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アントニーニ ハイドン 2032

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こんにちは、
ともやんです。

昨日、アルバイトをしている大手家具&ホームファッションのお店で、ほっそりした青年というよりも少年の面影を残す若者から「今度入りましたFです。よろしくお願いします!」と挨拶されました。

「学生?」と聴くと「はい、4月から大学生です」とはきはき答えていました。「こちらこそお願いしますね。頑張ってね」と言いながら、僕の子供たちよりも大分年下で、孫と言ってもいいくらいだな、と思いました。

僕が大学に入った時は、祖父は60代後半でしたから、おかしくないですね。
僕もそんな若者と同じ職場で働けるなんて、健康に感謝です。

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ハイドンさん、貴方は偉かった

さて、今日3月31日は、ヨーゼフ・ハイドンの誕生日です。
1732年生まれですから生誕290年ですね。

ハイドンは僕の大好きな作曲家で、今から約52年前に初めて買ったレコードもハイドンの交響曲第100番”軍隊”でした。

今ではハイドンの交響曲全集を何セットか持っています。

さて、ハイドンが好きなのは、もちろんその作品も当然ですが、その生き方です。
ハイドンは、30歳前後から約30年間、エステルハージ家の宮廷音楽家として活動していました。ハイドンは専属の作曲家で楽長もしていました。

宮廷の伯爵の要望に応じて曲を作り演奏をするのが仕事だったのです。
つまり現代のサラリーマン生活を60歳近くまで勤めていたのです。

しかし、ハイドンを支持していた伯爵が亡くなり後任は音楽に興味がなく、楽団は解散させられてしまったのです。
つまりリストラされたのです。

でもここからがハイドンの凄いところ。

ハイドンは30年間エステルハージ家で培った作曲の実力を興行師ザロモンと組んでロンドンで発揮したのです。

ハイドンのロンドン公演ツアーは1792年と1794年の2回行われ大成功を収めました。
その時の作曲された12曲の交響曲は、ザロモンセット、ロンドン交響曲と呼ばれ、現代も交響曲史上を彩る傑作です。

ハイドンは、ロンドンに渡る前にウィーンでモーツァルトに会いました。
その時24歳も若いモーツァルトが、弱気のことを言うので、”君は僕に比べればずっと若いじゃないか”と励ましたそうです。
しかしその後モーツァルトは、ハイドンのロンドンでの成功を知らずに35歳の若さで永眠してしまいます。

ハイドンの偉かったのは60歳近くでリストラされながらそれにめげず、それまで培った実力を別天地に発揮したこと。

また後輩のモーツァルトやベートーヴェンに影響を与えながら、彼らが実力を付けた後は逆に若手から影響と刺激を受けたように既成に囚われない柔軟さと思います。

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アントニーニ ハイドン 2032 プロジェクト

そんなハイドンに敬意を評し、ジョヴァンニ・アントニーニは、2013年から2032年の20年間を掛けて全交響曲100曲以上の録音をするという企画を推進中です。

アントニーニは、1965年ミラノ生まれの指揮者でリコーダー奏者。
ミラノとジュネーヴで音楽特に古楽を学びました。
85年には古楽器グループのイル・ジャルディーノ・アルモニコを設立し、同楽団と活動を続けています。
またバーゼル室内管とベートーヴェンの交響曲全集は鮮烈な演奏で好評を博しています。

今日は、プロジェクトスタートの2013年に録音されたハイドンの交響曲第39番、第49番「受難」、第1番を聴きました。

発売に付けられたタイトルが『ラ・パッショーネ ~情熱と受難~』。
ハイドンには珍しい短調の曲が、情熱と悲しみを湛えています。特に第49番”受難”は、アダージョから始まる珍しい曲で、ハイドンはこんなところでも実験をしていたんですね。

そして壮大にして痛快な全曲録音プロジェクトの既存10作がお求めやすいBOXになりました。

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HAYDN 2032 – ハイドン交響曲全曲録音シリーズ 1st BOX (Vol.1-10)

ぜひ、このプロジェクトを追いかけて行きたいです。

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アントニーニ ハイドン 2032 ラ・パッショーネ

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第39番 ト短調 Hob.I:39
Symphony No. 39 in G Minor, Hob.I:39

1.(05:21) I. Allegro assai
2.(03:43) II. Andante
3.(02:28) III. Menuet – Trio
4.(04:32) IV. Finale: Allegro di molto
total(16:04)

—————————

交響曲第49番 ヘ短調 「受難」 Hob.I:49
Symphony No. 49 in F Minor, Hob.I:49, “La passione”, “Il quakuo di bel’humore”

5.(07:41) I. Adagio
6.(06:22) II. Allegro di molto
7.(03:50) III. Minuet and Trio
8.(03:01) IV. Finale: Presto
total(20:54)

—————————

交響曲第1番 ニ長調 Hob.I:1
Symphony No. 1 in D Major, Hob.I:1

9.(04:47) I. Presto
10.(05:45) II. Andante
11.(02:02) III. Finale: Presto
total(12:34)

イル・ジャルディーノ・アルモニコ – Giardino Armonico, Il
ジョヴァンニ・アントニーニ – Giovanni Antonini (指揮)
録音: 20-24 October 2013, Teldex Studio Berlin, Germany

HAYDN 2032 – ハイドン交響曲全曲録音シリーズ 1st BOX (Vol.1-10)

20世紀末のイタリアで、生命感あふれる演奏でバロック音楽解釈に新風を巻き起こした才人古楽器集団イル・ジャルディーノ・アルモニコを率いるリコーダー奏者ジョヴァンニ・アントニーニ。

近年はルネサンス作品を集めた驚くべきアルバムを作ったり、古楽器と現代楽器を使い分けながら多角的な活動を続けるバーゼル室内管弦楽団とも痛快なベートーヴェン交響曲全集をリリースするなど、その活動領域の広がりは目を見張るばかり。

2013年以降はAlphaレーベルを録音パートナーに選び、ハイドン生誕300周年となる2032年までにこの作曲家の100曲以上ある交響曲を全て録音するというプロジェクトも手がけ、アルバムが出るたび大きな話題を呼んできました。

自身のグループであるイル・ジャルディーノ・アルモニコと精鋭集団バーゼル室内管弦楽団という二つの楽団を共演に選び、イタリア古楽界の先端で活躍する名手たちもメンバーとして加えながら、今夏までにリリースされてきた10枚がこのたびBOX化。

起伏のドラマに富んだ鮮烈な演奏はどの巻をとっても比類なく、細部に至るまで考えられた新鮮な解釈が思いがけないハイドン芸術の粋を十全に伝えてやみません。時代背景や作品成立の経緯を伝えるハイドン作品以外の併録作も絶好の名演揃いです。

なおバーゼル室内管では笠井友紀がコンサートマスターを務めています。
ナクソス・ジャパン



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