こんにちは、
ともやんです。
昨日、僕の住む横浜市都筑区の自宅周辺で激しい落雷がありました。
午後1時過ぎからしばらく激しく雨が降り、その後小降りになり、遠くで雷の音がしていましたが、特に気にはしませんでした。
ところが少し経って、光った思った瞬間、ドカーンという轟音と共に衝撃が走りました。
2階にいた娘が駈け下りて来て屋根に何かぶつかったみたいだと言い、猫はは目を見開いて驚いていました。
照明を付けてPC作業をしていたのですが、幸いにも停電はしていませんでした。僕はその後バイトで外出したのですが、入れ替わりに帰宅した妻からテレビが映らなくなってJ:COMの人が来てたよとLINEで連絡あり。アパートの管理会社が水曜で定休なのでテレビの復旧は今日以降かな。
指揮者コリン・デイヴィスについて
イギリスの名指揮者でコリン・デイヴィス(1927-2013)という人がいました。俳優のリチャード・ギアを思わせるダンディーな音楽家でしたね。
今年が生誕95年。
ダンディーな外見とは違い苦労人で、家が貧しくピアノが買えなくてそれほど高価ではないクラリネットで音楽家をめざし、ロンドン王立音楽院で学びました。
しかし、ピアノが弾けないということで指揮科に進めず、独学で指揮を学び、音楽院のオーケストラや合唱団の指揮をしながら、経験を積んで行きました。
1957年30歳にしてようやくBBCスコティッシュ響の副指揮者。
副指揮者とはADのように雑用にも追われる立場。翌年ようやくオペラを指揮してデビュー。31歳とかなり遅目でした。
ところが人生なんて分からない。
よく1959年10月に大指揮者クレンペラーが急病となり、急遽デイヴィスが代役に立ち、大成功を収めたのです。
なぜデイヴィスに代役が回って来たかは不明ですが、興行側としては絶対穴を開けるわけにはいかないので、とりあえず指揮が出来れば誰でもいいやって乗りだったのではと思います。
しかし、デイヴィスにとっては千載一遇のチャンス。10年以上の下積みでの苦労が実ったのです。
その後、デイヴィスは、イギリスのトップ楽団のひとつBBC響の首席指揮者、コヴェント・ガーデン王立歌劇場の音楽監督、世界的なオケ、バイエルン放送響音楽監督、ロンドン響首席指揮者にまで登り詰めたのでした。
1980年には、イギリス音楽家への貢献からナイトの称号(サー)も贈られています。
またデイヴィスの作り出す音楽がいい。
表面的な派手さは全くないけど、堅実で充実した音楽を聴かせてくれます。突飛な表現や個性的な演出で、一時的にブームになる音楽家もいますが、デイヴィスの演奏は何度でもずっと聴きたくなります。
コリン・デイヴィス ニールセン交響曲第4番&第5番
今日は、デンマークの作曲家ニールセン(1865-1931)の交響曲を聴きました。
ニールセンというと同じ北欧出身で同い年の作曲家シベリウス(1865-1957)に比べマイナーですが、そんな作曲家の交響曲全6曲をコリン・デイヴィスがロンドン響と録音しています。
今日聴いたのが、「不滅」というタイトルがある第4番と第5番。
第4番はニールセンの出世作でもあります。
個人的にはやや難解で晦渋感があるシベリウスに比べ、親しみやすさを感じました。
ぜひ聴いてみてください。まだ見ぬ北欧の空気を感じさせてくれました。
カール・ニールセン – Carl Nielsen (1865-1931)
交響曲第4番 「滅ぼし得ざるもの(不滅)」 Op. 29, FS 76
Symphony No. 4, Op. 29, FS 76, “The Inextinguishable”
1.(09:56) I. Allegro
2.(04:31) II. Poco allegretto
3.(08:37) III. Poco adagio quasi andante
4.(08:17) IV. Allegro
total(31:21)
ロンドン交響楽団 – London Symphony Orchestra
コリン・デイヴィス – Colin Davis (指揮)
録音: 6 and 9 May 2010, Barbican, London
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交響曲第5番 Op. 50, FS 97
Symphony No. 5, Op. 50, FS 97
5.(10:41) I. Tempo giusto –
6.(10:16) I. Adagio non troppo –
7.(14:20) II. Allegro – Presto – Andante un poco tranquillo – Allegro
total(35:17)
ロンドン交響楽団 – London Symphony Orchestra
コリン・デイヴィス – Colin Davis (指揮)
録音: 1 and 4 October 2009, Barbican, London
ニールセン: 交響曲第1番-第6番、他 コリン・デイヴィス ロンドン交響楽団
「ニールセンの音楽は、LSOのために書かれたとおもっていいかもしれません。つまり、オーケストラの強靭なサウンドと自由な精神のテンペラメントは、このシンフォニーにおける名手の要求と本能的なダイナミズムとに適っているからです。
デイヴィスもまた、ベートーヴェン流の対立の構図をニールセンの音楽に見出しています。デイヴィスは、シンフォニーのタイトル、“滅ぼし得ざるもの”に値するヴァイタリティで、作品を指揮しました」(フィナンシャル・タイムズ)
「(交響曲第5番は)ほとんど聞き取れないものから非常に大きな音まであらゆるダイナミックレンジを示し、広範囲にわたる音色を提示します。オーケストラの各セクションには見せ場が用意されていますが、けれども第1楽章を通してずっと絶え間なく続くスネアドラム・ソロ(ニール・パーシーが勇気と賞賛に値する技術で示した)と、同じく終結部での美しいカデンツァ風のクラリネット・ソロ(アンドルー・マリナーによってみごとに奏でられた)とはおそらくもっとも忘れられない瞬間です。
サー・コリン・デイヴィスは、このうえなく献身的な取り組みと興奮のパフォーマンスという点で秀でていました。」(ミュージカル・クリティシズム・ドット・コム)
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