こんにちは、
ともやんです。
僕がクラシック音楽に目覚めたと同時に洗礼を受けたのが、宇野功芳さんでした。
宇野さんの評論は、歯に衣着せぬストレートなもので、それを嫌がる人もいますが、中学生の僕には心に刺さるものがあり、結局僕はかれこれ50年間、宇野さんの評論に接していることになります。
宇野さんの本は、現在も何冊か僕の書棚に鎮座しています。
さてその中に、『宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版』があります。
その中に個人的にはやや不満なのですが、シューマンの交響曲4曲のうち第1番の1曲だけ取り上げられています。
なにが不満でどうせなら全曲取り上げてほしいよ。まあ枚数の制限もあるでしょうからしょうがないか。むしろ第1番は無難な選択です。
シューマン交響曲第1番”春” 宇野功芳 三選
さて、宇野さんが上記の本で取り上げているのが、次の3つの演奏です。
・フルトヴェングラー&ウィーンフィル
・クレンペラー&ニュー・フィルハーモニア管
・ガーディナー&レヴォリューショネール・エ・ロマンティーク管
フルトヴェングラー盤は、先日違うサイトで取り上げましたが、
↓
フルトヴェングラー シューマン交響曲第4番&第1番
クレンペラー盤は僕には懐かしい録音で、中学生時代にLP2枚組で購入し、いまでの大切に持っています。
さて、未聴だったガーディナー盤も聴きました。
ガーディナーのベートーヴェンの交響曲でも見せた、速めのテンポで力強い推進力の溢れた演奏で、リズムの切れ味も鋭いものです。
古楽器だからでしょうか、響きの抑えられたティンパニの渋い音がボディブローのように効いてきます。
風格のあるクレンペラーの対極にあるような演奏です。
ぜひ、聴いてみてください。
ガーディナー シューマン交響曲第1番”春”
ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
交響曲第1番 変ロ長調 「春」 Op. 38
Symphony No. 1 in B-Flat Major, Op. 38, “Spring”
1.(10:54) I. Andante un poco maestoso – Allegro molto vivace
2.(06:22) II. Larghetto
3.(05:16) III. Scherzo: Molto vivace
4.(07:41) IV. Allegro animato e grazioso
total(30:13)
オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク – Orchestre Revolutionnaire et Romantique
ジョン・エリオット・ガーディナー – John Eliot Gardiner (指揮)
シューマン: 交響曲全集、オラトリオ《楽園とペリ》、他 ジョン・エリオット・ガーディナー オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック
一切の妥協を許さぬガーディナーによる明瞭な解釈
ガーディナーの代表作とも言うべきシューマン交響曲全集。未完成の「ツヴィッカウ」交響曲や第4番の異稿も収録、楽器の選択や楽譜にも吟味をこらした解釈とクリアな表現でシューマンを克明に描き出した話題作です。
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