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カラヤンとウィーンフィル 59年 志と野心溢れるベートーヴェンを聴け!

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1959年のカラヤン指揮ウィーンフィルによる、
ベートーヴェン交響曲第7番と

ハイドンの交響曲第104番”ロンドン”の録音です。

 

1959年と言えば、まだステレオ録音初期の頃ですが、

英デッカの録音は、素晴らしいです。

 

ウィーンフィルの豊潤なサウンドが、

カラヤンの端正な指揮と共に堪能できます。

 

そして、魂のこもったカラヤンの

志と野心溢れる演奏は、心を揺さぶります。

 




カラヤンとウィーンフィル 59年のベートーヴェン第7番とハイドン”ロンドン”

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第7番 イ長調 Op. 92
Symphony No. 7 in A Major, Op. 92

 

1.(11:11)I. Poco sostenuto – Vivace
2.(08:39)II. Allegretto
3.(07:43)III. Presto, assai meno presto
4.(06:51)IV. Allegro con brio
total(34:24)

 

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ヘルベルト・フォン・カラヤン – Herbert von Karajan (指揮)
録音: 1959

 

*********************************

 

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第104番 ニ長調 「ロンドン」 Hob.I:104
Symphony No. 104 in D Major, Hob.I:104, “London”

 

5.(08:45)I. Adagio – Allegro
6.(08:14)II. Andante
7.(04:22)III. Menuet – Trio
8.(04:55)IV. Finale: Spiritoso

total(26:16)

 

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ヘルベルト・フォン・カラヤン – Herbert von Karajan (指揮)
録音: 1959

 

ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92/ ハイドン:交響曲第104番二長調《ロンドン》ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 

 

レビュアー: ビー太郎 投稿日:2013/11/17
1959年の録音ですが、全くもって支障なく、安心して聞くことが出来ます。原盤はおそらく、DECCAなのだと思うのですが、DGとは違った感じでホールの空気感をより感じさせるものでいいと思います。ベートーベンの7番の第2楽章は弦の美しさが際立っており、何だか透きとおったような透明感を感じる演奏だと思います。ハイドンは、まさにカラヤンならではの堂々とした、素晴らしい演奏ですね。改めて偉大な指揮者だと思いました。

 

 

カラヤンとウィーン・フィルが1959年にデッカへ録音した音源の中から、ベートーヴェンの「7番」とハイドンの「ロンドン交響曲」の2作品をカップリング。ステレオ録音初期の帝王カラヤンとVPOの名演を「Circe」のリマスタリングでお楽しみ下さい。
東京エムプラス

発売・販売元 提供資料 (2018/08/14)

 

 

カラヤンの名盤 内燃する志を感じるウィーンフィルとの名演

 

このCDは、カラヤンの端正で丁寧な音楽作りが堪能できる名盤です。

 

個人的には、カラヤンは、ウィーンフィルとの方が、

こと音楽作りからいうと相性が良かったのでは、と思います。

 

同じオーストリア人でもあるし、

意外とそんなところが通じ合ったのかもと思わずにはいられません。

 

この2つの演奏は、まさに正統派の演奏で、

カラヤン自身は変な小細工をするような人ではありませんが、

 

僕は後年のやや厚化粧的な演奏にやや聴き苦しさを感じたりしますが、

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このころは素顔のままのような自然は美しさを感じ、感銘を受けます。

 



 

僕はオートバイが好きですが、

60年代初頭にホンダが発表したCB72は、

当時の技術の粋を集めた名車ですが、

パワー的には250cc4サイクルSOHC2気筒という特別なものではありませんでした。

 

しかし、ホンダは、そんなマシンに心血注ぎ究極のマシンとして世に出し、

現代でもオートバイ好きの心を揺さぶります。

 

 

それは80年代に1000ccオーバーで、

水冷DOHC4バルブ4気筒の圧倒的パワーで出現した

マシンよりも魂を感じさせます。

 

もちろんモンスターバイクの凄まじいパワーにも魅力がありますが、

限られた条件の下で、最大限にそれを活かそうとする

60年代のバイク作りの志には敵わないのでは、

と思ってしまいます。

 

僕は、この59年のカラヤンの演奏を聴いて、

70年以降のベルリンフィルの圧巻のサウンドも凄いですが、

何かカラヤンの内燃する志を感じてしまうのです。

 

僕は、ベートーヴェンの7番が終了した瞬間、

思わず再生装置に向かってブラボーと拍手してしまいました。

 

 

 

 

カラヤン帝国の幕開け 50年代後半、ヨーロッパ楽壇に誕生!

 

1954年11月にフルトヴェングラーが亡くなった後、

56年6月にカラヤンが正式にベルリンフィルの首席指揮者のポストに就きました。

 

カラヤン以外の後継者候補の名前も何人かあがりました。

なんと言ってもカラヤンは

それまでベルリンフィルの指揮を数回しかしていなかったのです。

 

フルトヴェングラー不在の時に支えたチェリビダッケは、

400回以上演奏していました。

 

ハンス・クナッパーツブッシュ、カール・ベーム、

オイゲン・ヨッフム、ギュンター・ヴァントもカラヤン以上に客演していました。

 

しかし、フルトヴェングラーが亡くなる前から、

フルトヴェングラーに何かあった場合の55年のアメリカツアーの指揮者として

契約していたカラヤンは、やはり交渉上手で野心家だったのです。

 

 

56年カラヤンは、ベルリンフィルと正式に契約した後、

ミラノ・スカラ座の歌手とオーケストラを率いて、

ウィーン国立歌劇場に引っ越し公演を行いました。

 

歴史的な名演と伝えられるマリア・カラス主演『ランメルモールのルチア』です。

 

この公演の最中に、55年9月からカラヤンが

ウィーン国立歌劇場芸術監督になることが発表されました。

 

カラヤンは、世界一のオーケストラのベルリンフィルと

世界一のオペラハウスのウィーン国立歌劇場を手中に収めたのです。

 

しかも従来からのロンドンのフィルハーモニア管弦楽団、ウィーン交響楽団、ウィーン学友協会合唱団、ミラノ・スカラ座があり、さらにザルツブルク音楽祭もやがてカラヤンのものになります。

 

ヨーロッパ楽壇にカラヤン帝国が誕生したのです。

 



まとめ

 

ハイドンのロンドン交響曲も近年の古楽器演奏に比べ、

豊潤な響きを堪能できます。

 

僕の年代では、やはりハイドンでもフルオーケストラで

楽しみたいなという気持ちもあり、その乾きを癒してくれる名演です。

 

今年は、カラヤンの生誕110年。

 

昨年まであまり聴いてこなかったカラヤンですが、

やはり凄い人です。これからも聴いていきます。

 




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