クラシック 名盤 感動サロン

コリン デイヴィス ベートーヴェン 交響曲第4番&第8番

こんにちは、
ともやんです。

コリン・デイヴィスは、僕の好きな指揮者の一人です。
なんと言っても音楽に誠実に向かい合い、堅実で深みのある演奏を聴かせてくれるからです。

一聴派手さはなく、目立つ表現もなく、むしろ地味に聴こえますが、じっくり聴き込むとそこには情熱的でドラマティックな精神が息づいていることを感じます。

2013年4月14日ロンドンで85歳で死去。そう今日はコリン・デイヴィスの9年目の命日です。

そういう日ですから、中庸の精神でバランスのいい音楽を展開していた印象の強いデイヴィスが、まだ覇気溢れ、力強く瑞々しい演奏を聴かせていた1970年代の録音を聴いてみました。

コリン デイヴィス ベートーヴェン 40代の好演

僕は好きな指揮者という割には、デイヴィスの録音を隅々まで聴いているわけではありません。

90年代のシュターツカペレ・ドレスデンとのベートーヴェン全集やアラウを独奏者に迎えたベートーヴェンのピアノ協奏曲全集、そして90年代のロンドン響とのエルガーの交響曲などで、どちらかというと円熟期以降の録音です。

そんな中、スジガネ入りのリスナーが選ぶ「クラシック名盤この1枚」という本の中で、デイヴィスがBBC響を振っていれたベートーヴェンの4番が素晴らしいというメッセージを見つけました。

デイヴィスのベートーヴェンの交響曲全集と言うと91年から93年録音のシュターツカペレ・ドレスデンとが名盤の誉れが高く、70年代BBC響などと入れた全集はあまり顧みられないような感じです。

これは、多分全集としての企画ではなく録音年やオーケストラを見ても分かるようにむりやりベートーヴェン・オデッセイとしてコリン・デイヴィスがロンドン等で録音したベートーヴェンの作品を集めたものです。

ちなみにこんな感じです。

BBC響1970-76年
交響曲第1番-第6番、第8番

ロンドン響
交響曲第6番”田園”1962年
交響曲第7番1976年

バイエルン放送響
交響曲第9番”合唱付き”1985年

さて、この第4番を聴いてみたのですが、後年のシュターツカペレ・ドレスデンとの録音からは感じない、力強さと瑞々しさが溢れているのです。
そしてなんと言っても勢いがあります。

誰もがいきなり巨匠になった訳ではありません。
そこに至るまでの道のりがあったのです。

コリン・デイヴィスが心身ともに充実していたと思われる70年代の録音を聴いてより彼の音楽の深さを知った録音です。

コリン デイヴィス ベートーヴェン 交響曲第4番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
Symphony No. 4 in B-Flat Major, Op. 60

1.(13:20) I. Adagio – Allegro vivace
2.(10:51) II. Adagio
3.(06:05) III. Allegro molto e vivace
4.(07:17) IV. Allegro ma non troppo
total(37:33)

BBC交響楽団 – BBC Symphony Orchestra
コリン・デイヴィス – Colin Davis (指揮)
録音:1975年2月

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交響曲第8番 ヘ長調 Op. 93
Symphony No. 8 in F Major, Op. 93

5.(09:40) I. Allegro vivace e con brio
6.(04:10) II. Allegretto scherzando
7.(04:58) III. Tempo di menuetto
8.(07:50) IV. Allegro vivace
total(26:38)

BBC交響楽団 – BBC Symphony Orchestra
コリン・デイヴィス – Colin Davis (指揮)
録音:1973年3月

ベートーヴェン・オデッセイ<限定盤> コリン・デイヴィス

イギリスの巨匠指揮者が絶頂期に行った「ロンドン」でのベートーヴェン録音集巨匠指揮者が絶頂期に行ったベートーヴェン録音――
サー・コリン・デイヴィスの「ロンドン」でのベートーヴェン録音、交響曲、序曲、ピアノ協奏曲5曲(スティーヴン・コヴァセヴィチ)、ヴァイオリン協奏曲(アルテュール・グリュミオー)と2曲のミサ曲を新たにCD12枚にまとめたBOXが発売されます。

BBC交響楽団の録音の多くが世界初CD化、交響曲第6番は1962年のロンドン交響楽団と1974年のBBC交響楽団の2つの録音を、交響曲第1番はDECCA初発売(LPでの発売もなし)、1962年の序曲『レオノーレ』第2番は交響曲第6番と序曲『プロメテウスの創造物』と同じセッションで録音されましたが、今回が初発売です。
ユニバーサル・ミュージック



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