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バティアシュヴィリ シークレット・ラヴ・レター

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こんにちは、
ともやんです。

まだ20代の頃、音楽好きの友人が、オーケストラのコントラバス奏者と家に仲間たちと遊びに行った時のことを話してくれました。

友人が、コントラバス奏者に「いつもどういうことに気をつけて弾いていますか?」と質問したところ、奏者は「エッチに弾くこと」と答えて驚いたということ話してくれました。
その後奏者は実際に楽器を少し弾いてくれたそうですが、奏者がブーンとコントラバスを弾くとぞくぞくっとしたそうです。

エッチに弾くとは、思いを込めて弾くことの比喩だと僕は思うのですが、今朝聴いた、リサ・バティアシュヴィリのヴァイオリンは、まさにそんな演奏だと感じました。

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リサ・バティアシュヴィリについて

リサ・バティアシュヴィリ(Lisa Batiashvili)は、1979年3月7日グルジアのトビリシ生まれ。94年には一家でドイツのミュンヘンに移住。

ハンブルクでマルク・リュボツキー、ミュンヘンでアナ・チュマチェンコにヴァイオリンを師事。95年に16歳でシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールで2位に入賞し脚光を浴びています。その後2001年にレコードデビューし世界各地で著名な指揮者やオーケストラと共演。2010年には今回聴いたアルバムを制作したドイツ・グラモフォンに移籍しています。
夫は、こちらも著名な音楽家で、フランス出身のオーボエ奏者で指揮者のフランソワ・ルルー(1971-)

バティアシュヴィリは、43歳で若手ではないですが、僕は最近初めてその名前を知って、自分の知識がまだまだ最新に更新されていないな、と反省した次第です。

バティアシュヴィリのディスコグラフィーを見ると、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、シベリウスといった著名な作品は既に録音しているので改めて聴きたいと思いますが、今回聴いたのは今年1月にフィラデルフィアで録音したシマノフスキ―、ショーソン、ドビュッシーと4月に録音したフランクのソナタ。

しかもフィラデルフィアでは、伴奏を務めたのがヤニック・ネゼ=セガン&フィラデルフィア管という強力な布陣。

ジャケットの写真を見ると同世代でモルドバ出身のパトリシア・コパチンスカヤを思い出させます。
今回少し聴いただけの印象は、バティアシュヴィリが、コパチンスカヤの縦横無尽な自由奔放でチャーミングな演奏に対して、よりしっとりとした落ち着きと艶っぽさを持っているなと感じました。

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バティアシュヴィリ シークレット・ラヴ・レター

カロル・シマノフスキ―(1882-1937)は、ウクライナ生まれのポーランドの作曲家。ヴァイオリン協奏曲は、象徴主義詩人タドイ・ミチンスキーの詩『5月の夜』にインスパイアされ1917年の円熟期に作曲された作品。濃厚な官能性とオリエンタリズムが特徴の彼の代表作のひとつです。

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ショーソン(1855-1899)の幻想的な《詩曲》は、1896年の作品。ツルゲーネフの小説『愛の勝利の歌』に基づく交響詩として着想されたが、標題は取り去られ初演したイザイに捧げられた人気曲。2楽章の16分ほどの曲ですが、哀愁を湛えたいい作品です。バティアシュヴィリのヴァイオリンのすすり泣きがグッときます。

『バティアシュヴィリ シークレット・ラヴ・レター』

1.フランク: ヴァイオリン・ソナタ イ長調
2.シマノフスキ: ヴァイオリン協奏曲 第1番 作品35
3.ショーソン : 詩曲 作品25
4.ドビュッシー: 美しき夕暮れ (編曲:J.ハイフェッツ)

リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)
ギオルギ・ギガシヴィリ(ピアノ)(1)
フィラデルフィア管弦楽団(2,3)
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮:2,3 & ピアノ:4)

2022年4月 ベルリン(1)
2022年1月 フィラデルフィア(2-4)

シークレット・ラヴ・レター リサ・バティアシュヴィリ

1979年ジョージア生まれのトップ・ヴァイオリニスト、リサ・バティアシュヴィリのDG第7作。
20世紀前半のポーランド音楽界の中心人物、シマノフスキが第一次世界大戦中にウクライナで作曲したヴァイオリン協奏曲第1番は、濃厚な官能性とオリエンタリズムが特徴の彼の代表作のひとつで、象徴主義詩人タドイ・ミチンスキーの詩『5月の夜』にインスパイアされ作曲された。一方、ショーソンが1896年に書いた幻想的な《詩曲》は、ツルゲーネフの小説『愛の勝利の歌』に基づく交響詩として着想されたが、標題は取り去られ初演したイザイに捧げられた人気曲。共演は、シマノフスキのヴァイオリン協奏曲第1番を1924年にアメリカ初演したフィラデルフィア管弦楽団と、その音楽監督ヤニック・ネゼ=セガン。
シマノフスキとショーソンの隠された情熱を縁取るのは、フランクとドビュッシーの作品。フランクの名曲、ヴァイオリン・ソナタは、ヴァイオリニスト・作曲家のウジェーヌ・イザイの結婚祝いとして作曲・献呈された大曲。共演ピアニストはリサ・バティアシュヴィリが設立したジョージア在住の若いアーティストを支援する非営利団体から奨学金を受けているギオルギ・ギガシヴィリ。ドビュッシーの〈美しき夕暮れ〉は、ポール・ブルジェの詩に若きドビュッシーが作曲した初期の歌曲の編曲作品。



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