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朝比奈隆と大阪フィル ヨーロッパ・ライヴ’75 入魂のシューマン

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こんにちは、

ともやんです。

僕は90年代に朝比奈さんのコンサートには何度か足を運びました。
演目はベートーヴェンだったりブルックナーだったり。

90年代の朝比奈さんと言えば、圧倒的なカリスマ的存在でした。

コンサートはいつも満員。

演奏が終われば、何度もステージに呼び戻され、観衆に挨拶をする姿を見て、壮絶な音楽活動の末にたどり着いた幸福を味わっていらっしゃるのではと思わずにはいられませんでした。

その中でも朝比奈さんの男子の本懐を遂げられた出来事は、1975年のヨーロッパツアーでしょう。

75年のヨーロッパライブからシューマンの名演をご案内します。

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朝比奈隆と大阪フィル ヨーロッパ・ライヴ’75 シューマンとワーグナー

ロベルト・シューマン-Robert Schumann(1810-1856)

劇付随音楽「マンフレッド」作品115より 序曲
(12:37)Incidential Music “Manfred” op.115-Overture

交響曲第4番 ニ短調 作品120
Symphony No.4 in D minor.op.120

Ⅰ(12:25)Ziemlich langsam-Lebhaft-(atacca:)
Ⅱ(05:04)Romanze.Ziemlich langsam-(atacca:)
Ⅲ(04:56)Scherzo.Lebhaft-Trio-(atacca:)
Ⅳ(08:47)Langsam-Lebhaft

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リヒャルト・ワーグナー-Richard Wagner(1813-1883)
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
(10:41)”Die Meistersinger von Nurnberg”-Prelude to Act 1

1975年10月4日 メイソン・ド・コングレ、スイス・モントレー(ライヴ・レコーディング)

順調に進んでいた計画が、折からの世界不況により延期、中止を余儀なくされそうなところ熱心な市民運動により、

寄付金2,000万円を集められるにあたり、ついに大阪フィルはヨーロッパに旅立つわけです。

朝比奈さんの手記では、無記名の寄附も多く、千羽鶴を頂いたりとなんとお礼を言ったらいいかわからないほどと書かれていますが、金銭的にも精神的にも大いなる支援を受けたわけです。

それが朝比奈隆率いる大阪フィル一同への励ましとなり、そして失敗して帰られないという悲壮な決意となり、この渾身の壮絶なるシューマンの演奏になって表れたと思います。

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朝比奈隆と大阪フィル ヨーロッパ・ライヴ’75 シューマンに最高の賛辞

このシューマンの演奏において75年10月6日付けの「モントルー・リビエラ」紙は、最高の賛辞を送っています。

一部抜粋しますと

シューマンの第4番ニ短調の活気と新鮮さと、熱情のシンフォニーに於いては、日本のアンサンブルは、全ての能力でもって、シューマンのオーケストラの表現の弱さを打ち消すことをなし遂げた。

それは、敢えて言おう、フルトヴェングラーとベルリンフィルハーモニーの歴史的な録音にも匹敵する強烈さであり、力強さである。

フルトヴェングラー&ブルリンフィルに匹敵するなんて、これ以上の賛辞はないです。

だってこの当時のヨーロッパで、フルトヴェングラーを超える人はいないのですから。

亡くなって30年以上経ってもそうで、それはカラヤンでも敵わなかったことです。

このシューマンの第4番を聴いて心を動かされない人は、クラシック音楽とは無縁の人でしょう。




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