こんにちは、
ともやんです。
トルコのアンカラ出身のピアニスト、イディル・ビレットは、僕のお気に入りのピアニストの一人です。
1941年11月21日生まれですから、現在80歳でアルゲリッチと同い年。
お二人共現役です。
ビレットが好きなのは、やはり多くのCDが出ていて聴く機会が多いのが一番の要因です。
ただ、そんな音楽家は多くいます。
では、なぜそんな多くのピアニストの中からビレットを聴いてみたくなるのでしょうか?
やはりその演奏の誠実さだと思います。
音楽に対する真摯な姿勢が伝わって来るからです。
だから、ベートーヴェンの皇帝というと、それこそ著名な星の数ほどのLPやCDがありますが、やはりビレットで聴きたくなります。
オケは、トルコのビルケント交響楽団で、指揮がポーランドの名指揮者アントニ・ヴィトというのも興味をそそります。
CD紹介文では、第二楽章から終楽章が聴きものと記されていますが、僕は第一楽章のちょっと武骨な演奏が好きです。
また合奏幻想曲は、なかなかいいです。
特に独唱、合唱が入る後半は盛り上がりますね。
ぜひ、聴いてみてください。
ビレット ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番”皇帝”&合唱幻想曲
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 「皇帝」 Op. 73
Piano Concerto No. 5 in E-Flat Major, Op. 73, “Emperor”
1.(21:28) I. Allegro
2.(09:11) II. Adagio un poco moto –
3.(11:01) III. Rondo: Allegro
total(41:40)
イディル・ビレット – Idil Biret (ピアノ)
ビルケント交響楽団 – Bilkent Symphony Orchestra
アントニ・ヴィト – Antoni Wit (指揮)
録音: February 2008, Bilkent Symphony Hall in Ankara, Turkey
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合唱幻想曲 ハ短調 Op. 80
4.(21:11) Fantasia in C Minor, Op. 80, “Choral Fantasy”
作詞 : クリストフ・ヨハン・アントン・キュフナー – Christoph Johann Anton Kuffner
イディル・ビレット – Idil Biret (ピアノ)
Ozgecan Gencer (ソプラノ)
Gulben Ozisik Cayan (ソプラノ)
Sema Baysal (アルト)
Can Serhat Saygi (テノール)
Ethem Demir (テノール)
Ali Sinan Gulsen (バス)
Turkish State Polyphonic Chorus
ビルケント交響楽団 – Bilkent Symphony Orchestra
アントニ・ヴィト – Antoni Wit (指揮)
録音: February 2008, Bilkent Symphony Hall in Ankara, Turkey
ビレット・ベートーヴェン・エディション 11 – ピアノ協奏曲集 3 – 第5番「皇帝」/合唱幻想曲(ビルケント響/ヴィト)
さて、名演奏がひしめきあう感のある「皇帝」協奏曲。ビレットの演奏はその中のどの辺りに位置づけられるのでしょうか?確かにこの曲のベスト盤とするのは無理かもしれませんが、色々と期待のできる演奏と言っても過言ではありません。
ポーランドの名指揮者ヴィトの堅固なサポートを聴くもよし。ソロでは独自の世界観を表出するビレットが、協奏曲ではどんな我がままで指揮者を振り回すのかを聴きとるのもよし。トルコのオーケストラの爆演を楽しむもよし・・・。思いの他端正な第1楽章も良いですが、濃厚なるビレット節を聴きたければ第2楽章がオススメです。
もちろん第3楽章では大団円に向かって突っ走ります。そうそう、あまり演奏されることのない「合唱幻想曲」が想像以上に良い曲だと再認識することもできるでしょう。
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