こんにちは、
ともやんです。
村上春樹さんの著書「古くて素敵なクラシック・レコードたち」という本が好きです。
実は、村上さんの本はこれと同じく続編とコミュニティの読書会の課題本となった「レキシントンの幽霊」の3冊しか持っていないのです。
というのも村上さんの小説は、audibleでかなり聴けるためで、オーディブルファンで活用している僕としては、わざわざ買ったり図書館で借りる必要がないためです。
しかし「古くて素敵なクラシック・レコードたち」とその続編は、音楽好きの僕にとってはかけがえのない本です。
音楽評論を生業とする人たちは、角度の違った感想を持たれていて、僕にはとっても新鮮に感じ、取り上げているLPレコードもなるほどと思うものあれば、えっ!こんな作品、音楽家も聴かれているのかと意外な発見もあるのです。
その中から、今回名ピアニスト宮沢明子さんのレコードを取り上げられていたのでそれについて記したいと思います。
宮沢明子 村上春樹が語る
先日、早大の本部キャンパス内にある村上春樹ライブラリーに行ってきました。
オーディオルームがあり、多分村上さんの趣味だと思われるジャズのLPレコードの演奏が流れていました。
話す人は誰もおらず、静かに目を閉じながら、また本を読んだりスマホをいじったりして、なんか昔のジャズ喫茶を思わせます。
もっともこちらのオーディオルームの方が断然お洒落ですが。
村上春樹 宮沢明子を語る
さて、村上さんの「古くて素敵なクラシック・レコードたち」の中で、ピアニスト宮沢明子さんを取り上げています。
宮沢さんはすでに2019年に77歳で亡くなっていますが、僕にとっては憧れにして幻のピアニストです。
宇野功芳さんという評論家が絶賛していて、僕の中学時代からの友人が実演が凄かったと語っていたこともあるピアニスト。
結局実演を聴くことがなかったので僕にとっては幻のピアニスト。
村上さんは、ハイドンのピアノ・ソナタのLPレコードを何枚か取り上げ、宮沢さんの演奏を絶賛しています。
村上さんは、元々、ハイドンのピアノ・ソナタは、モーツァルトやベートーヴェンに比べて退屈だと思っていたそうです。
しかし、宮沢さんのレコードを聴くと、これまで何となく漠然と聴いていた曲が全く違って新鮮に聞こえたそうです。
つまり宮沢さんの演奏が素晴らしく、使用しているスタインウェイの音も美しいと記しています。
シューマンの子供の情景が凄い
CDなども特に多くないようだし、その多くは現在廃盤のようです。
ところがAmazon music unlimitedではいろいろ聴けるんです。
素晴らしいことです。
ここでシューマンの「子供の情景」を聴きましたが、なんと素晴らしいことか。
まさに村上さんがハイドンのソナタを聴いた時のような新鮮な感動に浸ることができました。
ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
子供の情景 Op. 15
Kinderszenen (Scenes of Childhood), Op. 15
total(16:10)
宮沢明子 – Miyazawa Meiko (ピアノ)
まとめ
自分で楽器を弾いていますが、表現するということは本当に難しいことだと思います。
言葉で表現するには、言語が必要で、僕なら子供のころから日本語を話してきました。
仕事で英語を多少使うようになりましたが、少しばかりコミュニケーションが取れた程度で、自分の考えや感情を上手く表現するまでには全く至りませんでした。
もっとも日本語が出来るからと言って、上手く表現出来ているとは思ったことはありません。
その点、音楽は感情を表現しやすいものではないかとも思ったりします。
しかし、最初に戻りますが、稚拙な技術では伝わりません。
しかも、ある程度技術があっても、その人の人間性を表現するのには、技術にプラスした要素も必要だなと思います。
多分、宮沢明子さんクラスの技術を持った人は、それなりにいると思います。
しかし、宮沢さんクラスの感動を与えてくる人は少ないようにも感じます。
僕は、宮沢明子さんの弾くシューマンの「子供の情景」を聴いてそんなことを感じました。
もっともっと、宮沢明子さんの演奏を聴いていきたいと思います。
そんなことを示唆してくれた村上春樹さんにも感謝です。



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