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バックハウス ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番&第2番

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こんにちは、
ともやんです。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番は、1795年3月29日にウィーンのブルク劇場で、ベートーヴェン自身のピアノ独奏で初演されました。

今から229年前です。まだ24歳の若者だったベートーヴェンの野心的な作品です。
ただ、この時は第1稿で、その後推敲と紆余曲折があり、最終稿は1800年に完成し、出版は1801年にウィーンのモロ社が出版されました。

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ベートーヴェンのピアノ協奏曲が好き

ベートーヴェンは、5つのピアノ協奏曲を残しています。
最後の第5番「皇帝」が、1811年とベートーヴェンがまだ40歳頃でしたから、ピアノの名手だった彼としては、まだまだ書けたのではと感じます。

ただ当時ベートーヴェンは耳の疾患のせいかもしれませんが、演奏会から引退していたし、需要もあまりなかったようです。そして室内楽やピアノ独奏曲などより内省的な作品に移行していったように思います。もちろん第九やミサ・ソレムニスという大曲も作っていますが。

さて、ベートーヴェンの5つのピアノ協奏曲はどれも素晴らしく好きです。でも自分の中ではその度合いが変化してきています。若い頃は、断然第5番の「皇帝」が好きでした。
そして第4番も好きでした。
逆に第1番や第2番という初期の作品は、あまり顧みられなかったように感じます。

しかし、ある時アルゲリッチの独奏、小澤征爾指揮水戸室内管を聴いてその素晴らしさに電撃を撃たれたように感動したのです。
それから第1番が大好きになりました。第2番も素晴らしいですが、やはり第1番です。

そうなってくると色んな演奏録音を聴きたくなってくる。
やはり録音は古いけどバックハウスの独奏、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィルの名演は聴いておいて損はない、ということで聴きました。

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バックハウス 名盤 ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集

90歳を過ぎた高齢になってもFM放送で、クラシック音楽の解説を続けたられていた吉田秀和氏の著書などを読むと、1950年代の記述など出て来て、いつも古い話ばかりで申し訳ないとよく断られていました。

当時中高生だった僕は、ふーん、そんなものかと思っていたのですが、今の自分がまさにそんな感じで、もう40年も50年も前の聴いた音楽や体験を語っています。

吉田氏は、西ベルリンに住んだことがあり、また奥さんがドイツ人だったことからドイツ語の発音が、僕には分からないながらもカッコいいなと思っていました。
特にバックハウスは、バにアクセントを置き、「バッカウス」というのがお洒落と感じ、それ以降、僕もバにアクセントを置くようになりました。

さてこれも古い本で申し訳ないのですが、僕の愛読書の「僕の選んだベートーヴェンの名盤」宇野功芳著(1981年刊)では、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番の推薦盤は、バックハウスとバーンスタインの弾き語りとグールドの3点でした。

なんか隔世の感がありますが、今回バックハウスで多分初めて聴きました。
58年の録音ですから、バックハウスも既に70代半ばですが、透明感と愉悦感に満ちた演奏です。しかも伴奏を務めるシュミット=イッセルシュテット&ウィーン・フィルも最高に優雅でチャーミングな温かい響きで、これだけあればいいって感じです。

バックハウスは、このコンビで全集を録音していますが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集のスタンダードとも言える録音だと思います。

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バックハウス ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番&第2番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op. 15
Piano Concerto No. 1 in C Major, Op. 15

1.(13:41) I. Allegro con brio
2.(09:15) II. Largo
3.(08:53) III. Rondo: Allegro
total(31:49)
録音:1958年4月 ウィーン

———————-

ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op. 19
Piano Concerto No. 2 in B-Flat Major, Op. 19

4.(13:27) I. Allegro con brio
5.(07:44) II. Adagio
6.(06:19) III. Rondo: Allegro molto
total(27:30)
録音:1959年6月 ウィーン

ヴィルヘルム・バックハウス – Wilhelm Backhaus (ピアノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ハンス・シュミット=イッセルシュテット – Hans Schmidt-Isserstedt (指揮)

不滅のバックハウス1000: ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1・2番

このすばらしいチャーミングな音楽に、バックハウス、バーンスタイン、グールドという三つの名盤を持つことはじつに幸せだ。一応オーソドックスなバックハウスをトップに挙げたが、これら三枚に優劣はまったくつけられず、ぜひとも全部を手元に置いておきたい。
宇野功芳「僕の選んだベートーヴェンの名盤」より



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コメント

  1. ドラコ より:

    バックハウス、イッセルシュッテトでの皇帝は並ぶもものない演奏。その構成力、さらに当時の録音が優れていることに改めて気付きます(当時キング発売のロンドンST・LP)。マスターテープの音は、と想像。我が国ではケンプも評価の高いピアニスト。カセットテープを持っていてライトナー指揮ベルリンフィルの演奏は品のよいこれも名演。

    20年ほど前磯子区にある宝積寺境内テラノホール(約140席)の柿落としにイエルク・デームスを迎え、以後3回コンサートが行われそれに関わった経緯があります。1999年東京で堤俊作指揮ロイヤル メトロポリタン オーケストラでの皇帝をデームスのサインをもらったCDで持っています。この演奏はライブながらよい響きで好きな演奏の一つです。

    さらにベートーベン生誕250年の折にはピアノ協奏曲0番が話題に。ケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団、ピアノ児玉麻里(指揮者妻)の0~5番CDを持っていて、オーケストレーションは後年ながらその瑞々しさは後のベートーベンを思わせます。

    さらにさらに、グルダも好きなピアニスト。4トラックテープで3、4番(ホルスト・シュタイン指揮ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団)を所持。この音はテープらしく臨場感溢れ、演奏と共に私のお宝です。

    今回も楽しい内容、ありがとうございました。

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