こんにちは、
ともやんです。
今日は、ベーム指揮ウィーンフィルの名演、モーツァルトの交響曲第40番と41番をご案内します。
ベーム&ウィーンフィル モーツァルト交響曲第40番&41番(楽天市場)
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僕がクラシックを聴きだした50年ほど前の1970年代初頭は、モーツァルトの交響曲のLPを選ぶのは簡単でした。
ワルター&コロンビア響かベーム&ベルリンフィルを選べばよかったからです。もちろんその他にセルやカラヤンの名演もありましたが、この二人のLPを選んでおけば間違いなかったものです。
実際、僕は40番と41番はベームで、39番と40番はワルターのLPを買いました。中学生ですから、何枚も買えなかったし、当時のLPレコードは、物価に比べかなり高価なものでした。
ベーム&ウィーンフィル 豊かな響きと美音
ベーム&ウィーンフィルは、1976年、ベームが82歳の時の録音です。
40番のイントロから、ゆとりあるテンポと豊かな響きに魅せられます。
40番は、第1楽章も第2楽章も伴奏のビオラの音が堪りません。その豊かで深みのある美音にはああ!とぞくぞくとしてしまいます。まさにベームとウィーンフィルとの信頼関係の上に成り立った演奏だと思います。
41番”ジュピター”は、テンポは中庸ですが、溌溂とした初々しさを感じさせる演奏です。
終楽章が最高です。やはり内声部を受け持つビオラとチェロが凄い。
ああ、聴いて良かったと心から思いました。
この録音はもう50年以上前の演奏です。その後のモーツァルトの演奏スタイルも古楽器派の台頭などで大きな変遷をたどりました。
でもベーム&ウィーンフィルのコンビが全盛期にクラシックを聴いて育った僕は、この演奏を聴くと何は我が家に戻って来たような安心感を持ちます。
もしかしてまたこんな演奏が愛される時代になるかもしれません。
ベーム指揮ウィーンフィル モーツァルト交響曲第40番&41番
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第40番 ト短調 K. 550
Symphony No. 40 in G Minor, K. 550
1.(08:55) I. Molto allegro
2.(08:07) II. Andante
3.(05:11) III. Menuetto: Allegretto
4.(04:59) IV. Allegro assai
total(27:12)
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交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」 K. 551
Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter”
5.(08:13) I. Allegro vivace
6.(07:46) II. Andante cantabile
7.(05:44) III. Menuetto: Allegretto
8.(06:48) IV. Molto Allegro
total(28:31)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団-Vienna Philharmonic Orchestra
カール・ベーム – Karl Bohm (指揮)
録音: April 1976, Grosser Saal, Musikverein, Wien, Austria
晩年のVPOとの珠玉のモーツァルト交響曲集を、基マスターから本国で新規マスタリングを行い3枚に集成。全曲世界初SA-CD化!
ベームが最晩年にウィーン・フィルと収録した6曲のモーツァルトの後期交響曲と、2曲の管弦楽曲を3枚に集成しました。最晩年のベームは主にウィーン・フィルとDGレーベルに多くの録音を残し、そのどれもが慈愛ある名演として特に日本で多くのファンに親しまれてきました。60年代までのスタイルに加え、より柔和で内部に深みを持ったベームの音楽は、アナログ最盛期のDGにより当時の雰囲気そのままに収録されています。このモーツァルトの交響曲は76年の4月録音の第40,41番からスタートし、79年3月の第38,39番、そしてDG録音の末期にあたる80年6月の第29,35番の収録時は、85歳という高齢でした(この年の11月にはDGとの最後の録音にあたる「第九」をデジタル録音。PROC1992で発売済)。80年6月の収録時は既にDGはデジタル録音が主流となっていましたが、この録音では従来のアナログ録音で収録されました。そのため、今回の集成では全てオリジナルの本国アナログ・マスターテープから、この復刻のために最新で192kHz/24bitでダイレクト・デジタル化し、マスターを制作しました。SA-CD層では残響豊かなムジークフェラインザールに響く当時のウィーン・フィルの音色をそのまま聴くことができます。ベームの細部への拘りと、響きの統制、豊かな音楽性はこの時期のベームならではであり、情報量の多さと特にホルンと弦楽器のしなやかさには耳が奪われるでしょう。
タワーレコードのレビューより抜粋