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アンゲリッシュ ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番&第5番 皇帝

こんにちは、
ともやんです。

二コラ・アンゲリッシュは、1970年12月14日アメリカのオハイオ州シンシナティ生まれ。
つまり今日が52歳の誕生日。
しかし、本人は52歳になることなく、今年の4月18日に病気で51歳の若さでこの世を去りました。

アルゲリッシュ プレイエル

アンゲリッシュは、7歳で演奏会デビュー。13歳の時にパリ国立高等音楽院に入学し、アルド・チッコリーニ、イヴォンヌ・ロリオ、ミシェル・ベロフ、マリー・フランソワーズ・ビュケに師事、一等賞を獲得し卒業。

世界中の有名オーケストラと共演し、日本にもたびたび来日、その完璧な音楽性で聴衆を魅了しています。アンゲリッシュは、ブラームス、リストなどロマン派作品を得意としていましたが、ベートーヴェンの名作、ピアノ協奏曲第4番と第5番でも素晴らしい演奏を展開しています。

この録音では、アンゲリッシュは、あえて彼が1892年製のプレイエルの楽器。「ベートーヴェンがこの世を去って65年後、1892年に製作されたコンサート・グランドピアノは、ベートーヴェンの時代の響きと精神を尊重した、現代的な音色も持っている」とアンゲリッシュは語っていました。

1892年製のプレイエルじゃアンゲリッシュが求める「新しいもの」を具現化するにふさわしい音色をもった楽器だったのです。そして、優美な第4番、壮麗な第5番と、作品の持つ雰囲気は違いますが、そのどちらも的確に表現できる性能も備えています。

このアルバムは、パリ郊外にある新しい複合文化施設「ラ・セーヌ・ミュジカル」でライヴ収録され、共演のエキルベイ率いる注目のピリオド楽器を使用した「インスラ・オーケストラ」の磨き抜かれた響きも作品に華を添えています。

アンゲリッシュ ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番&第5番 皇帝

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
Piano Concerto No. 4 in G Major, Op. 58

1.(19:42) I. Allegro moderato
2.(04:41) II. Andante con moto
3.(10:35) III. Rondo: Vivace
total(34:58)

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ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 「皇帝」 Op. 73
Piano Concerto No. 5 in E-Flat Major, Op. 73, “Emperor”

4.(21:17) I. Allegro
5.(07:21) II. Adagio un poco moto –
6.(10:38) III. Rondo: Allegro
total(39:16)

ニコラ・アンゲリッシュ – Nicholas Angelich (ピアノ)
インスラ・オーケストラ – Insula Orchestra
ローレンス・エキルベイ – Laurence Equilbey (指揮)
録音: 2,11-12 March 2018, La Seine Musicale, Ile Seguin, Boulogne-Billancourt, France

ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4&5番 ニコラ・アンゲリッシュ

伴奏指揮を務めたロレンス・エキルベイは1962年3月6日生まれ、仏・パリ出身の指揮者。

エリック・エリクソンに合唱指揮を学ぶ。パリや墺・ウィーンの音楽院で学生時代を過ごし、アバドやアーノンクールらに師事。91年にパリで室内合唱団のアクサンチュスを創設。無伴奏合唱作品をはじめ、オペラや宗教作品もレパートリーとして活躍。

95年にはパリで若手のための合唱団を設立。多くの好成績を修め、2010年まで指揮を務める。2012年には古典派からロマン派までの作品を中心にピリオド楽器で演奏するインスラ・オーケストラを設立し、芸術監督に就任。欧州を中心に演奏活動を展開している。



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