こんにちは、
ともやんです。
僕の敬愛する音楽評論家故宇野功芳氏は、86年の生涯を掛けて名曲の名盤を追い続けた人です。
その文章からは、クラシック音楽が大好きでたまらないというのが伝わってきます。
僕の知る音楽評論家は、そんなに多くありませんが、どこか仕事としての音楽評論という冷めた視点で見て語られることが多いと感じますが、
宇野さんは、聴くのが好きで好きでたまらない、そしていい名盤があったら、人に伝えたくてたまらないという素直で無邪気な人柄が文面から強く伝わってきます。
僕は、そんな宇野さんの評論を50年に渡って読んできました。
若かりし頃は、宇野さんの推薦するLP、CDは無条件で良くて、それ以外はダメという偏った考えを持っていた時もあります。
でも現在の僕は、残りの生涯を掛けて聴いていくことにしています。
残りの生涯で少しでも多く聴いて、ブログを通してぜひ聴いて欲しい名盤を紹介して行きます。
そして僕も宇野さんの推薦盤だけではなく、自分自身が良いと思ったものを伝えて行きます。
ベートーヴェン交響曲第6番”田園” おなじみの名盤
宇野さんが、2013年に出版した「ベートーヴェン 不滅の音楽を聴く」は、ほぼ最後の出版と思います。
その本で、”田園”のおすすめ盤は、ワルター&コロンビア響、ワルター&ウィーンフィル、そしてベーム&ウィーンフィルでした。
相も変わらず、毎度おなじみの名盤です。
もういい加減にしてほしいと思う反面、ここまで一途に推薦するには、余程の覚悟を持って薦めているんだろうな、とも思います。
そこで僕は、知る人のみ知る、知られざる名盤をご紹介します。
ベートーヴェン交響曲第6番”田園” 知られざる名盤
まず、ドイツ、ケルンの重鎮、ヘルムート・ミュラー=ブリュール。
これだけの人を知らなかったのは恥だな、とまで思った人です。
1933年生まれで、2012年に亡くなりました。
アーベントロートが創設したケルン室内管弦楽団の指揮者を務め、多くの録音もしました。特にバッハ、ハイドン、モーツァルトでは非常に評価を得ています。
軽快にして優しく柔らかいその演奏には、味わいと深みも兼ね備えています。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68
Symphony No. 6 in F Major, Op. 68, “Pastoral”
1.(11:36) I. Pleasant, cheerful feelings aroused on approaching the countryside: Allegro ma non troppo
2.(12:58) II. Scene by the brook: Andante molto mosso
3.(05:01) III. Happy gathering of villagers: Allegro
4.(04:07) IV. Thunder-storm: Allegro
5.(10:41) V. Shepherd’s song. Grateful thanks to the Almighty after the storm: Allegretto
total(44:23)
ケルン室内管弦楽団 – Cologne Chamber Orchestra
ヘルムート・ミュラー=ブリュール – Helmut Muller-Bruhl (指揮)
録音: 12-15 October 2006, Sendesaal, Funkhaus Koln, Deutschlandfunk, Germany
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次は、古楽器スタイルの演奏の中でも特にフレッシュな印象を受けた演奏です。
真摯でありながら、伸びやかな演奏に心打たれます。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68
Symphony No. 6 in F Major, Op. 68, “Pastoral”
1.(10:52) I. Awakening of Cheerful Feelings Upon Arrival in the Country: Allegro ma non troppo
2.(11:31) II. Scene by the Brook: Andante molto mosso
3.(04:58) III. Merry Gathering of Country Folk: Allegro
4.(03:56) IV. Thunderstorm: Allegro
5.(09:25) V. Shepherd’s Song: Happy and Thankful Feelings after the Storm: Allegretto
total(40:42)
スウェーデン室内管弦楽団 – Swedish Chamber Orchestra
トマス・ダウスゴー – Thomas Dausgaard (指揮)
ベートーヴェン交響曲第6番ヘ長調「田園」、「レオノーレ」序曲第1~3番
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最期に、アンチェル&トロント響
アンチェルは、’68年にツアー中に祖国の動乱によりそのまま亡命。
その後、小澤征爾の後任としてトロント交響楽団に招かれました。
しかし、録音は極端に少なく”田園”は貴重な録音です。
内声部を充実させた豊かな演奏です。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68
Symphony No. 6 in F Major, Op. 68, “Pastoral”
1.(09:18) I. Pleasant, cheerful feelings aroused on approaching the countryside: Allegro ma non troppo
2.(11:32) II. Scene by the brook: Andante molto mosso
3.(05:33) III. Happy gathering of villagers: Allegro
4.(03:24) IV. Thunder-storm: Allegro
5.(09:22) V. Shepherd’s song. Grateful thanks to the Almighty after the storm: Allegretto
total(39:09)
トロント交響楽団 – Toronto Symphony Orchestra
カレル・アンチェル – Karel An?erl (指揮)
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