こんにちは、ともやんです。
沖澤のどかさんの指揮を、近々初めて実演で目にすることになりました。
場所はサントリーホール。
2026年6月27日(土)、東京交響楽団の第742回定期演奏会です。
沖澤のどかの実演前のブラームス
今回の東京交響楽団定期演奏会の演目は以下の通りです。
- デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
グノー:歌劇「ファウスト」より“ワルツ”、“バレエ音楽”
メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」op.27
ブラームス:運命の女神の歌 op.89
ブラームス:アルト・ラプソディ op.53*
(*カウンターテナー:藤木大地)*
沖澤ブラームスの印象
予習として、2024年8月に松本でサイトウ・キネン・オーケストラを指揮した録音を聴いてみました。
ブラームスの交響曲第1番は超人気曲ですが、正直なところ、僕はこれまでこの曲が少し苦手でした。
というのも、ブラームスという人は、室内楽やピアノ曲に見られる「優柔不断で、うじうじ、いじいじしている感じ」にこそ本領があると思うからです。
一方、この交響曲第1番は、ベートーヴェンを意識するあまり構想から完成まで20年以上を要した大作。
「頑張っちゃいました!」という気負いや無理をしている感じが、どうしても透けて見えてしまう気がしてしまうのです。
しかし、沖澤さんの指揮を聴いて驚きました。
そんな力みが見事に削ぎ落とされ、軽やかさと清々しさが同居しているのです。
これにはすっかり好感を持ちました。
第3楽章が絶品
ブラームスの第1番は、冒頭の序奏から指揮者の解釈が大きく分かれるところです。
遅いテンポで重厚に踏みしめて進む指揮者もいれば、早めのテンポで颯爽と駆け抜ける指揮者もいます。
かつて、ある名指揮者の演奏があまりに速く、思わずLPの回転数を間違えたかと疑ったことがあったほどです。
ブラームスの指示は「Un poco sostenuto」。
直訳すれば「少し(un poco)」「音の長さを十分に保って、控えめに遅く(sostenuto)」です。単に速度を落とすだけでなく、「音をしっかりと支え、響きを持続させる」というニュアンスが含まれます。
さて、今回の沖澤さんの序奏は、とても軽やかです。
ティンパニの響きも軽快で、重苦しさがありません。
タワーレコードオンラインのレビューを覗くと、この録音は急遽の代役(ネルソンス降板による)であったため、お互いに手探りな部分も多少あったようです。
しかし、僕は第3楽章を聴いて、「これは素晴らしい!」と心躍りました。
レビューでも同様に「第3楽章が秀逸」との声があり、自分の耳も捨てたものではないなと嬉しくなったものです。
この実演が今からとても楽しみです。
沖澤のどか&サイトウキネン
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68
1.(13:12) I. Un poco sostenuto – Allegro
2.(09:15) II. Andante sostenuto
3.(04:45) III. Un poco allegretto e grazioso
4.(17:16) IV. Adagio – Piu andante – Allegro non troppo, ma con brio
total(44:28)
サイトウ・キネン・オーケストラ – Saito Kinen Orchestra
沖澤のどか – Nodoka Okisawa (指揮)
録音: 2024, Live recording, Kissei Bunka Hall, Matsumoto, Japan
ブラームス:交響曲第1番、第2番/R. シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」(サイトウ・キネン・オーケストラ/沖澤のどか)by Tower Records
沖澤のどか/サイトウ・キネン/ブラームス交響曲第1番&2番他 by HMV online
2024年のOMFには、小澤征爾によりフェスティバル史上初めて首席客演指揮者に指名された、ブザンソン国際指揮者コンクールの覇者沖澤のどかが舞台に立った。今作『ブラームス:交響曲第1番&第2番他』は、沖澤のどかの首席客演指揮者就任披露となったプログラムを含むライヴ録音を収録。
サイトウ・キネン・オーケストラが結成初期の海外ツアーで取り上げた中心的なレパートリー、ブラームスの交響曲第1番と第2番をメイン曲に、カップリング曲としてリヒャルト・シュトラウスの交響詩≪ドン・ファン≫を収録。
まとめ
友人に東響コーラス所属の女性がいるのですが、彼女も6月27日の公演に出演するそうです。ブラームスの『運命の女神の歌』を歌うとのこと。
今回のプログラムは10数分程度の小ぶりな作品が多く、曲想も多彩です。
沖澤さんの多彩な魅力が存分に発揮されるステージになるのではないかと期待しています。
公演後、また改めて感想をブログに書きたいと思います。


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