こんにちは、
ともやんです。
ゲルト・アルブレヒトは、1935年ドイツのエッセン生まれで2014年に78歳で他界しています。1998年から2007年まで読売日本交響楽団の常任指揮者を務め多くの名演を残しています。ただ、残念なのは多くが現在廃盤状態です。
その中で、読売日響とのマーラー交響曲第5番を聴きました。
ゲルト・アルブレヒトについて
ゲルト・アルブレヒトは、1935年7月9日ドイツのエッセン生まれ。ハンブルク大学、キール大学、ハンブルク音楽大学で学び、1957年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝しています。
61年にマインツ市立歌劇場の首席指揮者、63年にリューベック歌劇場の音楽監督に就任。その後、カッセル州立劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、チューリッヒ・トーンハレ管、ハンブルク州立歌劇場およびハンブルクフィル、デンマーク国立響の音楽監督や首席指揮者を歴任し、着実にキャリアを積み上げていきました。
また93年には外国人として始めチェコフィルの首席指揮者に就任しましたが、96年政治的な問題で辞任しています。
どんな問題だったのでしょうか。ちなみに就任した93年は、チェコとスロバキアが、平和的に分離した年です。
アルブレヒトは、古典派からロマン派に至るドイツ音楽でスリムで現代的な演奏が特徴だそうで、ナチス政権下で弾圧された現代音楽作品を紹介したり、青少年への音楽教育にも積極的に取り組んだ人です。
音楽評論家の山田治生氏は、読売日響との最後のコンサートになった、2007年3月のマーラー交響曲第9番の演奏について次のように音楽誌に記されています。
「最後の演奏会でマーラーの交響曲第9番を取り上げ、感情に溺れない理知的な演奏を展開。最後の音の後の沈黙をいつまでも続けるのではなく、早めに指揮を置き、あっさりと終わらせてしまったところが彼らしかった。」
アルブレヒト&読売日響 マーラー交響曲第5番
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第5番 嬰ハ短調
Symphony No. 5 in C-Sharp Minor
1.(11:27) I. Trauermarsch
2.(13:22) II. Sturmisch bewegt, mit grosster Vehemenz
3.(17:36) III. Scherzo
4.(10:44) IV. Adagietto
5.(14:38) V. Rondo-Finale
total(67:47)
読売日本交響楽団 – Yomiuri Nippon Symphony Orchestra
ゲルト・アルブレヒト – Gerd Albrecht (指揮)
録音:2003年1月22-23日、東京・東京芸術劇場にて収録
マーラー: 交響曲 第5番 読売日本交響楽団 、 ゲルト・アルブレヒト
僕は、マーラーが好きで第1番、第2番「復活」、第9番は良く聴きます。
第5番は、若い頃よく聴いたのですが、どうもあまり好きになれません。有名な第4楽章のアダージェットもどうもという感じです。
ただ、この曲を苦手としている僕にもアルブレヒトと読売日響の演奏は、すんなりと楽しく聴くことができました。
それは過度な感情を移入をしないで、すっきりと表現したるからでしょうか。
ちょっとこの曲に興味を感じさせた名演です。
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