こんにちは、
ともやんです。
マーラーの交響曲第9番のアンサンブル版の初録音盤です。
マーラーの交響曲第9番は、個人的にはマーラーの交響曲の中ではもっとも好きで、大傑作だと思っています。
CDでも往年の名指揮者ワルター、クレンペラーといったマーラーと交流のあった指揮者からバーンスタイン、カラヤン、そしてブルックナーを得意とする朝比奈隆もこの曲を録音しています。
そんなフルオーケストラ用の大曲をアンサンブル・ミニが、ドイツの作曲家クラウス・ジモンに委嘱して出来たアンサンブル版の世界初録音です。
考えていたスタイルとはかなり違って印象を持ち、個人的には非常に好感を持ちまた感動しました。
まず、テンポ感は全く悠然たるもので、室内楽用の編曲ということでスケールも小ぶりで早めのテンポで行くのかと思ったら、むしろ遅めのテンポには驚きました。
編成はミニでもスタイルはビッグなのです。
そして弦が最低限の人数なので、この曲もつ現世を超越した透明感が見事に表現されていると思います。
特に終楽章は、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲に感じる諦観が心に食い込んできます。
ぜひ、聴いて欲しい録音です。
マーラー交響曲第9番 アンサンブル・ミニ
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第9番 ニ長調(K. ジモンによる室内オーケストラ編)
Symphony No. 9 in D Major (arr. K. Simon for chamber orchestra)
編曲 : クラウス・ジモン – Klaus Simon
1.(28:22) I. Andante comodo
2.(16:50) II. Im Tempo eines gemachlichen Landlers
3.(13:56) III. Rondo-Burleske
4.(25:52) IV. Adagio – Sehr langsam und noch zuruckhaltend
total(85:00)
アンサンブル・ミニ – ensemble mini
ヨールツ・ゲイル – Joolz Gale (指揮)
録音: 27 April 2014, Radialsystem V, Berlin, Germany
マーラー: 交響曲第9番 (クラウス・ジモン編曲アンサン ブル版/世界初録音) ジュールズ・ゲイル 、 アンサンブル・ミニ
クラウス・ジモン編曲のアンサンブル版「マーラー9番」。
世界初録音となったアンサンブル・ミニ盤を日本語解説付きの仕様でリリース!
マリオ・ヘリングも参加!ドイツのピアニスト&作曲家、クラウス・ジモンがアンサンブル版(室内管弦楽版)に編曲したマーラーの交響曲第9番。このバージョンの世界初録音となり、アコーディオンやピアノが加わったユニークな編成で話題を呼んだ”アンサンブル・ミニ”の録音を日本語解説付きの仕様で新装リリースいたします。
アンサンブル・ミニは、イギリスの指揮者ジュールズ・ゲイルとベルリン・フィル・アカデミーの若いミュージシャンたちによって2001年に設立されたアンサンブル。「small is beautiful」をモットーに、シェーンベルクの私的演奏協会の伝統にも従い新たな作品を委嘱し、ドイツやスイスの多くのメディアから注目を浴びてきました。このクラウス・ジモン版マーラー9番も、アンサンブル・ミニによる委嘱作品です。
※編成:第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット×2、ファゴット、ホルン×2、トランペット、アコーディオン、ピアノ、打楽器×2
東京エムプラス
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