ショスタコーヴィチの交響曲全部を聴いてみるは第10番から

ショスタコービッチ
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こんにちは、ともやんです。

ショスタコービッチの生誕120年を記念して、また自分の中のショスタコーヴィチの苦手意識を軽くするために、彼の残した15曲の交響曲を全部を聴いてコメントしてみようという企画を始めました。

第1番から順番にとも思ったのですが、今回全曲を聴く対象にするアンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団の録音順ということにしました。

なぜか?
主な理由は、ネルソンスが録音した順番になにか意図があるのか?
また足掛け9年に渡るこの録音企画で、何か変化を感じるか、と思ったからです。

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ショスタコーヴィチ交響曲第10番

ショスタコーヴィチの交響曲全曲を聴くのに最初に取り上げたのが第10番です。
前述のように僕自身はなんの意図もなく、単にネルソンスが最初に録音したのが、この第10番だからです。

第10番の作曲概要

1953年3月ソ連の独裁者スターリンが死去。
ショスタコーヴィチは、1945年に発表した第9番が、ソ連当局の批判を受けてから、じつに8年間の沈黙を破って発表したのが、この交響曲第10番です。

1953年の夏から秋にかけて、きわめて短時間で完成させています。
そしてその年の12月17日にレニングラードでムラヴィンスキー指揮のレニングラード・フィルが初演しました。

第10番の宇野功芳評

僕がその著書から多くの影響を受けた音楽評論家の故宇野功芳氏は、三大根暗作曲家としてブラームス、チャイコフスキー、そしてショスタコーヴィチを挙げていました。

そしてショスタコーヴィチはもう絶望的とまで記していたと記憶します。
しかし、別の彼の著書『宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版』では、ショスタコーヴィチに関して多くのページを割いています。
しかも交響曲に関しては15曲中8曲も取り上げています。
そのどれも気合の入ったコメントが多いです。

第10番の聴きどころ

宇野氏のコメントに乗っかりますが、やはり印象的なのは、第3楽章です。
アレグレットのワルツですが、憂鬱さで満たされた音楽です。

宇野氏は、
“まるでこの世のものは思えず、まるで死神が踊っているようだ。”と表現しています。

またこの楽章にはいろいろ謎が隠されているようで、宇野氏はヒントが記していますが、僕自身はまだ理解できません。

このショスタコーヴィチの全交響曲を聴いていくうちにもしかして理解できるかもしれないので、改めてその謎に挑戦したいと思います。

ただ最後に次のように締めています。
“第3楽章が、「大地の歌」と同様、人間の宿命や死をテーマにしているのは確かだと思う”

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第10番のCD紹介

ショスタコーヴィチの交響曲第10番は、おおくの著名な指揮者やオーケストラが録音しています。

今回の企画で聴き進めているネルソンスは、もちろん初演者のムラヴィンスキーやロシアや東ドイツで活躍したザンデルリンク、意外なことろでカラヤンも録音しています。

ネルソンス&ボストン響

ドミートリー・ショスタコーヴィチ – Dmitry Shostakovich (1906-1975)
交響曲第10番 ホ短調 Op. 93
Symphony No. 10 in E Minor, Op. 93

1.(25:39) I. Moderato
2.(04:22) II. Allegro
3.(12:44) III. Allegretto
4.(13:54) IV. Andante – Allegro
total(56:39)

ボストン交響楽団 – Boston Symphony Orchestra
アンドリス・ネルソンス – Andris Nelsons (指揮)
録音: April 2015, Live recording, Symphony Hall, Boston, Massachusetts, United States

ショスタコービッチ:交響曲第10番(ボストン交響楽団/ネルソンス)

ネルソンス&ボストン響のショスタコーヴィチ録音第1弾となったアルバム。録音当時36歳のネルソンスが指揮したこのアルバムは、第58回グラミー賞において「最優秀オーケストラ・パフォーマンス賞」を受賞し、英グラモフォン・アワード2016では「管弦楽部門賞」を受賞しました。

ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル

こちらは、初演したムラヴィンスキー&レニングラード・フィルの1976年のライブです。
僕は未聴ですが、モノラル録音なのが残念。

ショスタコーヴィチ: 交響曲集(第5,10,12番)

ムラヴィンスキー円熟の境地をSACDで再現!レニングラード放送局のテープ倉庫深く眠っていたムラヴィンスキーの専属エンジニア、シュガル氏秘蔵のマスター・テープから製品化が行われたのが1989年。
’60年代から最後の収録記録となった1984年のショスタコーヴィチの第12番まで、それまで出ていなかった音源が突如発売され、リスナーに大きな衝撃を与えました。
タワーレコードオンラインショップより

クルト・ザンデルリンク&ベルリン響

ドイツの名指揮者クルト・ザンデルリング(1912~2011)はユダヤ人だったため、1935年に祖国を追われ、1936年から叔父の住むソヴィエト連邦に移住。
1941年からはムラヴィンスキー率いるレニングラード・フィルの指揮者陣に加わり、ムラヴィンスキーから薫陶を受けるとともに、大作曲家ショスタコーヴィチと交流をもちます。
1960年に東ドイツ政府に請われて帰国し、ベルリン交響楽団(現ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)の首席指揮者に就任し、歴史の浅かった同団を世界水準のオーケストラに育成しました。
このショスタコーヴィチの交響曲集は両者の関係が熟成した1976年から1983年にかけて、東ドイツのエテルナ社によってアナログ・ステレオ録音されたものです。
以上、タワーレコードオンラインショップの解説より

ショスタコーヴィチ: 交響曲集(第1番、第5番、第6番、第8番、第10番、第15番)

カラヤン&ベルリン・フィル

カラヤンは、ショスタコービッチの交響曲の中で唯一第10番だけを録音しています。
それも2回も。
その理由は不明だそうですが、速いテンポの疾走する演奏を展開しています。

ショスタコーヴィチ:交響曲第10番

まとめ

ショスタコービッチの交響曲全部を聴いてみたい、とは以前より思っていました。
しかし、なかなか実行出来ずにいました。

今年が、ショスタコービッチの生誕120年と聴き、しかもネルソンス&ボストン響の録音が聴けるようになったので良い機会だなと思い始めました。

最初が第10番。
苦行になるかなと思っていましたが、なかなか面白く聴くことが出来ました。

でもショスタコービッチの交響曲な難曲ぞろい。
どんな作品なのか今後が楽しみです。



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