こんにちは、
ともやんです。
ラファエル・クーベリックは、1914年6月29日チェコ生まれの名指揮者、いや大指揮者だった人です。
昨日は108回目の誕生日だったんですね。
録音で聴くクーベリックは、常識人的で紳士的なので、美しい演奏なのですが、いまひとつ凄みがない感じでした。
録音も多いので、深く聴いて行きたい指揮者です。
クーベリック シューマン 交響曲第4番
解説によると、クーベリックは、14歳の時に聴いたフルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルの演奏を聴いて指揮者を目指したそうです。
そして、月日は経ち、クーベリックがシューマンの交響曲第4番を録音する10年前に、フルトヴェングラーが、ベルリンフィルを振って、彼のスタジオ録音上最高の名演とされる同じシューマンの交響曲第4番を録音していたのです。
フルトヴェングラーのシューマンは、その凄みと言い彫りの深さといい内容の濃い演奏ですが、クーベリックは同じベルリンフィルを振りながら伸びのある颯爽として演奏を展開しています。
当時すでにバイエルン放送響の首席指揮者として活動を始めていたクーベリックの自信が窺える名演の名盤です。
クーベリック シューマン ベルリン
ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
交響曲第4番 ニ短調 Op. 120 (1851年改訂版)
Symphony No. 4 in D Minor, Op. 120 (revised version, 1851)
1.(11:34) I. Ziemlich langsam – Lebhaft
2.(04:51) II. Romanze: Ziemlich langsam
3.(05:54) III. Scherzo: Lebhaft
4.(07:30) IV. Langsam – Lebhaft
total(29:49)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ラファエル・クーベリック – Rafael Kubelik (指揮)
録音: February 1963, Jesus-Christus-Kirche, Berlin, Germany
シューマン: 交響曲全集、《マンフレッド》《ゲノフェーファ》序曲<タワーレコード限定>
クーベリックによるシューマンの交響曲全集は、この後の1978-79年収録のバイエルン放送交響楽団とのSONY録音も定評がありますが、このDGへの録音は、気力的にも十分であったクーベリックがカラヤン時代のベルリン・フィルを使って、強力な推進力を駆って果敢にドライヴしている印象を持つほど、強烈な印象を残す演奏です。
1963年から64年にかけて完成し、DGとベルリン・フィルにとっては初のシューマンの交響曲全集となりました。1963年からクーベリックはDGと契約しベルリン・フィルとのセッション録音を開始。
この年、シューマンの第4番の他に、ワーグナーの管弦楽曲集、ヘンデルの水上の音楽他やG.アンダとのシューマン&グリーグのピアノ協奏曲を収録するなど、後に名盤を言われているものを多く収録しています。
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