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ヨッフム指揮ベルリンフィル ベートーヴェン交響曲第3番 54年2月

ベートーヴェン

こんにちは。
ともやんです。

 

ドイツの名指揮者オイゲン・ヨッフム(1902-1987)が、1954年2月にベルリンフィルを指揮して録音したベートーヴェン交響曲第3番”英雄”です。

当時52歳で、まさに脂の乗り切った時期の覇気溢れる演奏です。

 

しかもフルトヴェングラー現役時代のベルリンフィルですからまさにドイツそのもの質実剛健、重厚な響きを聴かせていた頃の録音です。

 

ヨッフムは、フルトヴェングラー急逝のあとベルリンフィルの次期常任指揮者として名前が上がったほどの実力者です。

この「英雄」もフルトヴェングラーが亡くなる年の録音ですが、活き活きとした魅力溢れる演奏を展開しています。

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ベルリンフィル フルトヴェングラーの後継者候補

 

「カラヤンとフルトヴェングラー」中川右介著によるとフルトヴェングラー亡き後の次期候補としてまず有力だったのがカール・ベーム。
当時60才という働き盛りということで一番の候補だったようです。

 

次がセルジュ・チェリビダッケ。彼はまだ32才という若さでしたが、敗戦直後のドイツにおいてベルリンフィルを支えた功労者でした。

記録では、フルトヴェングラーはチェリビダッケをと考えていたふしが感じられます。

ただ、チェリビダッケの傲慢な性格が、ベルリンフィル内でも好き嫌いがあったようです。

 

そしてヘルベルト・フォン・カラヤン。
当時36才。
もちろん彼も候補でしたが、順位は低かったようです。

でも結論から言うと、カラヤンのビジネスセンスというか政治力の勝利でした。

この辺は、もう少し、当時の記録を深く調べて行きたいと思います。

 

 

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ヨッフム&ベルリンフィル ベートーヴェン交響曲第3番”英雄”

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

 

1.(15:08) I. Allegro con brio
2.(16:36) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(05:56) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(11:53) IV. Finale: Allegro molto
total(49:33)

 

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
オイゲン・ヨッフム – Eugen Jochum (指揮)
録音: February 1954

 

『ベルリン・フィル~名演奏集[10CD]』

 

『ベルリン・フィル~名演奏集[10CD]』
ベルリン・フィルによる歴史的名演を集めた激安な10枚組。F.レーマン、ベーム、シューリヒト、ヨッフム、フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、E.クライバー、チェリビダッケ、カラヤンといった名匠達による有名な演奏を収録した好企画盤です。

 

 

もしヨッフムが、ベルリンフィルの首席指揮者になっていたら

 

オイゲン・ヨッフムは、フルトヴェングラーが亡くなった1954年は52才。
指揮者としてもっとも脂の乗ってきた年代で、年齢から言うとヨッフムがもっとも適任だったのでは?

なんてヨッフム贔屓の僕は思ってしまいます。

もしベームかヨッフムがベルリンフィルの常任指揮者になっていたら、ベルリンフィルのサウンドも現在とは大きく違っていたことでしょう。

 

さてヨッフムの演奏は、彼の演奏からはいつも感じる、演奏する悦びはもちろん陳腐な表現ですが、愛と勇気と友情、というような生きる悦びを与えてくれます。

 

フルトヴェングラーのような人生との闘いを感じさせる壮絶さはないのですが、もっと前向きな希望を与えてくれるのが嬉しいです。

これはヨッフムの人柄でしょうか?

 

岩城宏之氏のエッセイでも、ヨッフムは、人間味に溢れ、オーケストラのメンバーと共に笑い、泣き、感動する好人物として書かれています。

だから僕は、辛くて心が折れそうなとき、ヨッフムの演奏を聴きます。
友よ、人生悪いことばかりじゃないよ、前を向いて行こうぜって。

 

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まとめ

 

もしヨッフムが、ベルリンフィルの首席指揮者になっていたとしても長続きはしなかったでしょう。

これは、ヨッフムに問題があるのではなく、あるとしても音楽的、人間的に問題があるんではなく、ヨッフムの権威主義を嫌う人柄からだと思います。

 

ヨッフムは、優れた音楽性とオーケストラビルダーとして、バイエルン放送交響楽団やアムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団などを育成したり建て直したりしています。

 

でもその行動を見ていると、その事自体に喜びを感じ、そのオーケストラに君臨するということはしていません。

オーケストラの楽員から愛される故に惜しい気もしますが、だから多くのオーケストラと名演の名盤を残すことが出来たのかもしれません。

 



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