こんにちは。
ともやんです。
ブラームス(1833-1897)交響曲第1番ハ短調 作品68
ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団1983年盤
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ヴァント指揮北ドイツ放送響 ブラームス交響曲第1番
ギュンター・ヴァントが、神格化されたのは、90年代になってからですが、それよりも数年前の83年の首席指揮者に就任したばかりの北ドイツ放送響とのブラームスの交響曲第1番がいいです。
神格化される前といってもヴァントはすでに70代。
大器晩成を地で行くような指揮者でした。
でも僕は90年代のヴァントをあまり聴く気がしません。
なぜかって?
後年のヴァントは、きっちりとスキのない演奏をする指揮者というイメージがどうしてもあって、それでなかなか気軽に聴けないのかもしれません。
実際聴くとその素晴らしさに身も心も打ち震えるのに、険しい北アルプスの峰々を仰ぎ見るようで、近寄り方イメージはどうしてもありますね。
ヴァントは、90年代に同じ北ドイツ放送響とブラームスの交響曲全集を再度録音していて、これも名盤の誉れ高い録音ですが、僕はやはり80年代の録音がいいです。
なんか、むかしは一緒にバカやっていた友人が、出世して大企業の社長になって近寄りがたくなった感じで、90年代の録音はちょっとやそっとでは聴けないという感じです。
イントロからいきなりハイテンションテンポで、一瞬回転数間違えた?(CDではありえませんが)と思うくらい、何急いでんの?と一声掛けたくなるくらいのテンポ設定。
ところが本人もあらっ?ちょっと焦ったかな、と思い直したように主部に入ると落ち着いたテンポに戻っています。というよりもイントロよりも遅くなっているくらいです。
熱い魂をぶちかます第1楽章から、美しい第2楽章、そして第4楽章の盛り上がりと聴かせてくれます。
ギュンター・ヴァントの名盤 ブラームス交響曲全集より
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68
1.(13:16) I. Un poco sostenuto – Allegro
2.(08:53) II. Andante sostenuto
3.(04:52) III. Un poco allegretto e grazioso
4.(16:39) IV. Adagio – Piu andante – Allegro non troppo ma con brio
total(43:40)
北ドイツ放送交響楽団 – North German Radio Symphony Orchestra
ギュンター・ヴァント – Gunter Wand (指揮)
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頑固一徹な、ぶっきらぼうで辛口のブラームスである。
このブラームス全集は、1982年から85年にかけて、当時70代だったヴァント(1912年生まれ)が北ドイツ放送響音楽監督だった時代に本拠地ハンブルクで録音されたもの。情緒に溺れて音を引きずるようなところは、全4曲通してほとんど皆無。
ニコリともせず黙々と仕事に打ち込む職人のようで、愛想のかけらもないが、腕は誰が見ても超一流。
その音楽に秘められた熱い想い、曲の構成を見据える眼力の確かさ、要所要所のごつごつと力強く誠実な響きは、聴く者に畏敬の念さえ起こさせる。第1番は特にその傾向が顕著。たとえば、普通はいかにも苦悩を背負ったように重々しくやる第1楽章序奏は、驚くほど速くそっけない。非常にきびきびとした、個性的なくらいに硬派な演奏だ。しかし構成感の確かさは比類ない。
amazonのレビューより
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