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バーンスタイン ベルリンフィルとのマーラー第9番 一期一会の名演

バーンスタイン
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こんにちは、
ともやんです。

バーンスタインが、生涯に一度だけベルリンフィルを指揮した演奏。
曲は、グスタフ・マーラー作曲、交響曲第9番。

ずっと聴くのが怖くてなかなか聴くことが出来なかったCDを聴いてしまいました。

もう、身も心もあっちの世界に持っていかれたような状態です。

グスタフ・マーラーは罪な人です。こんな曲を後世に遺して。
聴く人々は、マーラーと同じように生きるって何!?ともがき苦しんでしまいます。

それをまた傷口に塩をたっぷり塗り込めるように、世界の苦しみを一身に背負ったかのように演奏するバーンスタインと一緒になって苦悩してしまいます。

僕の取って第九は、ベートーヴェンとマーラーです。

ベートーヴェンは、友情、努力、勝利をベースに人間の愚かさを突き抜けた曲です。

しかしマーラーは、人間の愚かさにもがき苦しみ沈んでいくような曲です。

森羅万象全てのものに陰と陽があるように、世の中に表と裏があるように、僕は二つの第九が表裏一体を成すように感じます。

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バーンスタインがベルリンフィルを指揮した背景

1979年10月4日と5日、ベルリンフィルのカラヤン離れを象徴するかのようなコンサートが開かれました。
レナード・バーンスタインが、ついにベルリンフィルを指揮したのです。

バーンスタインがベルリンフィルを指揮したのは、これが最初で最後となりました。
曲は、グスタフ・マーラーの交響曲第9番。

一期一会の伝説となった名演です。

このコンサートにバーンスタインを招聘しようとしたオーケストラ内部の人たちの苦労がわかります。

まず、音楽監督カラヤンの承認が必要な定期演奏会に呼ぶ愚策は取れない。

そこで毎年ベルリンフィルが客演することになっているベルリン芸術週間に、バーンスタインを招聘し、さらに、反対する者が出ないように、コンサートの収益はアムネスティ・インターナショナルに寄付することを決めた上で発表したのです。
※アムネスティ・インターナショナルは、1961年に発足した世界最大の国際人権NGOです。

あくまで、バーンスタインもベルリンフィルもともに、ベルリン芸術週間に呼ばれて出演するかたちを取ったのです。これであればカラヤンも反対できませんでした。

また選曲のマーラーの第九です。バーンスタインの得意中の得意な曲ということもありますが、当時のカラヤンは、マーラーをレパートリーに取り入れてから間もない頃で、この9番の録音もしていませんでした。

カラヤンは、バーンスタインの演奏の直後、79年10月と翌80年の2月と9月にこの9番を録音しています。

これに対してバーンスタインは、自分の演奏をカラヤンが盗んだとも取れる発言を残しています。

それに頭に来たのか、カラヤンは、3年後の1982年9月にコンサートで演奏し、録音しています。
バーンスタインとは真逆のアプローチでこれも名演です。

バーンスタインとベルリンフィルのマーラーの第九は、ラジオ放送されるとその名演ぶりが伝説となりレコード化が待たれました。

しかし、結局CDとして発売されたのは、ようやく1992年になってからで、バーンスタインもカラヤンもこの世にいませんでした。

グスタフ・マーラー交響曲第9番
レナード・バーンスタイン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1979年10月4日・5日のライブ録音

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終楽章には、多分バーンスタインのものと思われるうめき声、唸り声を聴くことが出来ます。終演後の拍手はカットされていますが、いやもしかして観客たちは拍手することすら忘れたかもしれません。

演奏そのもの素晴らしいですが、時代の背景も考えれば聴かずには死ねない名演中の名演です。

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バーンスタイン指揮ベルリン・フィル マーラー交響曲第9番

グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第9番 ニ長調
Symphony No. 9 in D Major
1. Andante comodo
2. Im Tempo eines gemachlichen Landlers – Etwas tappisch und sehr derb
3. Rondo-Burleske: Allegro assai
4. Adagio – Sehr langsam und noch zuruckhaltend
収録時間81:51

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
レナード・バーンスタイン – Leonard Bernstein (指揮)
録音: October 1979, Live recording, Philharmonie, Berlin, Germany

マーラー:交響曲第9番 レナード・バーンスタイン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

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【アルバム解説】一期一会。バーンスタインがベルリン・フィルを指揮したのは本盤の1979年10月4日と5日のマーラー第9のみ。楽壇でカラヤンと双璧をなしたバーンスタインの指揮でベルリン・フィルが熱く燃えた伝説のライヴとして語り継がれている伝説的名盤。

★ベルリンRIAS放送のオリジナル・アナログ・マスターから独Emil Berliner Studiosにて2015年制作DSDマスターを使用。
ユニバーサル・ミュージック



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