こんにちは、
ともやんです。
ラルス・フォークトの弾き振り、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアの新しい録音(2016年~2017年)で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と第5番“皇帝”を聴きました。
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ベートーヴェンピアノ協奏曲第1番&5番 ラルス・フォークトの名盤
素晴らしいです。
特に僕は“皇帝”が良かったです。感銘を受けました。
第1番もいいのですが、つい先日アルゲリッチと小澤征爾指揮水戸室内管のライブCDを聴いたばかりで、オーケストラは甲乙つけがたいのですが、アルゲリッチのピアノと比べるとちょっと分が悪い、というよりもアルゲリッチに敵う人はいないと思いますが。
アルゲリッチ盤を先に聴いていなければ、名盤を見つけたと喜んでいたと思います。
ラルス・フォークトドイツの名ピアニスト これからが円熟期
ラルス・フォークトは、1970年のドイツ生まれで、1990年、リーズ国際コンクールで第2位に輝き脚光を浴びて以来、四半世紀にわたり多彩なキャリアを築いてきた現代を代表する名ピアニストです。
そのレパートリーは、モーツァルト、ベートーヴェンなどの古典派から、シューマン、ブラームス、グリーグ、チャイコフスキー、ラフマニノフなどのロマン派、さらには眩いまでのルトスワフスキの協奏曲まで、多岐にわたります。
今回、現在音楽監督と務めるイギリスの室内楽団ロイヤル・ノーザン・シンフォニアを弾き振りしたベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番“皇帝”を聴きました。
いやあ、いいですね。
フォークトのピアノは、繊細にして大胆で華やか。
オーケストラも上手い!イギリスのオーケストラだけあって気品にあふれ、弦の節度ある美しさ、木管のチャーミングな響き。
個人的には華やかな第1楽章や終楽章よりも第2楽章に深い感銘を受けました。
僕は、今回初めてフォークトの演奏を聴きましたが、またまた現代の好きな音楽家が増えました。
フォークトももうすぐ50歳。室内楽にも力を入れているということで、今後の円熟した演奏にも期待します。
フォークト&ロイヤル・ノーザン・シンフォニア ベートーヴェンピアノ協奏曲
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op. 15
Piano Concerto No. 1 in C Major, Op. 15
1.(17:35) I. Allegro con brio
2.(10:10) II. Largo
3.(08:32) III. Rondo: Allegro scherzando
total(36:17)
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ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 「皇帝」 Op. 73
Piano Concerto No. 5 in E-Flat Major, Op. 73, “Emperor”
4.(19:39) I. Allegro
5.(07:13) II. Adagio un poco mosso –
6.(10:09) III. Rondo: Allegro
total(37:01)
ラルス・フォークト – Lars Vogt (ピアノ)
ロイヤル・ノーザン・シンフォニア – Royal Northern Sinfonia
ラルス・フォークト – Lars Vogt (指揮)
録音: 18 November 2016 and 28 January 2017, The Sage Gateshead Concert Hall
『ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲 第1番&第5番』
ドイツの実力派ピアニスト、ラルス・フォークト。2003/04にはベルリン・フィルで初の「ピアニスト・イン・レジデンス」に選出されるなど高い評価を受け、近年はソリストとしてだけでなく、室内楽奏者としても注目を浴びている名手です。
2015年、ONDINEレーベルにバッハの「ゴルトベルク変奏曲」を録音し、以降シューベルト、モーツァルト、ブラームス、シューマンの諸作品をリリースしていますが、今回の新作は彼自身が音楽監督を務めるロイヤル・ノーザン・シンフォニアを弾き振りしたベートーヴェンの2曲の協奏曲。
第1番の協奏曲は25歳のベートーヴェンの手による意欲作。フォークトはこの曲を1995年にも録音していますが、今回の新録は自身の意思を更に思いのままに炸裂させた自由自在な表現が魅力。
壮大な第5番も重々しいピアノの音色を生かした緊張感に満ちた演奏です。このアルバムはフォークトによる「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲シリーズ」の第1作となります。 ナクソス・ジャパン
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