曲全集 レナード・バーンスタイン

バーンスタイン シューマン交響曲第1番“春”

ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
交響曲第1番 変ロ長調 「春」 Op. 38
Symphony No. 1 in B-Flat Major, Op. 38, “Spring”

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
レナード・バーンスタイン – Leonard Bernstein (指揮)

Ⅰ(11:33)Andante un poco maestoso – Allegro molto vivace
Ⅱ(07:50)Larghetto
Ⅲ(05:45)Scherzo: Molto vivace
Ⅳ(08:16)Allegro animato e grazioso
TOTAL(33:24)

イントロのファンファーレがゆっくりとした出だしで、なんか嫌な予感がしましたが、

主部に入ってから気持ちの良い展開で、メリハリが効いて、それでいて細かいニュアンスがとても美しい演奏です。

バーンスタイン シューマン交響曲第2番

交響曲第2番 ハ長調 Op. 61
Symphony No. 2 in C Major, Op. 61

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
レナード・バーンスタイン – Leonard Bernstein (指揮)

Ⅰ(12:59)Sostenuto assai
Ⅱ(07:07)Scherzo
Ⅲ(13:49)Adagio espressivo
Ⅳ(08:46)Allegro molto vivace
TOTAL(42:41)

シューマンの4曲の交響曲の中でも、もっともとっつきにくく、晦渋とまで言われることがある曲です。

でも僕にとっては、クレンペラーの演奏でこの曲に接してからは、シューマンの4曲の中では、もっとも好きな曲です。

ただ、クレンペラーの演奏は、いま聴き返すと、ぶっきらぼうで大味な印象で、出来はいまひとつでした。

印象に残っている演奏では、シノーポリ指揮フィルハーモニア管とこのブログでも取り上げているティントナーの演奏です。

こちらも読んで頂ければ幸いです。

ティントナーのシューマン第2交響曲 ブルックナーを彷彿

バーンスタインはこの曲に対して思入れが強いようで、第3楽章では胸が苦しくなるようほどです。

そして人生を肯定するような締めくくる終楽章。

素晴らしい演奏です。

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バーンスタイン シューマン交響曲第3番“ライン”

交響曲第3番 変ホ長調 「ライン」 Op. 97
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 97, “Rhenish”

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
レナード・バーンスタイン – Leonard Bernstein (指揮)

Ⅰ(09:45)Lebhaft
Ⅱ(06:28)Scherzo: Sehr massig
Ⅲ(06:08)Nicht schnell
Ⅳ(06:57)Feierlich
Ⅴ(05:24)Lebhaft
TOTAL(34:42)

第3番ラインは、出だしから一気に噴き出すような音の奔流に圧倒されます。
そこで一気に引き込まれてしまいます。

また、第2、第3楽章の抒情は、ウィーンフィルならではと言う感じで、うっとりします。
そして終楽章の最後は目くるめく速さで鮮やかに全曲を締めくくります。

バーンスタイン シューマン交響曲第4番

交響曲第4番 ニ短調 Op. 120
Symphony No. 4 in D Minor, Op. 120

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
レナード・バーンスタイン – Leonard Bernstein (指揮)

Ⅰ(11:51)Ziemlich langsam – Lebhaft
Ⅱ(05:13)Romanze: Ziemlich langsam
Ⅲ(05:54)Scherzo: Lebhaft
Ⅳ(09:29)Langsam – Lebhaft
TOTAL(32:27)

残念ながらCDでは、観客の拍手などがカットされています。

そのためその盛り上がりは分かりません。

しかし映像では、観客の興奮が収録されていて、この4番が、もっとも喝采を浴びた模様が残されています。

ウィーンの聴衆には珍しくいつまでもブラボーの声が鳴り止みませんでした。

バーンスタイン 生誕100周年

バーンスタインは、1918年生まれなので今年で生誕100周年を迎えます。

僕が、クラシックを聴きだした中学の時は、カラヤン、ベームに比べてずっと若く、どちらかというと若手という印象を持っていて、実際まだ50歳代だったと思います。

でも、僕も還暦を迎えるにあたり、バーンスタインも亡くなってからもう30年近く経つんだと思うと、時の流れは速いな、と珍しく思うのです。

でも、タワーレコードなど、大手のショップサイトでは、バーンスタインの特集など組まれていて、この人の人気ぶりが偲ばれます。

カラヤンのどちらかというと外面の美しさを磨きあげるような美演とは、対照的に、思いの丈を演奏に盛り込むタイプで、それが鬱陶しいというリスナーもいますが、

僕は、そんなバーンスタインが大好きで、これからもどんどん聴いていこうと思っています。

まとめ

今年は、ヘルベルト・フォン・カラヤンと朝比奈隆の生誕110周年、そしてレナード・バーンスタインの生誕100周年。

この3人は集中して聴かないと。

特にバーンスタインに気づくのは遅かったので、まずはベートーヴェン交響曲全集、つぎにマーラーと聴いていきます。

またブラームス、シューマンにも名演が多いので、また出費が嵩みますが、それ以上のものは必ず得ることができます。



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