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おはよう ミニピアノとの出会い 川口成彦

器楽奏者
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まいどはや、
ともやんです。

ミニピアノってあるんですね。
しかも日本で発明された楽器。しかも演奏者の川口氏がアムステルダムのヴィンテージ楽器店で発見するというロマンあふれるお話し。

以下、演奏者川口成彦氏のメッセージです。

20世紀前半に日本独自で開発された「ミニピアノ」を皆様ご存知でしょうか。私はアムステルダムのヴィンテージのピアノを扱う小さなお店でこの楽器の存在を初めて知りました。そこの店主がお宝として扱われていたミニピアノの音色を耳にした時、「日本のピアノの歴史にこんな面白いものがあったとは!」と大感動!各音に一本だけ弦が張られたミニピアノは貴重なメイド・イン・ジャパンの「古楽器」と言えるかもしれません。

その面白いミニピアノの世界を是非多くの方に知って頂きたいと思い、大阪のアトリエ・ピアノピアのご協力のもとKAWAIと日本楽器(現 YAMAHA)の4台のミニピアノで録音を行いました。

音域が限られたこれらの楽器で演奏が出来る作品を探すことも一苦労でしたが、ミニピアノで是非弾いてみたいと思った沢山の素敵な音楽にも巡り会うことが出来ました。

「ミニピアノはおもちゃなのか?」その問いに皆様がどういう考えを頭に浮かべるか、そんなことも演奏者として興味を持ちながら世界に発信する、記念すべきミニピアノのアルバムです!! 川口成彦

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おはよう ミニピアノとの出会いを聴いて

鍵盤が、通常のピアノが88鍵。
ミニピアノは、40鍵から49鍵。
ジャケットに川口氏とミニピアノが写っていますが、サイズが小さいから低音の部分がないんですね。通常のピアノ高音部だけで演奏している感じですが、音色が非常に味わいがあります。

子供の頃、おもちゃのピアノをいじっていた記憶がよみがえり、ノスタルジックな気持ちになりました。もちろんおもちゃではなくかなり精巧に作られていることから生まれる味わいなのでしょう。

家屋の小さな日本だから生まれたピアノとも言えますね。

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川口成彦 おはよう ミニピアノとの出会い

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
アレグレット ト長調 Hob.XVII:10
1.(01:48) Allegretto in G Major, Hob.XVII:10

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ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
子供のためのアルバム 第2部「大きな子供のために」 Op. 68 – 第38曲 冬の時 I
2.(02:09) Album fur die Jugend (Album for the Young), Op. 68, Part II: Fur Erwachsenere: No. 38. Winterszeit I

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アレクサンドル・スクリャービン – Alexander Scriabin (1872-1915)
5つの前奏曲 Op. 74 – 第4番 Lent, vague, indecis
3.(01:16) 5 Preludes, Op. 74: No. 4. Lent, vague, indecis

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レオシュ・ヤナーチェク – Leos Janacek (1854-1928)
草陰の小径にて 第1集 JW VIII/17 – 第5曲 彼女らは燕のように喋り立てた
4.(02:08) Po zarostlem chodni?ku (On the Overgrown Path), Book 1, JW VIII/17: No. 5. Stebetaly jak lastovicky (They Chattered like Swallows)

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エドワード・マクダウェル – Edward MacDowell (1860-1908)
森のスケッチ Op. 51 – 第1曲 野ばらに寄す
5.(01:36) Woodland Sketches, Op. 51: No. 1. To a Wild Rose

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レインゴリト・グリエール – Reinhold Gliere (1875-1956)
8つのやさしい小品 Op. 43 (抜粋)
8 Easy Pieces, Op. 43 (excerpts)

6.(01:34) No. 5. Le Soir (Evening)
7.(01:26) No. 3. Mazurka
8.(01:48) No. 6. Rondo
total(04:48)

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24の性格的小品 Op. 34 – 第3曲 夜
9.(01:53) 24 Pieces Caracteristiques pour la Jeunesse, Op. 34: No. 3. Les larmes

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ベーラ・バルトーク – Bela Bartok (1881-1945)
14のバガテル Op. 6, BB 50 – 第3曲 アンダンテ
10.(00:55) 14 Bagatelles, Op. 6, BB 50: No. 3. Andante

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小組曲 BB 113 – 第6曲 バグパイプ(アレグロ・モルト)
11.(00:58) Petite Suite, BB 113: No. 6. Bagpipes: Allegro molto

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フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
ピアノ・ソナタ (パルティータ)第13番 ト長調 Hob.XVI:6 – 第3楽章 アダージョ
12.(03:06) Keyboard Sonata (Partita) No. 13 in G Major, Hob.XVI:6: III. Adagio

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ホアキン・ロドリーゴ – Joaquin Rodrigo (1901-1999)
セシリアのアルバム(抜粋)
El album de Cecilia (excerpts)

13.(00:36) No. 1. Maria de los Reyes
14.(01:08) No. 3. Cancion del hada rubia
total(01:44)

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エンリケ・グラナドス – Enrique Granados (1867-1916)
やさしい形式による6つの表情的練習曲 – 第4曲 パストラル
15.(02:14) 6 Estudios expresivos en forma de piezas faciles: No. 4. Pastoral

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アレクサンドル・スクリャービン – Alexander Scriabin (1872-1915)
24の前奏曲 Op. 11 – 第15番 変ニ長調
16.(01:46) 24 Preludes, Op. 11: No. 15 in D-Flat Major

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フレデリック・ショパン – Fryderyk Chopin (1810-1849)
マズルカ第8番 変イ長調 Op. 7, No. 4
17.(01:13) Mazurka No. 8 in A-Flat Major, Op. 7, No. 4

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18.(01:05) アンダンティーノ ト短調(原曲:春 Op. 74, No. 2)
Andantino in G Minor, Op. 74 (arr. of Wiosna, No. 2)

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ジャック・イベール – Jacques Ibert (1890-1962)
03:3015の絵画による小組曲(抜粋)
Petite suite en quinze images (Little Suite in 15 Pictures) (excerpts)

19.(00:46) III. Le gai vigneron (The Gay Wine-Grower)
20.(00:58) VII. La promenade en traineau (Sleigh Ride)
21.(01:46) IV. Berceuse aux etoiles (Lullaby under the Stars)

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ドメニコ・スカルラッティ – Domenico Scarlatti (1685-1757)
ソナタ ハ長調 K.330/L.55/P.222
22.(00:54) Keyboard Sonata in C Major, K.330/L.55/P.222

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シャルル=ヴァランタン・アルカン – Charles-Valentin Alkan (1813-1888)
すべての長調と短調による25の前奏曲 Op. 31 (抜粋)
25 Preludes dans tous les tons majeurs et mineurs, Op. 31 (excerpts)
23.(02:23) Suite No. 1: No. 1. Lentement
24.(01:53) Suite No. 3: No. 17. Reve d’ amour: Assez vite
total(04:16)

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ジャン・シベリウス – Jean Sibelius (1865-1957)
5つの小品「樹の組曲」 Op. 75 – 第3曲 ポプラ
25.(02:16) 5 Pieces, Op. 75, “The Trees”: No. 3. Aspen (The Aspen)

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カール・ニールセン – Carl Nielsen (1865-1931)
6つのユモレスク・バガテル Op. 11 – 第4番 操り人形
26.(00:44) 6 Humoresque-Bagatelles, Op. 11, FS 22: No. 4. Spraellemanden (Jumping Jack)

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ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
子供のためのアルバム 第2部「大きな子供のために」 Op. 68 (抜粋)
Album fur die Jugend (Album for the Young), Op. 68, Part II: Fur Erwachsenere (excerpts)

27.(03:21) No. 32. Sheherazade
28.(01:30) No. 22. Rundgesang
total(04:51)

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ヴァンサン・ダンディ – Vincent d’ Indy (1851-1931)
シューマニアーナ Op. 30 – 第2曲 Assez vite
29.(03:26) Schumanniana, Op. 30: No. 2. Assez vite

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フランシス・プーランク – Francis Poulenc (1899-1963)
村人たち FP 65 – 第2曲 スタッカート
30.(00:50) Villageoises, FP 65: II. Staccato

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シャルル=ヴァランタン・アルカン – Charles-Valentin Alkan (1813-1888)
すべての長調と短調による25の前奏曲 Op. 31 組曲第3番 – 第21曲 子守唄
31.(01:34) 25 Preludes dans tous les tons majeurs et mineurs, Op. 31: Suite No. 3: No. 21. Doucement

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48のエスキース Op. 63 (抜粋)
Esquisses, Op. 63 (excerpts)

32.(00:56) No. 42. Petit air
33.(01:00) No. 3. Le legatissimo
total(01:56)

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ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
協奏曲 ト長調 BWV 973 (原曲 ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲 ト長調 RV 299)
34.(02:04) Keyboard Concerto in G Major, BWV 973 (arr. of Vivaldi’s Violin Concerto in G Major, RV 299): II. Largo

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山田耕筰 – K?saku Yamada (1886-1965)
日本風の影絵 – 第1曲 おはよう
35.(01:17) Nihonhuu no kage-e (Japanese Silhouettes): No. 1. Ohayo (Good Morning)

演奏:川口成彦 – Naruhiko Kawaguchi (ミニピアノ)
録音:2022年3月 ラックスマン・ホール(相模湖交流センター)

使用楽器:
a) Pianette c.1923 (NIPPON GAKKI 49 keys)
ピアネット(大正12年頃) 49鍵

b) Minipiano c.1930 (K.KAWAI 40 keys)
ミニピアノ(昭和5年頃) 40鍵

c) Minipiano c.1948 (K.KAWAI 40 keys)
ミニピアノ(昭和23年頃) 40鍵

d) Mascot Piano c.1995(KAWAI 49 keys)
マスコットピアノ(平成7年頃) 49鍵

おはよう ミニピアノとの出会い 川口成彦

ブルージュ国際古楽コンクール最高位(2016年)、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位(2018年)などの受賞歴を誇り、日本の鍵盤古楽器のホープとして国内外で活躍する川口成彦。

その自主レーベルからのリリース第4弾は、日本で誕生しながら現在はその姿をめったに見ることが無く、ほとんど知られてもいないミニピアノという楽器を使用した注目の一枚です。

大正末から昭和前半に至る時代に日本独自に作られたミニピアノは、いわゆるトイピアノとは違い打弦式の本格的な構造でしたが、独自のメカニックを持つその製作には多くの工夫が必要で手間がかかるうえ、販売数も思うように伸びなかったこともあり、少ない台数が作られただけで歴史から消えていきました。

この楽器に偶然出会い魅了された川口成彦が、その修復と保存を手掛けている技術者とのめぐり逢いを経て、時間をかけてレパートリーを厳選し作り上げたのがこのアルバム。日本ピアノ史の知られざる一面に光を当てる貴重な企画であるとともに、その音色と表現力の素晴らしさに出会うことが出来ます。



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