こんにちは、
ともやんです。
レイフ・セーゲルスタムは、1944年3月4日生まれで、今年78歳になるフィンランドの指揮者。
自らサンタクロースの弟と称しているそうで、しばしば読売日本交響楽団にも客演してその巨体を揺すりながらの指揮姿で親しまれているそうですが、僕はまだ未聴です。
ただ、現在、一番実演を聴きたい指揮者でもあります。
今日は、セーゲルスタムの得意とするマーラーの交響曲第4番の2019年の新録音聴いたのですレビューします。
セーゲルスタムのマーラーの交響曲について
セーゲルスタムは、90年代にデンマーク国立交響楽団とChandos(シャンドス)レーベルにマーラーの交響曲全集を録音しています。
ただ、現在廃盤中でタワーレコードではその情報だけ載っています。
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マーラー交響曲全集/レイフ・セーゲルスタム デンマーク国立放送交響楽団
またサブスクリプションでは、Amazon music unlimitedで、第10番と第8番を聴くことが出来ます。
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セーゲルスタム&デンマーク国立響 マーラー交響曲第10番&第8番
セーゲルスタムは、外見から豪快が爆演タイプの指揮者かと連想させますが、むしろ外見のイメージとは逆で、緻密で細やかな演奏をする人です。
またハリー・ポッターに出てくる常にハリーたちを助けて見守る森の番人ハグリッドを連想させるその容姿とあってるのかもしれませんが、優しさと温かさに溢れて音楽を聴かせてくれます。
以前、ブラームスの交響曲を聴いた時も第1番のアタックの柔らかさで、拍子抜けしたほどでした。
大体テンポは遅めです。
かと言ってもたれる感じではなく、響きは澄みきっていてすっと心に響いてきます。
そこが外見に似合わず、細やかな印象を与えてくれるのです。
なお、デンマーク国立響とのマーラーの交響曲全集は、ずっと廃盤状態のようです。
ぜひ、復刻して欲しいですね。
セーゲルスタム マーラー 交響曲第4番 2019
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第4番 ト長調
Symphony No. 4 in G Major
作詞 : 伝承 – Traditional
1.(18:09) I. Bedachtig, nicht eilen
2.(11:38) II. In gemachlicher Bewegung, ohne Hast
3.(21:39) III. Ruhevoll, poco adagio
4.(10:10) IV. Sehr behaglich
total(61:36)
エッシ・ルッティネン – Essi Luttinen (メゾ・ソプラノ)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団 – Turku Philharmonic Orchestra
レイフ・セーゲルスタム – Leif Segerstam (指揮)
録音: 27-29 May 2019, Turku Concert Hall, Finland
マーラー 交響曲第4番 レイフ・セーゲルスタム トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団 エッシ・ルッティネン
セーゲルスタムが首席指揮者を務めるトゥルク・フィルハーモニー管弦楽団とのマーラー交響曲第4番。両者は「ブラームス&セーゲルスタム」のシリーズが好評で、その相性の良さは実証済。
セーゲルスタムのマーラーといえば、デンマーク国立放送交響楽団との全集録音や、演奏会でも度々取り上げ、お得意の作曲家。
自ら「サンタクロースの弟」を名乗るセーゲルスタムですが、その音楽性はそのワイルドな風貌からは想像できない、緻密細やかな音楽作りをしています。マーラーの交響曲第4番は、全ての交響曲の中でも親しみやすく人気の高い作品。
セーゲルスタムとトゥルク・フィルの演奏は、冒頭の鈴の音やフルートの響きから北欧らしい静謐な美しさを示していて、色彩豊かな音楽を描き出しています。
最終楽章ではソプラノの独唱が入り、「角笛」の中から「天上の生活」を歌います。ここではフィンランドのメゾソプラノ、エッシ・ルッティネンが美しい歌声を聴かせます。
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