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ファウスト プロハスカ クルターク カフカ・フラグメンテ

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こんにちは、
ともやんです。

12月になり、今年をふり返ってみようと思っていたら、先日、音楽之友社が主催するレコード・アカデミー賞の発表がありました。

レコード・アカデミー賞は、1963年(昭和38年)に音楽之友社が創設したもの。1年間に国内のレコード会社から発売されたクラシック・レコードのうち『レコード芸術』誌の「新譜月評」で高い評価をえたものから選んでいます。
部門ごとに演奏や録音などが最も優れたディスクを選んで、発売レコード会社を表彰するものです。

個人的には、ここで選ばれた、選ばれなかったことに重きは置いていませんが、選ばれたものはそれなりに優れているので、できるだけ聴くようにしています。

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大賞銅賞 現代曲部門

レコード・アカデミー賞の中でもベスト3が、大賞を獲得したものです。
それは大賞、大賞銀賞、大賞銅賞に分かられ、今回の大賞は、ラファエル・ピション指揮ピグマリオン他による、J・S・バッハのマタイ受難曲。

これは、昨日自分のブログで取り上げています。
>>> https://wp.me/pamKHz-2Av

そして大賞銀賞が、オペラ部門から、ドビュッシー:歌劇《ペレアスとメリザンド》(全曲)フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクルが選ばれました。ただしこれは未聴なのでいずれレビューしたいと思います。

そして今日聴いたのが、大賞銅賞で選ばれたもの。それは現代曲部門からでヴァイオリニスト、イザベル・ファウストとソプラノのアンナ・プロハスカのディオによるクルターグの『カフカ断章』。

現代曲と言うとちょっと引いてしまうのですが、これは面白いです。
カフカの残りしたテキストにクルターグ・ジョルジュ(1926-)というハンガリーの現代作曲家が、ヴァイオリンとソプラノという珍しいディオの曲にしたもの。

多分、レコード・アカデミー賞に選ばれていなかったら自分から聴こうとは思わなかったでしょう。

ぜひ、聴いてみてください。いままで観たことがない世界が広がると思います。

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ファウスト プロハスカ クルターグ

イザベル・ファウスト(1972-)は、世界がみとめるドイツのヴァイオリン奏者。古楽オケやモダン・オケとの共演から室内楽、リサイタル、そして古楽から現代作品の演奏と、常に世界の最先端にいる存在。

このカフカ断章でも、それぞれの短いテキストにこめられたカフカの苦しみに満ちた叫びを、えぐるように表現しています。

アンナ・プロハスカ(1983-)は、20歳でデビューし、バレンボイム、ラトルらに認められる、モンテヴェルディから現代ものまでをこなす世界的ソプラノ。

ファウストの激しくえぐるような表現から、厳しさや美しさ、ふと優しさも感じさせるヴァイオリンと、プロハスカの、切実な独白から叫び声までもが完璧に「音楽」となっている声。

クルターグは1926年にハンガリー人の両親のもとルーマニアに生まれ、46年にブダペストに移住。フランス・リスト音楽院で、シャーンドル・ヴェレシュやフェレンツ・ファルカシュ(同門にジェルジ・リゲティ)に作曲を師事。

作品は、「ヤーテーコク(ゲーム)」といったピアノ作品、さらには「サイン、ゲームとメッセージ」と題された様々な楽器のためのソロ作品群、「影」や「しるし」といったチェロ作品などがあり、演奏会や録音でもその作品が取り上げられることは少なくない作曲家。

ファウストは演奏会のアンコールでもしばしばクルターグの作品を取り上げていて、クルターグの凝縮された世界は大切にしているようです。

なお調べた限りでは、現在96歳の高齢ですがご健在のようです。

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ファウスト プロハスカ クルターグ カフカ・フラグメンテ

ジェルジ・クルターグ – Gyorgy Kurtag (1926-)
カフカ断章 Op. 24
Kafka-Fragmente, Op. 24

作詞 : ジェルジ・クルターグ – Gyorgy Kurtag
アンナ・プロハスカ – Anna Prohaska (ソプラノ)
イザベル・ファウスト – Isabelle Faust (ヴァイオリン)

PartⅠ no.1-19
Part Ⅱ no.1
Part Ⅲ no.1-12
Part Ⅳ no.1-8
total(57:44)

クルターク: カフカ・フラグメンテ(カフカ断章) イザベル・ファウスト アンナ・プロハスカ

大注目盤!
イザベル・ファウスト&アンナ・プロハスカ
世界がみとめるふたりの共演によるカフカ断章

―イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)と、アンナ・プロハスカ(ソプラノ)という、今世界の誰しもが認めるふたりの演奏家の共演による録音が実現しました。
作品は、「カフカ断章」。1926年ルーマニア生まれのハンガリー人作曲家クルターグが、フランツ・カフカ(1883-1924)の断片的な40のテキスト(クルターグ自身が選んだ)に、ヴァイオリンとソプラノという珍しい編成で作曲した作品です(1987年完成)。



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