こんにちは、
ともやんです。
僕が住む横浜は、連日最高気温35℃前後が続いています。
ただこれはあくまで観測された数値で実際街中を歩けば、舗装路の照り返しなどもあり、40℃を超しているのではとも思います。
僕が現在、自営と大手家具店の販売に加え、ポスティングの仕事もしています。この時期、日中は命にかかわるような暑さなので、早朝と夕方していますが、それでも朝は7時には既に30℃を超えているようだし、夕方も西陽が厳しいです。
ただ、続けていると慣れてくようなので、終わったあとはひと汗かいたとスッキリすることも確かですが。
真夏に聴く 涼しくなる音楽
ブラームスが聴きたいなと思うと秋だなと感じるのですが、最近は10月に入って中旬以降のことがあ多いですね。暦的には秋は9月から11月ですが、9月はまだ余熱が残っていて、とても秋とは言い難いです。
真夏に聴きたくなる音楽は、大好きなベートーヴェンでもブラームスでのなく、一時期試したのは、ファンランドの作曲家シベリウスを聴けば、涼しくなるのではと思いましたが、そんなことは決してなく、シベリウス=フィンランド=涼しいという連想しないと感じられないわけで、フィンランドに行ったことがない僕には、シベリウスの音楽=涼しいとは感じないし、大体シベリウスの音楽自体、管弦楽曲に関しては、特に涼やかさはないのです。
真夏に聴く涼しくなる音楽というとピアノか弦楽器の器楽曲しかもリラックスできる響きが楽しめるものがいいですね。
その点、J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン組曲などは、いいと思います。
ハープの音色に癒されて
そんな時、真夏に聴くに相応しい録音を見つけました。
ジャケットで涼やかな笑顔を見せるハープ奏者、福井麻衣さんの「ハープの香り」というアルバムは、暑さを忘れさせてくれる素敵なアルバムです。
最初聴いた時、えっ、これがハープの響きと思ったくらいです。ハープの響きという先入観を改めさせてくれるような、ピーンと張った緊張感の中に、時折響く何とも言えない癒しの音色。
全体を流れるエレガントな響きに包み込まれていくようで、遠い昔の幼少期の戻ったような安心感に包まれます。
このアルバムはイチ押しです。ぜひ聴いてみてください。
福井麻衣 ハープの香り
ベルナール・アンドレ – Bernard Andres (1941-)
1.(03:16) デューク
Duke
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ジェルメーヌ・タイユフェール – Germaine Tailleferre (1892-1983)
ハープ・ソナタ
Harp Sonata
2.(02:56) I. Allegretto
3.(03:49) II. Lento
4.(03:11) III. Perpetuum mobile
total(09:56)
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クロード・ドビュッシー – Claude Debussy (1862-1918)
5.(02:42) 前奏曲集 第1巻 – 第8番 亜麻色の髪の乙女(ハープ編)
Preludes, Book 1: No. 8: La fille aux cheveux de lin (arr. for harp)
編曲 : 不詳 – Anonymous
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アンリエット・ルニエ – Henriette Renie (1875-1956)
6.(03:36) いたずら小鬼の踊り
Danse des Lutins
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アルベール・ルーセル – Albert Roussel (1869-1937)
7.(06:42) 即興曲 Op. 21
Impromptu, Op. 21
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クロード・ドビュッシー – Claude Debussy (1862-1918)
8.(04:30) 夢想(ハープ編)
Reverie (arr. for harp)
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ガブリエル・ピエルネ – Gabriel Pierne (1863-1937)
9.(05:57) 奇想即興曲 Op. 9
Impromptu-caprice, Op. 9
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ガブリエル・フォーレ – Gabriel Faure (1845-1924)
10.(08:16) 即興曲 Op. 86
Impromptu, Op. 86
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クロード・ドビュッシー – Claude Debussy (1862-1918)
11.(04:46) ベルガマスク組曲 – 第3曲 月の光(ハープ編)
Suite bergamasque: III. Clair de lune (arr. for harp)
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カミーユ・サン=サーンス – Camille Saint-Saens (1835-1921)
12.(11:37) 幻想曲 イ短調 Op. 95
Fantaisie in A Minor, Op. 95
福井麻衣 – Mai Fukui (ハープ)
録音:2022年9月8-11日 相模湖交流センター(ラックスマン・ホール)
豊潤な響きで紡ぐフランス・ハープ作品集
現代の日本人ハーピストの中でいま最も注目すべき存在はと問われたら私は躊躇無く「福井麻衣!」と答えるだろう。その国際的に通用する演奏能力ゆえではない。「風の時代」、すなわち業界の価値観がマスメディアを通じて押し付けられる時代ではなく、聴き手の個人個人が自らの趣味としてクラシック音楽を聴くようになる時代に対応できるハーピストと思うからだ。
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