こんにちは、
ともやんです。
数多い指揮者の中でも、コリン・デイヴィス(1927-2013)はどちらかというと地味な存在です。確かに表面的は派手さや受けを狙ったものはありません。
ただ、そこにある音楽を誠実に演奏しているのです。しかし、じっくりと聴き込むとなかなか情熱的でドラマティックな感情が込められていて、デイヴィスの魅力を知ると何度も聴きたくなります。
なにか取っつきにくいと思っていた人が、付き合ってみるとその誠実さと豊かな教養や感情の表現に魅せられて、離れ難くなる感じににています。
コリン・デイヴィスは、1980年にイギリス音楽界への貢献を評価されてナイトの称号「サー」に叙されました。あまり裕福ではない家庭に生まれた関係で家にピアノがなくクラリネットでロンドン王立音楽院で学びました。
しかし、ピアノが弾けないため指揮科に進むことが出来ず、正式な指揮法を学ぶことが出来ませでした。
そんなことから考えるとまさに立志伝中の人という感じがします。
しかし、デイヴィスの演奏からは、そんな気負いを感じることはなく、むしろ地味ですが、何か寡黙ながらも頼りがいのある人物という感じがします。
とりあえず、序曲を4曲聴きました。
聴きごたえ充分でズシリとした手応えのある演奏です。
ぜひ、人に勧めたくなる名演集です。
コリン・デイヴィス ベートーヴェン・オデッセイ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
序曲「レオノーレ」第3番 Op. 72b
1.(15:00))Leonore Overture No. 3, Op. 72b
ロンドン交響楽団 – London Symphony Orchestra
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「コリオラン」序曲 ハ短調 Op. 62
2.(08:50)Overture to Collin’s Coriolan, Op. 62, “Coriolan Overture”
BBC交響楽団 – BBC Symphony Orchestra
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序曲「レオノーレ」第1番 ハ長調 Op. 138
3.(10:50)Leonore Overture No. 1, Op. 138
BBC交響楽団 – BBC Symphony Orchestra
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劇音楽「エグモント」 Op. 84 – 序曲
4.(09:35)Egmont, Op. 84: Overture
BBC交響楽団 – BBC Symphony Orchestra
コリン・デイヴィス – Colin Davis (指揮)
ベートーヴェン・オデッセイ<限定盤> コリン・デイヴィス BBC交響楽団 ロンドン交響楽団
イギリスの巨匠指揮者が絶頂期に行った「ロンドン」でのベートーヴェン録音集
巨匠指揮者が絶頂期に行ったベートーヴェン録音――
サー・コリン・デイヴィスの「ロンドン」でのベートーヴェン録音、交響曲、序曲、ピアノ協奏曲5曲(スティーヴン・コヴァセヴィチ)、ヴァイオリン協奏曲(アルテュール・グリュミオー)と2曲のミサ曲を新たにCD12枚にまとめたBOXが発売されます。
BBC交響楽団の録音の多くが世界初CD化、交響曲第6番は1962年のロンドン交響楽団と1974年のBBC交響楽団の2つの録音を、交響曲第1番はDECCA初発売(LPでの発売もなし)、1962年の序曲『レオノーレ』第2番は交響曲第6番と序曲『プロメテウスの創造物』と同じセッションで録音されましたが、今回が初発売です。
ユニバーサル・ミュージック
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