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ブーレーズ マーラー交響曲第2番”復活”を聴いて

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こんにちは、
ともやんです。

フランスの作曲家で指揮者のピエール・ブーレーズが永眠したのは2016年1月5日で、自宅のあるバーデン=バーデンででした。享年90歳。
指揮者としては、1967年からクリーヴランド管弦楽団の首席客演指揮者、’71年からは同楽団の音楽顧問、また同年からイギリスのBBC交響楽団の首席指揮者とニューヨーク・フィルの音楽監督にも就任しています。

また、本日ご案内するマーラーの交響曲全集では、ウィーン・フィルを中心にシカゴ響、クリーヴランド管という世界屈指のオケと録音しています。

つまり作曲稼業の片手間に指揮をしている人ではないのです。

しかし、ブーレーズのことを良く知らない僕でも、ブーレーズを知らな人に彼をことを伝えるには、「作曲家であり、指揮者でもあるブーレーズ」と紹介するでしょう。

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ブーレーズ 作曲家であり指揮者でもある人

僕みたいなブーレーズに関して素人みたいな人間が、勝手にブーレーズって指揮もする作曲家だよね、とあくまで作曲家に主軸をおいているのは、まさに勝手にしろですが、同じようなことをプロのクラシック音楽の評論家も同じようなことを言っているのが面白いです。

2010年に発行された『世界の指揮者名鑑866』のブーレーズの章で評論家の吉井亜彦氏が、ブーレーズは、なぜ「作曲家であり、指揮者でもある」と言われるのかの論旨を展開しています。

引用するには多少長いので、ポイントを箇条書きしてみます。

・ブーレーズは、あたかもスコアのすべてを自由の下に曝すような指揮をする。
・観客や聴衆の反応をみて演出を凝らすことはない
・彼の指揮はまるで作品の解説のようだ。

そして吉井氏は最後に、それを面白いと思う人は指揮者ブーレーズを高く評価するし、そうでない人は、「ごもっともですね」と敬いながらも距離を置くようになる、として、それがブーレーズは「作曲家であり、指揮者でもある」という立つ位置とされる所以という内容を記されていました。

今回聴いたマーラーの「復活」にしてもスコアを広げながら解説を聴いているような演奏でした。
ただ、個人的にはこんな演奏も面白いな、と感じたので他の曲も聴いてまたレビューしたいと思います。

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ピエール・ブーレーズ マーラー交響曲第2番「復活」

グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第2番 ハ短調 「復活」
Symphony No. 2 in C Minor, “Resurrection”

1.(20:55) I. Allegro maestoso: Mit durchaus ernstem und feierlichem Ausdruck
2.(09:17) II. Andante moderato: Sehr gemachlich
3.(09:27) III. Scherzo: In ruhig fliessender Bewegung
4.(05:36) IV. Urlicht
5.(35:21) V. Im tempo des scherzos: Wild herausfahrend –
total(80:36)

作詞 : 伝承 – Traditional
作詞 : フリードリヒ・ゴットリープ・クレプストック – Friedrich Gottlieb Klopstock
ミシェル・デヤング – Michelle DeYoung (メゾ・ソプラノ)
クリスティーネ・シェーファー – Christine Schafer (ソプラノ)
ウィーン楽友協会合唱団 – Wiener Singverein
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ピエール・ブーレーズ – Pierre Boulez (指揮)
録音: June 2005, Grosser Saal, Musikverein, Wien, Austria

ブーレーズ・コンダクツ・マーラー ピエール・ブーレーズ

精緻なアプローチで新たなマーラー像を構築!
ピエール・ブーレーズ・コンダクツ・マーラー

発表されるたびに新たなマーラー像を提示し話題をさらってきた、十数年に及んだブーレーズのマーラー録音。整然としかも壮大なスケール感を持って構築し、この巨大な曲の真価を明らかしてきました。

ブーレーズの緻密かつ透明感溢れる演奏で編まれたこのチクルスは、作品の魅力と本質を細大漏らさず伝えてくれる最高のマーラー全集といえましょう。
ユニバーサル・ミュージック



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