こんにちは、
ともやんです。
チェリビダッケは、僕のとってはこれからの人です。
というのも聴き始めてまだ数年しか経っていません。
数年前までは名前も知らなかった人です。
しかもクラシック音楽歴50年と言っておきながら、これだけの大指揮者の名前も知らなかったなんで恥ずかしい限りです。
理由として考えられるのが、チェリビダッケが録音嫌いということで、市場に出ているLP、CDが非常に少なかった。
そのため、僕が贔屓とする音楽評論家のおすすめ盤に登場することがなかった、というのが一番でしょう。
また、フルトヴェングラーの後継者と見れていたのに、カラヤンが後任になったことで、ベルリンフィルの歴史からほぼ抹殺された存在になってしまった。
この2つが、僕がチェリビダッケの存在をすることが遅くなった大きな原因と思います。
チェリビダッケが、フルトヴェングラーの後任になっていたら
フルトヴェングラーは、1954年11月30日に68歳で他界した時点の後任の有力候補は、普通に考えればチェリビダッケだったと思われます。
何と言っても戦後の混乱期のベルリンフィルを支えた功労者です。
戦後すぐに暫定的な首席指揮者となったボルヒャルトが不運な死を遂げ、フルトヴェングラーが、戦犯の疑いで演奏できない。
その状況を支えたのがチェリビダッケでした。
まだ30代前半の彼は、フルトヴェングラーが、復帰するまでと復帰後も共闘体制で、ベルリンフィルを400回以上指揮してきたのです。
その他の有力候補では、カール・ベーム、オイゲン・ヨッフム、ギュンター・ヴァントの名前も挙がったそうです。
しかし、結果はそれまで数回しか指揮をしてこなかったカラヤンでした。
それもフルトヴェングラー亡き後3ヵ月後に迫っていたアメリカ公演が、同じ戦犯の容疑を掛けられたカラヤンでした。
アメリカのエージェントは、フルトヴェングラーと同じくらいインパクトの指揮者を求めたのです。
人生何が幸いするかわかりません。
しかも、チェリビダッケは、ベルリンフィルのメンバーと険悪な関係になっていました。
逆にカラヤンは、いい感じでオーケストラに迎えられていました。
だから、もし実績だけからチェリビダッケが、ベルリンフィルの後任首席指揮者になっていたとしても遅かれ、早かれ彼はオーケストラのメンバーとトラブルを起こし辞任に追い込まれていたでしょう。
そしてその後任としては、アメリカツアーで実績を挙げたカラヤンが、選ばれたんではないかと僕は推測します。
チェリビダッケ ベートーヴェン交響曲第6番”田園”
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68
Symphony No. 6 in F Major, Op. 68, “Pastoral”
1.(00:32) Applause(拍手)
2.(11:47) I. Awakening of Cheerful Feelings Upon Arrival in the Country: Allegro ma non troppo
3.(16:14) II. Scene by the Brook: Andante molto mosso
4.(06:31) III. Merry Gathering of Country Folk: Allegro
5.(04:30) IV. Thunderstorm: Allegro
6.(12:01) V. Shepherd’s Song: Happy and Thankful Feelings after the Storm: Allegretto
7.(00:52) Applause(拍手)
total(52:27)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 – Munich Philharmonic Orchestra
セルジュ・チェリビダッケ – Sergiu Celibidache (指揮)
【UHQCD】 ベートーヴェン:交響曲 第6番「田園」 「レオノーレ」序曲 第3番 セルジュ・チェリビダッケ
チェリビダッケならではのスケールの大きな「田園」
ゆったりとしたテンポで始まる第1楽章は、重厚さ、丁寧さ、誠実さの中に、深い感慨や静かな祈りを湛えた名演。低弦をしっかりと刻んだ「嵐」を経てフィナーレに入ると、そこには自然界そのもののような響きが待っています。
最後に
チェリビダッケの”田園”は、ゆったりした演奏で、細部まで描ききっています。演奏時間も50分を有しています。
目の前に人がるのは、田園は田園でも広々として雄大な大平原のような印象を受けます。
チェリビダッケは、急逝したケンペの後任としてミュンヘンフィルの首席指揮者になりました。ケンペの質実剛健な曲作りから一転して、チェリビダッケの個性的な演奏を聴くことができたミュンヘンの聴衆は幸せです。
しかも演奏終了後、2秒、3秒、4秒と余韻を楽しんだ後、少しずつ拍手が沸き起こるミュンヘンの聴衆は最高です。
ベートーヴェン交響曲第6番”田園” 知られざる名盤
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こんな記事をアップしています。ベートーヴェンの”田園”の名盤談議になると、まず出てこないだろうと思われる知られざる名盤です。もちろん僕の個人的な見解ですが。でも聴く機会があればわかって頂けるかもしれません。
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