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村上春樹とカサドシュとモーツァルト ピアノ協奏曲集

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こんにちは、
ともやんです。

ロベール・カサドシュ(1899-1972)は、フランス出身の名ピアニスト。名前だけは50年前から知っていますが、聴く機会がなく、というか積極的に聴こうという気がなかったためか、ほとんど聴かずに来ました。

今日取り上げる、セルと共演して録音したモーツァルトのピアノ協奏曲集もジャケットの画像がすぐ浮かぶくらい、存在を知っていましたが、聴く機会がありませんでした。

サクッとプロフィールを見てみると

1899年4月7日、パリ生まれのピアニスト。1972年9月19日、パリにて交通事故で死去。音楽一族の出身で、10歳でパリ音楽院に入学。ピアノをルイ・ディエメに、作曲をモーリス・ルルーに師事する。パリでのデヴュー後、ヨーロッパ各地に演奏旅行を行い一躍名声を獲得、特に1935年のアメリカ・デビュー後は、ソロに室内楽に精力的な活動を展開した。ヴァイオリンのジノ・フランチェスカッティや、妻でピアニストのガビーとのデュオなど、絶品と評された。モーツァルトやフランスの作曲家に定評があるが、バロック音楽やドイツの作曲家の作品も取り上げており、繊細なタッチと明晰なアプローチで20世紀を代表するフランスのピアニストとして高く評価されている。また、作曲活動も行い、生涯に70余りの作品を残している。byタワーレコード

と言う感じで、若くして生涯の伴侶のギャビーさんと知り合い一緒に演奏活動を続けられ、息子のジャンも著名なピアニスト。ネットで熟年期のロベールさんとギャビーさんの写真を見ることができますが、ギャビーさんは、チャーミングな美人で若い頃はさぞかしと感じさせらます。

ただ、最期は不慮の交通事故ということで、お気の毒ですが、概ね幸せな音楽活動をあれたのではないかと想像できます。

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村上春樹とカサドシュのモーツァルト ピアノ協奏曲

村上春樹の作品の中で、登場人物がロベール・カサドシュが弾くモーツァルトのピアノ協奏曲を聴くシーンが2回あります。

ひとつは『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の第9章、「私」が「リファレンス係の女の子」を待つ場面。女の子はなかなか現れず、「私」はピアノ協奏曲の第23番と第24番の2曲を聴き通す。時間にすると約50分超。
そして「モーツァルトの音楽は古い録音で聴いた方がよく心になじむような気がする」と思うのだ。

次は、『ノルウェイの森』で、「僕」がアルバイトで知り合った「伊東」宅で、ししゃもを食べながらこのレコードを聴くのです。そして「僕」は「緑」のことを強く意識し、直後彼女に電話をすることになります。

さて、『村上春樹の100曲』では、村上はこのカサドシュの演奏を選んだ理由として次のように記しています。

“この2つのピアノ協奏曲は、長調と短調を頻繁に行き交う、モーツァルトならではの変化の多い作品。最近の新しい演奏ではその変化を大胆に表現することが多いが、このカサドシュの演奏はその前の気分を引きずったまま、感情が積み重なっていく。登場人物の心情をそっと暗示するかのよう。”

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カサドシュ&セル モーツァルト ピアノ協奏曲集

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K. 488
Piano Concerto No. 23 in A Major, K. 488

1.(10:35) I. Allegro
2.(04:08) II. Adagio
3.(08:04) III. Allegro assai
total(22:47)

ロベール・カサドシュ – Robert Casadesus (ピアノ)
コロンビア交響楽団 – Columbia Symphony Orchestra
ジョージ・セル – George Szell (指揮)
録音: 1959

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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K. 491
Piano Concerto No. 24 in C Minor, K. 491

4.(12:21) I. Allegro
5.(07:15) II. Larghetto
6.(08:30) III. Allegretto
total(28:06)

ロベール・カサドシュ – Robert Casadesus (ピアノ)
クリーヴランド管弦楽団 – Cleveland Orchestra
ジョージ・セル – George Szell (指揮)
録音: 12 January 1954

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21、22、23、24、26、27番 他 ロベール・カサドシュ

名手カザドシュによるモーツァルト:ピアノ協奏曲集。このセットは盟友ジョージ・セルとのステレオ期に録音された後期の有名なピアノ協奏曲集と、夫人でもあるギャビー・カザドシュとオーマンディ指揮フィラデルフィアと録音した2台のピアノのための協奏曲をまとめたもの。弱音を主体に古典的な慎ましさをもった清潔なモーツァルト解釈が聴けます。



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