クラシック 名盤 感動サロン

クレンペラー 名盤 ハイドンの交響曲 古いが新しい澄み切った名演

こんにちは、

ともやんです。

 

フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは、1732年生まれ、1809年に77歳で生涯を終えています。

モーツァルトの35年、ベートーヴェンの57年と比べても長く、

 

モーツァルトの2倍以上、ベートーヴェンよりも20年以上長命でした。

 

当時のオーストリア人の平均寿命はわかりませんが、かなりの長寿だったと思われます。

 

しかも晩年は、老大家として幸福な生活を送ったと言いますから、

 

フルーランスとの走りとして苦労したモーツァルトやベートーヴェンとも

違った生涯を送ったことになります。

ハイドンの交響曲 現代日本に通じる定年後の生き方

 

ハイドンは29歳のときから

ずっとエステルハージ家に仕えていましたが、

なんと50代後半になって大きな転機が訪れました。

 

音楽の理解者エステルハージ家のニコラウス候が死去したうえ、

後継者のアントン候は音楽に無関心で、楽団を解散してしまいました。

 

ハイドンは依然として楽長として俸給を与えられたものの、

やるべき仕事がなくなってしまいました。

 

しかし、ここからがハイドンの凄いところです。

 

職務から解放されフリーランスになると、

興行主ザロモンの招きに応じロンドンに渡り、

生涯の代表作とも言える

 

12曲の『ロンドン交響曲』(ザロモン交響曲、ザロモン・セットとも言う)など、

次々と傑作を発表しました。

 

晩年は、ウィーンに移り、

オラトリオ『天地創造』をはじめとする

優れた声楽曲を作曲しました。

 

僕は現在61歳で、昨年定年を迎えました。

もうあと数か月でフリーランスになる予定ですが、

200年以上前のハイドンの生き方から大いに刺激を受けます。

クレンペラーの名盤 ハイドン交響曲集を詳しくご紹介

 

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第88番 ト長調 「V字」 Hob.I:88
Symphony No. 88 in G Major, Hob.I:88

 

1.(06:59)I. Adagio – Allegro
2.(05:53)II. Largo
3.(04:24)III. Menuetto: Allegretto – Trio
4.(03:48)IV. Finale: Allegro con spirito
total(21:04)

 

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

 

* * * * * * * * * *

 

交響曲第98番 変ロ長調 Hob.I:98
Symphony No. 98 in B-Flat Major, Hob.I:98

 

5.(06:28)I. Adagio – Allegro
6.(07:49)II. Adagio
7.(05:59)III. Menuet: Allegro
8.(06:38)IV. Finale: Presto
total(26:54)

 

フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

 

* * * * * * * * * *

 

交響曲第101番 ニ長調 「時計」 Hob.I:101
Symphony No. 101 in D Major, Hob.I:101, “The Clock”

 

9.(07:25)I. Adagio – Presto
10.(08:34)II. Andante
11.(08:11)III. Menuet: Allegretto
12.(04:37)IV. Finale: Vivace
total(28:47)

 

フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

 

 

Disc 2

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第95番 ハ短調 Hob.I:95
Symphony No. 95 in C Minor, Hob.I:95

 

1.(08:14)I. Allegro moderato
2.(06:22)II. Andante cantabile
3.(05:51)III. Menuetto – Trio
4.(04:00)IV. Finale: Vivace
total(24:27)

 

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

 

* * * * * * * * * *

 

交響曲第100番 ト長調 「軍隊」 Hob.I:100
Symphony No. 100 in G Major, Hob.I:100, “Military”

 

5.(08:23)I. Adagio – Allegro
6.(06:28)II. Allegretto
7.(05:12)III. Menuet: Moderato
8.(05:39)IV. Finale: Presto
total(25:42)

 

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

 

* * * * * * * * * *

 

交響曲第102番 変ロ長調 Hob.I:102
Symphony No. 102 in B-Flat Major, Hob.I:102

 

9.(08:36)I. Largo – Vivace
10.(06:23)II. Adagio
11.(06:06)III. Menuet: Allegro – Trio
12.(04:52)IV. Finale: Presto
total(25:57)

 

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

 

 

Disc 3

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第92番 ト長調 「オックスフォード」 Hob.I:92
Symphony No. 92 in G Major, Hob.I:92, “Oxford”

 

1.(09:02)I. Adagio – Allegro spiritoso
2.(09:56)II. Adagio
3.(06:11)III. Menuetto: Allegro
4.(06:03)IV. Presto
total(31:12)

 

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

 

* * * * * * * * * *

 

交響曲第104番 ニ長調 「ロンドン」 Hob.I:104
Symphony No. 104 in D Major, Hob.I:104, “London”

5.(09:01)I. Adagio – Allegro
6.(10:05)II. Andante
7.(04:59)III. Menuet – Trio
8.(07:10)IV. Finale: Spiritoso
total(31:15)

 

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

『クレンペラー/バッハからハイドンまで』

クレンペラーの名盤 ハイドンの交響曲ハイブリッド盤で

 

【SACDハイブリッド】 ハイドン:交響曲 第88番「V字」&第104番「ロンドン」

【SACDハイブリッド】 ハイドン:交響曲 第92番「オクスフォード」&第95番

【SACDハイブリッド】 ハイドン:交響曲 第100番「軍隊」&第102番

【SACDハイブリッド】 ハイドン:交響曲 第98番&第101番「時計」

 

現在、タワーレコードでは、SACDハイブリッド盤のみ取り扱っています。

 

全曲盤でしたら、Amazonで購入可能です。

 

 

 

まとめ

 

クレンペラーのスタイルは、

特に60年以降のフィルハーモニア管との一連のセッション録音は、

テンポは遅くなり、一音一句を丹念に処理するスタイルになりました。

 

そのため楽器のひとつひとつが入念に表情を変え、

繊細な処理をして広く深い演奏を実現しています。

 

特に一連のハイドンの交響曲集にはその傾向が顕著で、

それはハイドンの曲想にも影響があると思います。

 

特にそのスタイルでは、100番”軍隊”と101番”時計”の演奏が傑作で、
遅いテンポで刻明に描きながら、全く重くなく、

そのチリひとつない、冬の澄み切った青空にように凛としています。

 

クレンペラーの演奏では特に木管がくっきり響き、

それがなんとも言えないチャーミングなのです。

 

ある意味、現代の古楽器演奏に通じるものを感じてしまいます。
つまり、古いのに新しさを感じさせる演奏なのです。

 




音楽(クラシック) ブログランキングへ

クリック応援お願いします。

モバイルバージョンを終了