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ジョージ・セルの名盤 シューマン交響曲 全集最高峰の輝き

シューマン
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こんにちは、
ともやんです。

ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団によるシューマン交響曲全集がいいです。
シューマンの交響曲全集に中でも最高峰の輝きを放っています。

ジョージ・セルは、1897年にハンガリーのブダペストに生まれ、幼少の頃から神童として活躍し、すでに8歳の時にピアニストとして公開演奏を行っています。またその演奏会を取り上げたイギリスの新聞には“モーツァルトの再来”とまで書かれました。

なお彼は、3歳で家族と共にウィーンに移り住んだので終生、「ウィーンの音楽家である」という自覚を持っていました。

作曲もきちんと学んだ人ですが、10代でピアニストとしての表現には限界があると感じ指揮者に転向しました。

また当時指揮者として活躍していたリヒャルト・シュトラウスと出会い、彼の影響のもと20歳で指揮者としてキャリアをスタートしました。

セルは神童と呼ばれながらも指揮者としては地方の小さな歌劇場の下積みからコツコツとやった人で、これはセルの希望と言うよりもヨーロッパの音楽文化のいいところではないかと思います。

後年のセルの性格から見て、若いころは相当生意気な青年だったと思われるので、こういう古典的なパターンを経て、キャリアを積み上げて行ったことは、セルの音楽的成熟にとって大きなプラスになったと思います。

ここで注目されるのがセルがひと回り年上のオットー・クレンペラーのキャリアをなぞるように成長していく過程です。

当時のポストは限られていたようで、優秀な音楽家のたどる出世コースは似通ったものだったようです。
しかし、セルとクレンペラーという全く両極端のように違う指揮者が生まれた背景には、ヨーロッパの音楽文化の懐の深さを感じます。

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シューマンの交響曲に魅せられて

さて、僕は50年ほど前の中学生の時にクレンペラーのシューマン交響曲全集のLP2枚組を購入していまでも大切に持っています。

当時のLPレコードは高額で、LP2枚組となると4,000円から5,000円はしたと思いますが、自分でもよくぞ買ったと誉めたいところです。

なぜなら、クレンペラーという20世紀を代表する指揮者と出会えた事、もう一つはシューマンの交響曲が大好きになったからです。

クレンペラーという指揮者はとっつきにくい指揮者で、当時カラヤン、ベーム全盛時代においては、優先順位の低い人でした。
またシューマンの交響曲というのもクラシック音楽をかじりだした中学生には、まだ早いような気もします。

でも、クレンペラー&フィルハーモニア管の演奏を繰り返し聴いてシューマンの交響曲は大好きになりました。
とりわけ一番人気のない第2番は特に好きになりました。

しかし、そのうちクレンペラーの演奏に不満が出てきたのです。

なんというか構えは大きいのですが、大味な感じで、シューマンの魅力である霊感のようなものを感じないのです。

ここから僕のシューマン交響曲全集の名盤探しの旅が始まったわけです。

そこで出会ったのがジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団

シューマン:交響曲全集 ジョージ・セル クリーヴランド管弦楽団

 

ポール・パレー指揮デトロイト交響楽団

シューマン: 交響曲第1番-第4番, マンフレッド序曲 Op.115 ポール・パレー デトロイト交響楽団

の2つです。

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セル&クリーヴランド管 シューマン交響曲第2番が傑出

ポール・パレーについては別の機会に改めるとしてここではジョージ・セル。

僕が特に嬉しいのは4曲全てが名演ですが、特に第2番が傑出していることです。

その素晴らしさは僕の力ではなかなか表現できないので、福島章恭氏の文章を引用します。

“クールさを失うことが稀のセルであるが、「第2」に限っては、作品の深部に何か共鳴するものがあるのだろうか、まるで熱にうなされたような病的な表現を垣間見せる。第1楽章の展開部以降がその顕著な例だが、第3楽章の音楽に沈潜するような表現に、普段は知ることがないセルの「悩める本質」を覗き見たような思いがする”

シューマンが好きな人はぜひ、そうでない人もぜひ、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団のシューマン交響曲全集を聴いてください。
きっとなにかを感じます。

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ジョージ・セル ザ・コンプリート・アルバム・コレクション

ジョージ・セルのシューマン交響曲全集を買おうという方は、どうせなら「ザ・コンプリート・アルバム・コレクション」はいかがだろうか。

タワーレコードから、ジョージ・セルの「ザ・コンプリート・アルバム・コレクション」と銘打ってCD106枚組で素晴らしい全集が限定販売で出ているのです。

少々お値段が張りますが、僕はこの全集は家宝として持っていて損はないと思います。
僕は収録されているCDはほぼ所有しているので、あえて購入はしません。

それだけに残念でなりません。いままで何年も掛けてコツコツ蒐集してきたのが、こんな素晴らしいセットして、しかもリーズナブルな価格で出るなんて。分かっていたら待っていたのに、という感じです。

しかもアメリカ盤オリジナルLPジャケットデザインの紙ジャケットに収納されているなんて堪りません。豊富な写真を使った解説書も見ものです。

しかも演奏はすべて高水準なものです。あの評論家吉田秀和氏は、著書「世界の指揮者」でこのように書かれています。

“セルは、しかし、究極的には、大ぜいの聴衆を喜ばせるとともに、専門家のための専門家的音楽家でもある。少なくとも、現代の指揮者中、この人ぐらい専門家を嘆賞させる力をもった人は、ほかに何人いるだろうか。

セルがクリーヴランド管弦楽団といっしょに入れたレコードのすべては、その意味で、現代の演奏の一つの典型的存在である。”

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【CD】 ザ・コンプリート・アルバム・コレクション<初回生産限定盤> ジョージ・セル

20世紀オーケストラ演奏史の頂点を極めた、セル+クリーヴランド管の全録音をソニー・クラシカル史上初めてCD106枚に集成したメガ・コレクション。

■「セルが音楽監督を務めていた時期、クリーヴランド管弦楽団は世界で並ぶもののない最高のアンサンブルだった」(英グラモフォン誌)と称される名コンビの全録音を、クリーヴランド管創立100年を記念して、106枚のボックスに収録したメガ・セットの登場です。

LP時代からセルとクリーヴランド管の録音は高く評価され、特に初来日公演とその直後の急逝が鮮烈な印象を残した日本では、長年『セル&クリーヴランド管弦楽団の芸術』として廉価盤シリーズで親しまれ、CD時代に入っても没後10年・20年・30年と節目の年にさまざまなアンソロジーが編まれてきました。

さらに2013年には韓国で主要ステレオ録音をおさめた49枚組のボックスセット『ジョージ・セル・エディション』も限定発売されましたが、文字通りセルとクリーヴランド管弦楽団の「全録音」を1つのセットに収めるのは今回がソニー・クラシカル史上初めてのこととなります。

■当ボックスには1947年、つまりセルがエーリヒ・ラインスドルフの後任としてクリーヴランド管弦楽団の音楽監督に就任してから、1969年、セルが日本公演の後急逝する1年前までの22年間にわたってコロンビアおよびエピック・レーベルに録音された全ての録音が含まれています。

さらに1950年代にニューヨーク・フィルと録音したモノラル音源、ピアニストとしてのセルの手腕を刻印した室内楽録音、セルの語りなど、コロンビア~ソニー・クラシカルがこれまで発売したセルの全てのセッション録音(ただし1970年の東京公演のライヴを除く)が収められているのが大きなセールスポイントです。

■DISC1~19
モノラル録音で、その多くがソニー・クラシカルからは世界初CD化となります。セルお得意のドヴォルザーク:スラヴ舞曲集5曲に始まり、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューマンなどのスタンダード・レパートリーの交響曲、カザドシュ、ゼルキン、シゲティ、フランチェスカッティ、フライシャーら当時アメリカで活躍していたコロンビア/エピック・レーベル専属の名ソリストとの共演になる協奏曲も数多く含まれています。

■DISC20~98
セルとクリーヴランド管弦楽団の名声を世界にとどろかせたステレオ録音の名演です。ベートーヴェン、シューマン、ブラームスの交響曲全集のほか、モーツァルト、ハイドンからブルックナー、マーラー、ウォルトンに至る諸交響曲、19世紀~20世紀の主要オーケストラ曲、ゼルキン(モーツァルト、ブラームス、バルトーク)、カザドシュ(モーツァルト)、フライシャー(ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、グリーグ)らとの協奏曲にいたるまで、このコンビの芸術の精髄が収められています。一部「コロンビア交響楽団(そのほとんどがクリーヴランド管弦楽団のメンバーを起用して編成された録音用オーケストラ)」名義の録音も含まれています。(1/2)

■DISC99
セルの没後にリリースされたマーラー:交響曲第6番の1967年10月のライヴで、FM用放送録音から転用された貴重な音源です。長らくセルとクリーヴランド管唯一のライヴ演奏の記録でした。

■DISC100~102
1950年代前半にニューヨーク・フィルと残した貴重なセッション録音で、ソニー・クラシカルからは世界初CD化となります。スメタナ「ボヘミアの森と草原から」、ウェーバー「魔弾の射手」序曲など、セルがクリーヴランド時代に再録音することのなかったレパートリーも含まれています。

■DISC103
1953年、ホロヴィッツのアメリカ・デビュー25年を記念して開催された特別演奏会でのライヴ録音で、壮年期のホロヴィッツ最後の輝きを刻んだ記念碑的な演奏。豪放かつ奔放に弾き進めるホロヴィッツのピアノに見事に呼応するセルのバトン・テクニックの凄さが印象に残ります。長らく海賊盤として流通していた音源ですが、2013年にソニー・クラシカルから正規にCD化されました。

■DISC104~105
R.ゼルキンと同じウィーン音楽院でのリヒャルト・ロベルト門下だったセルは、モーツァルトの協奏曲の弾き振りや室内楽などをさらりと弾いてみせる卓越したピアニストでもありました。その「ピアニスト=セル」の音楽的な充実ぶりを記録したブダペスト四重奏団、シゲティ、そしてクリーヴランド管のコンサートマスターだったドゥルイアンとのモーツァルト録音です。

■DISC106セルがコロンビア・レコードの予約頒布レコードクラブ用に録音した3曲のクリスマス・ソングのほか、セルの語りが収録されています。プロデューサーのポール・マイヤースとの対話はもともとマーラーの交響曲第6番の余白に収められ、日本でも特典盤としてCD化されたことがありましたが、それ以外の語りはコロンビア・レコードが1960年代に販促用に制作していた「AUDITION」という非売品LP用に録音されたもので、今回が世界初CD化となります。セルの明晰な語り口は、まさにその音楽そのものです。

■カップリングは基本的にコロンビアおよびエピック初出アメリカ盤LPに基づき、紙ジャケットには初出盤のジャケット・デザインを使用しており、それぞれの時代を反映したアメリカらしいアートワーク(かる審美眼の厳しいセルがオーソライズしたデザイン)を手にとって見られるのもこのボックスセットのポイントの一つです。特に1960年代のCBSのアートワークはハンリエッタ・コンダックなど同社のデザイン部門の優秀なデザイナーによる優れたものが多く、それだけでも大きな価値があるといえるでしょう。

■リマスターについては、個々の音源で最新のリマスターが使用されています。

■大判の別冊解説書には詳細な録音データを記載したトラックリストのほか、セルのさまざまな写真が数多く掲載。解説書とディスクは美麗ボックスに収納。コレクターズ・アイテムとしての存在感も十分です。

■初回生産限定盤

【CD】 ザ・コンプリート・アルバム・コレクション<初回生産限定盤> ジョージ・セル

■仕様:
・各CDはアメリカ盤オリジナルLPジャケットデザインによる紙ジャケットに収納
・写真をふんだんに使ったハードカヴァー&オールカラー別冊解説書付き
・収納用ボックス サイズ:横27.9cmx縦21.4cmx高さ16cm
・重量5.6Kg(2/2)
ソニー・ミュージック



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