こんにちは、ともやんです。
前日に続いて、8月8日に龍ケ崎で聴いた、オリジナルCDコンサートからです。
庄司紗矢香の熱演の次に聴いたのは、小澤征爾がベルリン・フィルを振ったワーグナーの序曲でした。
小澤征爾のワーグナーのライブを聴いて
小澤征爾の演奏は、端正で明快で軽やかだけど、どこか薄味な印象を持っていました。
だから若いころからは、何か物足りないような印象を感じていました。
こってりした豚骨ラーメンが好きだった若い頃に、さっぱりした?油ラーメンが物足りないと似ているかもしれませんね。
ワーグナーの管弦楽曲集
小澤征爾は、1989年6月にベルリン・フィルとワーグナーの管弦楽曲集をデッカで録音しています。
実は、小澤のワーグナーの録音は意外と少ないです。
管弦楽曲集としてはこの時くらいでしょうか。
なお、龍ケ崎の資料では、2007年に「東京オペラの森」でロバート・カーセン演出による舞台を指揮しています。
小澤征爾の完成度の高さ
そして今回龍ケ崎で聴いたのが、この録音の前年のライブ録音です。
1988年6月21日にベルリン・フィルハーモニーホールでのライブです。
リヒャルト・ワーグナー作曲
歌劇”タンホイザー”序曲
小澤征爾指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ライブは、力感溢れる名演です。
ライブならではの高揚感もあります。
しかも、どこかで冷静にオーケストラ全体のバランスも部分もあります。
つまりこの88年のライブと1年後のスタジオ録音では、共に完成された演奏を聴かせてくれています。
88年のライブの方が、多少気合が入っているなとは感じますが、常に演奏を俯瞰している感じが伝わってきます。
小澤征爾&ベルリン・フィルのCDより
リヒャルト・ワーグナー – Richard Wagner (1813-1883)
歌劇「タンホイザー」 – 序曲
Tannhauser: Overture
total(15:05)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
小澤征爾 – Ozawa Seiji (指揮)
『ワーグナー: 管弦楽曲集』
【曲目】
ワーグナー
1. 歌劇《さまよえるオランダ人》序曲
2. 歌劇《ローエングリン》第1幕への前奏曲
3. 楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第1幕への前奏曲
4. 歌劇《タンホイザー》序曲
5. 楽劇《トリスタンとイゾルデ》前奏曲/愛の死
【演奏】
小澤征爾(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1989年6月 ベルリン
小澤征爾 、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ワーグナー:管弦楽曲集
ドイツ音楽の神髄ともいえるワーグナーの華麗で重厚な響きや官能的な描写のオーケストレーションは、歌劇や楽劇全曲に留まらず独立した管弦楽曲としても親しまれています。このディスクには広く知られた5曲の序曲や前奏曲を、小澤征爾指揮のベルリン・フィルハーモニーの演奏で収録。小澤はオーケストラから鮮麗で迫力に満ちた圧倒的なワーグナー・サウンドを引き出すと同時に、作品に内在する熱い情念をたっぷりと歌い上げています。
まとめ
上記の本文の中でも触れていますが、小澤征爾の指揮は、端正でバランス感覚に優れ、心地よい響きを楽しませてくれる演奏です。
もっとこってりとしてコクのある演奏を求めていた若い頃の僕には、物足りませんでした。
だからあまり聴かなかったのですが、親交の合った村上春樹氏のコメントなどを読むと、その一聴あっさりとして演奏の中に絶妙の香辛料や妙薬が隠れていると記されていました。
つまり聴き手を試しているのだろうか、とも感じたのです。
そんなことで最近は小澤さんの録音をよく聴きます。
それが小澤さんの晩年から亡くなったまでの時期と重なりますが、小澤さんの録音を聴き続けることが最高の供養かなとも思いながら。


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