こんにちは、ともやんです。
秋の花に似つかわしくない作曲家というと、ショスタコーヴィチを思い出します。
ある音楽評論家は、クラシック音楽界での三大ネクラ作曲家は、ブラームス、チャイコフスキー、そしてショスタコーヴィチだと自分の本に記しています。
彼の作品と言うと、重く暗いイメージが付きまといます。
しかし、先の評論家は、それだけに芸術性が高く、深く、ベートーヴェンに匹敵するとも記しています。
ただやっぱり、いくら芸術として優れていても、潤いや可憐さがないとお花のイメージからはどうしても遠いなと感じていました。
しかし、ある作品を聴いて、筆者はそれは偏見だったと恥じたのです。
ショスタコーヴィチの作品にこんなチャーミングな作品があったとは!
秋の花に似つかわしくないショスタコーヴィチ
友人から送られてきた花の定期便の画像を見て、相応しい音楽としてブラームスとチャイコフスキーの作品をこのブログで紹介しました。
この二人の作曲家は、すぐに秋の花とのイメージが繋がり、重なります。
チャイコフスキーは甘美なメロディーに、ブラームスのセンチメンタルな音の流れに。
ところが三大ネクラの一人、ショスタコーヴィチにはどうもイメージが持てないと思っていたのです。
ところがある場所で、ショスタコーヴィチの意外な作品を耳にしたのです。
ヴァイオリン教室で聴いた素敵な曲
筆者はヴァイオリン教室に通い出して5年になります。
その教室は、スズキメソードを実践している教室で、当然テキストもスズキメソードのものです。
筆者は、毎週火曜日の午後にレッスンに行っています。
個人レッスンで、僕の前には、教室近くの女性の歯科医師が昼休みを利用して来ています。
僕が教室に着くと、たいていレッスンの最後5分くらいのところです。
彼女は、4歳でバイオリンを始めたというからもう40年近くやっているそうで、さすがに上手いのですが、かといってブランクがあったり、現在も歯科医としてまた母として忙しい日々を送っているようです。
だから教室も息抜きを兼ねてきているフシもあります。
そんなある日、とてもチャーミングな曲を先生とディオで弾いてきたのです。
レッスンが終わって、筆者が誰の曲かと尋ねると、なんとショスタコーヴィチの作品だというのです。
「2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品」の中の2曲目”ガボット”とのこと。
あのショスタコーヴィチが、こんな可憐な曲を作るんだと、さすが天才作曲家は違うな、と思いました。
その時から「ショスタコーヴィチは秋の花に似つかわしくない」という偏見を捨てました。
2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品
ショスタコーヴィチの「2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品」は、彼の映画音楽や劇音楽、バレエ音楽の中から親しみやすい旋律を集め、友人のピアニストであるレフ・アトフミヤンが編曲した親しみやすくも魅力的な室内楽曲です。
曲の成り立ちと特徴は、ショスタコーヴィチの多様な創作活動の一側面である、軽妙さ、ポピュラー音楽やジャズへの傾倒、そして美しいメロディメーカーとしての才能が凝縮されています。
ヴァイオリンのパートは比較的平易に書かれており、教育用や初級者向けのアンサンブルとしても親しまれています。
一方、そのエスプリに富んだ音楽性からプロの演奏家たちにも好んで演奏される本格的なレパートリーとなっています。
筆者が、教室で聴いたのは、第2曲 ガヴォットでした。
付随音楽『人間喜劇』Op.37(1934年)が原曲だそうで、皮肉やユーモアを感じさせる軽やかなナンバーです。
2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品
ドミートリー・ショスタコーヴィチ – Dmitry Shostakovich (1906-1975)
2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品
5 Pieces for 2 Violins and Piano (arr. L. Atovmyan for 2 violins and piano from Shostakovich’s film scores)
1.(02:13) No. 1. Prelude (arr. from The Gadfly, Op. 97: Guitars)
2.(01:38) No. 2. Gavotte (arr. from The Human Comedy, Op. 37: Gavotte)
3.(02:31) No. 3. Elegy (arr. from The Human Comedy, Op. 37: The Panorama of Paris)
4.(01:41) No. 4. Waltz
5.(01:39) No. 5. Polka (arr. from The Limpid Stream, Op. 39: Dance of the Milkmaid and the Tractor Driver)
total(09:42)
編曲 : レフ・アトフミャン – Levon Atovmyan
ギドン・クレーメル – Gidon Kremer (ヴァイオリン)
マダラ・ペーテルソネ – Madara P?tersone (ヴァイオリン)
ゲオルギス・オソーキンス – Georgijs Osokins (ピアノ)
録音: June 2021, Live recording, Festspielhaus Hellerau, Dresden, Germany
ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品
この偉大なロシアの作曲家の記念年を祝うアルバムが、ドイツ・グラモフォンより発売されます。
世界初録音となるものを含む稀少な作品が収められ、そのほとんどが世界で唯一毎年行われているショスタコーヴィチの音楽祭、ドイツ・ザクセン州のゴーリッシュで開催される「国際ショスタコーヴィチ・フェスティバル」で録音されています。
ショスタコーヴィチのほとんど知られていない音楽が約80分間、有名なアーティストにより演奏されているという、ショスタコーヴィチ・ファン必聴の一枚です。
まとめ
最後に友人が送ってくれたお花の定期便の画像をお届けします。
彼女は、毎月青山フラワーマーケットからの花の定期便を受け取っています。
今月のお花はこれ


筆者には、ケイトウはすぐわかりましたが、赤いスパイダー状の花は、ヒガンバナ?と思ったのです。
しかし、これはピンクッションという針状の花弁が特徴的な花です。
さらに、細長い茎にブドウの粒のようなワインレッドの小花がついているのは「ワレモコウ(吾木香)」、そして少し写っている赤紫色のガクのようなものは「ローゼル(食用のハイビスカスの一種)」や、黄色のポンポンとしたお花は「ジニア(百日草)」か小ギクの仲間かと思われます。
秋の野趣と華やかさが絶妙にミックスされた、とてもセンスの良いセレクトではないかと思います。
青山フラワーマーケットを紹介したのが筆者なのでそのセンスに嬉しく思います。



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