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グレン・グールド トリビュート・イベント

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こんにちは、
ともやんです。

カナダのトロント出身のピアニスト、グレン・グールドは1932年9月25日生まれで、1982年10月4日に脳卒中のため50歳で亡くなりました。今年が生誕90年にして没後40年。しかも昨日は命日。

その功績を偲んで昨晩カナダ大使館オスカー・ピーターソン・シアターでトリビュート・イベントが開催されました。

僕は大使館の図書館会員で、以前twitterでグレン・グールドと図書館のことをつぶやいたのが担当者の目に留まったようでご案内頂き昨夜行ってきました。

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グレン・グールド トリビュート・リサイタル

収容人数200名ほどの会場は自由席だったので僕は前から5番の席に座った楽しんできました。

イベント前半では、ヴァイオリニスト宮本笑里さん、ピアニストの熊本マリさんの演奏とトークが楽しめました。
チャーミングな笑里さん。そのヴァイオリンの音色は抑制的な中に情熱を秘めたものでぐっと来ました。
一方熊本マリさんは、大阪芸大の教授でもあるのでお話が上手。観客は大使館関係者も多かったようで、日本語と英語で交互に話されていました。むしろ英語の表現の方が大げさで笑いで会場を盛り上げていました。

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グレン・グールド AIプロジェクト

後半は、ヤマハ㈱のDear Glenn担当者の前沢陽氏とグレン・グールド研究の第一人者、青学大教授の宮澤淳一氏によるトークコーナー。宮澤氏は中学の時に聴いたグールドのレコードに衝撃を受け、自分なりに研究を始め、その内にぜひ会いたいと思っていたら大学生の時に訃報を受け、ショックだったと語られていました。

やはり昨晩のメインは、ヤマハのDear Glennプロジェクトでしょう。AIにグールドの演奏の特徴を憶えさせ、グールドの演奏を自動ピアノで再現するというもの。
最後の20分間は、AIで再現した、グールドが実際には録音しなかった作品の演奏が中心でした(一部グールドが残した録音のAI版もあった)。

なるほど、グールドの未発表の録音と言われても僕なら信じるでしょう。しかし、余計なお世話的なものを感じないわけでもありません。

研究者の方の研究プロセスには大いに敬意を表します。ただ、個人的にはそこまでしてグールドを聴くか、という気持ちもあります。

以前AIで美空ひばりさんの歌を再現するという企画を対して山下達郎さんが、明確に反対していました。僕も山下さんと同感でした。意見が分かれる課題です。

最後にシアターの名称をカナダのモントリオール出身のジャズ・ピアニストの名前にされていたり、グレン・グールドに敬意を込めてのイベント開催など、カナダという国の文化への深い造形と姿勢を感じました。素晴らしいイベントに参加できことに感謝いたします。

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宮本笑里 グレン・グールドとの共演

前半のリサイタルで宮本笑里さんが弾いたのが、「坂本龍一 セレクション」にも収録されている『バッハ~グノー:アヴェ・マリア 宮本笑里×グレン・グールド×坂本龍一』でした。

さすがに実演ならではの緊張感で深い感銘を受けました。

グレン・グールド 坂本龍一セレクション 完全盤

天才グールドの魅力を、坂本龍一が独自の視点で解き明かした名シリーズを4CDにまとめた完全盤!

グレン・グールドをこよなく愛する坂本龍一が2008年と2009年に独自の鑑識眼で選んだグールド・ベスト盤「グレン・グールド 坂本龍一セレクション」を4CDにコンパイルし、ボーナストラックとして、坂本プロデュースのもとグレン・グールドの音源にヴァイオリニスト宮本笑里が時空を超えてコラボした「バッハ~グノー:アヴェ・マリア」が追加収録されます。

グールド入門者はもちろん、グールド・ファンにも新たな発見を促す、グールド・ベストの完全盤の登場です。
グレン・グールド生誕90年・没後40年特別企画。



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