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キリル・ペトレンコ チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」

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こんにちは、
ともやんです。

世界のトップオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者は、2019年からキリル・ペトレンコが務めています。

2015年にサイモン・ラトルの後任としてキリル・ペトレンコの名前が発表された時は、正直、誰?と思いました。

日本で著名なのは、同じペトレンコでも、ヴァシリー・ペトレンコ(1976年生まれ)で、日本では、CDのリリースも多く、何と言っても何度も来日してN響を振ったりしてメディアへの露出も多く、しかも実力者。

僕は、てっきりヴァシリー・ペトレンコがラトルの後任かと思いました。
なお、キリルとヴァシリーは、親戚関係ではないし、大体ロシアでは、ペトレンコ姓は多いようです。

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キリル・ペトレンコについて

まず、キリル・ペトレンコの簡単な経歴から。
ユダヤ系ロシア人として、1972年2月11日、シベリア第2の都市オムスクでヴァイオリニストの父、音楽学者の母の間に生まれました。

※オムスクのストリートビュー
まずはピアノの才能を伸ばし、11歳で地元のオーケストラと共演してデビュー。
東西冷戦の終結を受けて父親がオーストリア連邦最西端のフォアアールベルク州の交響楽団へ転職、
一家で旧ソ連を出た時はキリル少年は18歳。
最初は同州立音楽院でピアノの勉強を続け、後にウィーン国立音楽大学でウロス・ラヨヴィッチに師事し、指揮法を本格的に学びました。

プロとしてのデビューは95年。
第2の故郷フォアアールベルクの歌劇場で、ブリテンの「オペラをつくろう」を指揮しました。
97~99年にはウィーン・フォルクスオーパーでカペルマイスター(常任指揮者)を務め、ムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」原典版に挑むなどの成果を上げています。
99~2002年はドイツ最年少の音楽総監督(GMD)としてマイニンゲン宮廷劇場を率いていました。

特にオペラ指揮者としてドイツでは高い評価を受けていた人です。

ただ、戦後フルトヴェングラーが亡くなってからカラヤン、アバド、そしてラトルと当代一を誇る人気指揮者が首席指揮者を務めてきましたが、そんな彼らと比べてもキリル・ペトレンコは、実力はあってもあまりにも英語圏、日本では無名でした。

多くのメディアは、キリル・ペトレンコのことを「アンチ・マエストロ」と表現し、「世界のクラシック音楽界きっての無口な指揮者」と評しています。

ベルリン・フィルが選んだ「無名」の指揮者、キリル・ペトレンコ

2015年8月2日付けの日経電子版を参照しています。

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キリル・ペトレンコ&ベルリンフィル チャイコフスキー「悲愴」

これは名演の名盤です。出だしから提示部は、なにか物足りなさを感じながら聴いていますが、第一楽章の展開部から一閃、まさに箍(たが)が外れたかの如くの展開になります。しかし常に端正さと格調の高さを保っているから嫌味ではありません。
これからどんどん聴いて行きたいですね。

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
交響曲第6番 ロ短調 「悲愴」 Op. 74
Symphony No. 6 in B Minor, Op. 74, “Pathetique”

1.(17:51) I. Adagio – Allegro non troppo
2.(07:38) II. Allegro con gracia
3.(08:46) III. Allegro molto vivace
4.(09:47) IV. Finale: Adagio lamentoso
total(44:02)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
キリル・ペトレンコ – Kirill Petrenko (指揮)

録音:2017年3月22/23日、ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)

チャイコフスキー 交響曲第6番 《悲愴》 キリル・ペトレンコ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

LPレコード チャイコフスキー 交響曲第6番 《悲愴》<数量限定盤> キリル・ペトレンコ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

なお、SACDハイブリッド盤と共にLP盤も販売されています。

キリル・ペトレンコはこれまで、ほとんど音源がなく、入手可能なのは特定の希少曲に限られていました。
これは、彼が自分の演奏に極めて厳しく、録音の発売を了承してこなかったからからだと言われています。
密度の高いリハーサルや、解釈を厳密に徹底させることでも知られますが、最大の魅力は、そうした自分を追い詰める厳格さが、本番では沸き立つような感情の奔流へと変化する点でしょう。
彼自身はそれを、「リハーサル中に抑えてきた感情の箍(たが)を、演奏会の瞬間において外し、解放する」と表現しています。
当盤の《悲愴》も、そうした感情の横溢を示すものとなっていますが、この表現性の高さが、ベルリン・フィルの力強い音楽性と合致していることは言うまでもありません。
キリル・ペトレンコの放散するエネルギーと、オーケストラの表現意欲がぶつかり合い、激しくドラマチックなチャイコフスキーが展開されています。その燃焼度の高さは、両者の関係に大きな期待を抱かせると同時に、なぜ彼がベルリン・フィルから嘱望され、首席指揮者に選ばれたのかを納得させてくれます。
キングインターナショナルのコメントより抜粋



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