こんにちは、
ともやんです。
マーラーの交響曲が日本のコンサートのプログラムによく載るようになったのはいつ頃からでしょうか?
僕がクラシック音楽を聴きだした1970年の中1の頃というと、ワルターのLPレコードで、第1番『巨人』や第2番『復活』、『大地の歌』が出ていました。
そして当時現役バリバリだったバーンスタインが、手兵のニューヨーク・フィルと全集を録音したばかりだったように記憶します。
その他当時では、まだ健在だったクレンペラーが何曲か録音していました。
いまから55年以上前のことで、僕もまだ中学生。
しかも情報がまだまだ疎かったので、当然バーンスタインの先輩に当たるワルターやクレンペラーは知っていましたが、その二人に並び称されるヘルマン・シェルヘン(1891-1966)に関しては全く無知でした。
シェルヘンのマーラー交響曲第1番&第2番
ヘルマン・シェルヘンについて面白いコメントを音楽評論家の故宇野功芳氏が、「世界の指揮者名鑑866」の中でしています。
このコメントについて僕は、共感と多少の反感を感じました。
ヘルマン・シェルヘンの衝撃
ヘルマン・シェルヘンというと晩年のルガノ放送響を指揮したベートーヴェンの交響曲全集をまず思わずにはいられません。
こんな破天荒な演奏のベートーヴェンはなかなか聴かれないからです。
それはライブということも影響してか、常識的な演奏からはほど遠い、前のめりで推進力があり過ぎで、オーケストラも付いていくのがやっと。
アンサンブルも乱れ気味ながら、とんでもない感動を与えてくれた録音でした。
だからそんなイメージがあったので、いつもワイルドな演奏している人かと思ったのですが、壮年期のベートーヴェンを聴くと非常に堅実で理性的な演奏をしているんですね。
どちらが本当の顔なんだろうと思うけど、どちらも本当なんでしょう。
ライブとスタジオの違いかも。
もともとは研究熱心で真面目な音楽家なんだけど、ちょっとスイッチが入ると、なんかやらかしてしまうタイプのようですね。
聴く方としてはそれが面白いところなんですがね。
ただ宇野さんのいうように、忘れ去られていたかどうかわかりません。
僕はむしろマーラーブームに乗って、かえって脚光を浴びる存在になったかもしれないと思うからです。
実際、マーラー・ブームの前に、すでに積極的に作品を取り上げていたということで、多くの録音が復刻されています。
CDの紹介
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第1番 ニ長調「巨人」
Symphony No. 1 in D Major, “Titan”
1.(15:11) I. Langsam, schleppend
2.(06:11) II. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
3.(10:51) III. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
4.(17:46) IV. Sturmisch bewegt
total(49:59)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 – London Philharmonic Orchestra
ヘルマン・シェルヘン – Hermann Scherchen (指揮)
録音: September 1954
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交響曲第2番 ハ短調「復活」
Symphony No. 2 in C Minor, “Resurrection”
5.(24:49) I. Allegro maestoso
6.(11:51) II. Andante moderato
7.(12:27) III. In ruhig fliesender Bewegung
8.(06:47) IV. Urlicht
9.(37:34) V. Finale: Im Tempo des Scherzos
total(93:28)
作詞 : 伝承 – Traditional
作詞 : フリードリヒ・ゴットリープ・クレプストック – Friedrich Gottlieb Klopstock
ミミ・コアース – Mimi Coertse (ソプラノ)
ルクレティア・ウェスト – Lucretia West (コントラルト)
ウィーン・フィルハーモニー合唱団 – Vienna Philharmonia Chorus
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ヘルマン・シェルヘン – Hermann Scherchen (指揮)
録音: 10-12 June 1958, Vienna, Austria
ヘルマン・シェルヘン指揮マーラー: 交響曲第1番&第2番
商品の解説
当時高い評価を受けた《巨人》と《復活》を再び耳にすることが出来ます!
マーラーを語る際に必ず名を出されるシェルヘン。そのシェルヘンの実演がウラニア・レコーズから再び、待望の復刻です。
東京エムプラス
僕がマーラーに目覚めたきっかけ
グスタフ・マーラー(1860-1911)の作品を初めて聴いたのはいつ頃だったでしょうか。
中学、高校の頃は、まだマーラー・ブームは来ていなかったようで、多分、社会人になってからだと思います。
なんと言っても曲が長いし、内容が重く感じ、なかなか気軽には聴けない雰囲気があり、結局好きになってよく聴くようになったのは、30代になってからだったように思い出します。
そして、80年代半ばに、ブロムシュテットがドレスデンシュターツカペレと来日した時に、聴きに行った交響曲第1番“巨人”が素晴らしくて、そこから本格的に聴くようになったかもしれません。
なお、ほぼ同じ時期に、ズビン・メータ指揮イスラエルフィルのコンサートでもたまたま同じプログラムだったのですが、これから全然良くなくて、一緒に行った友人と、メータは最悪だな、なんて話していたものです。
まとめ
現代では、コンサートのプログラムでは、マーラーとブルックナーの作品が定番となっています。
それだけ多くのオーケストラが取り上げて広く認知されてきたからだと思います。
でもそこには先駆的に取り上げてきた人がいます。
海外では、マーラーと交流があったワルターやクレンペラー、そしてシェルヘンでした。
日本では、強いてあげれば山田一雄氏と若杉弘氏ではないでしょうか。
小澤征爾氏もボストン響との全集がありますが、世界の人という印象が強いです。
色々な指揮者やオーケストラでマーラーを気軽に聴かれる時代になったことは嬉しいことです。


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