こんにちは、
ともやんです。
ウィーン・フィルハーモニーが、1960年代に英デッカでベートーヴェンの交響曲全集の録音をするために選任したのが、ハンス・シュミット=イッセルシュテットでした。
現在でもこの全集は、録音の良さも手伝ってベートーヴェン全集のスタンダードとして存在しています。
僕もこの全集は持っていて、もし単身赴任とかで持っていくとしてベートーヴェンの交響曲全集を1セットだけ持っていけるとしたら、このハンス・シュミット=イッセルシュテットの全集を持っていくでしょう。
そんなシュミット=イッセルシュテットは、手兵北ドイツ放送響とブラームスの交響曲全集も録音しています。
今日はその中からドイツ魂を感じさせる交響曲第1番をご案内します。
イッセルシュテット 名盤 ブラームス交響曲全集より
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68
1.(13:39)I. Un poco sostenuto – Allegro
2.(09:26)II. Andante sostenuto
3.(04:36)III. Un poco allegretto e grazioso
4.(16:36)IV. Adagio – Piu andante – Allegro non troppo ma con brio
total(44:17)
録音:1967年6月5日
北ドイツ放送交響楽団 – North German Radio Symphony Orchestra
ハンス・シュミット=イッセルシュテット – Hans Schmidt-Isserstedt (指揮)
残念ながら、イッセルシュテットのブラームスの交響曲のCDは現在廃盤状態です。(※2022年5月5日現在)。
しかし、Amazon Music Unlimitedで聴くことが出来ます。無料トライアル期間もありますので、チェックしてみてください。
ハンス・シュミット=イッセルシュテットについて
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900年5月5日、ベルリン~1973年5月28日)はドイツの名指揮者。
ベルリン高等音楽学校にてフランツ・シュレーカーに作曲を師事、1923年に指揮者としてデビュー。モーツァルトやベートーヴェン、ブラームスからR.シュトラウス、ストラヴィンスキーなどの作品において傑出した演奏を行った名匠です。
ドイツ、オーストリアを中心に活躍、
1945年に北西ドイツ放送SO(のちの北ドイツ放送響楽団)の終身芸術監督。
ウィーン・フィル、ロンドン響などとの音源も有名です。
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僕も持っていますが、ハンス・シュミット=イッセルシュテットの芸術を
深く知りたい方にはお勧めのセットです(CD30枚組)
イッセルシュテットはドイツ復興の旗手だった
もし僕が、映画監督だったら、脚本家だったら、ハンス・シュミット=イッセルシュテットをモデルにして映画を作るでしょう。
第2次大戦後の荒廃したドイツで、新しいオーケストラを結成して、ドイツの人たちを癒し、勇気づけ、ドイツ復興に尽くそうと奔走した主要メンバーです。
シュミット=イッセルシュテットの悲愴 ドイツ復興に貢献した夢の楽団
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拙文ですが、こちらで多少触れています。
最後に
ハンス・シュミット=イッセルシュテットで聴く、ベートーヴェンやブラームスは格調高い名演ばかりです。
そこには特別なことは何もしていないのに、充実した響きと心のこもった演奏には深い感銘を受けます。
このブラームスもあくまで誠実にどの部分もおろそかにせず描き切っています。そしてそこに熱い魂があります。
ハンス・シュミット=イッセルシュテットの指揮で聴く名曲は、本当にいい曲だなと深い感銘を受けます。
指揮者の存在を忘れさせるような演奏ですが、それが彼の妙技なのかもしれません。
ずっと聴いていきたい指揮者です。