こんにちは、
ともやんです。
ヴァイオリニスト長谷川智恵さんの素敵なアルバムを紹介します。
彼女は、著名アーティストとの共演、舞台での演奏・音楽制作、教授活動など、多方面でめざましく活躍を展開してい才能豊かな方。
確かなテクニックと切ない響きに魅せられます。
アルバムは、演奏時間2分から5分程度の小曲が中心です。しかし、以前の僕なら小曲集かと軽く考えていましたが、自分でヴァイオリンを習うようになってから、そんな考えは一切なくなりました。
わずか1分か2分の作品でも、気持ちを込めて弾くことがどんなに大切で、しかも確かな技術が必要かと言うことを日々練習しながら感じています。
楽器の技術の習得には、時間が掛ります。
しかも多くの奏者が技術の衰えを感じるようになる60歳を過ぎて始めれば尚更のこと。
一生掛けてもどれだけの技術が身につくかわかりませんが、市民オーケストラに入団し、そこのコンサートに出演することを夢見て練習しています。
それには良い演奏を聴くのもひとつの方法。
長谷川智恵さんの瑞々しい響きを聴きながら、いつの日にかは、と夢見るのです。
おすすめのアルバムです。
長谷川智恵 ヴァイオリン・アルバム~しづ心なく花の散るらむ~
フリッツ・クライスラー – Fritz Kreisler (1875-1962)
ウィーン古典舞曲集 – 第2番 愛の悲しみ(ヴァイオリンとピアノ編)
1.(03:26) Old Viennese Dances: No. 2. Liebesleid (arr. for violin and piano)
編曲 : 不詳 – Anonymous
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プニャーニの様式によるプレリュードとアレグロ
2.(05:21) Praeludium and Allegro in the style of Pugnani
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エドワード・エルガー – Edward Elgar (1857-1934)
愛の挨拶 Op. 12 (ヴァイオリンとピアノ版)
3.(02:42) Salut d’amour (Liebesgruss), Op. 12 (version for violin and piano)
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ズデニェク・フィビフ – Zden?k Fibich (1850-1900)
気分、印象と思い出 第4集 Op. 41 – 第14曲 詩曲(長谷川智恵、J. クベリークによるヴァイオリンと弦楽四重奏編)
4.(03:33) Moods, Impressions and Reminiscences, Op. 41, Book 4: No. 14. Poeme (arr. Chie Hasegawa and J. Kubelik for violin and string quartet)
編曲 : ヤン・クベリーク – Jan Kubelik
編曲 : 長谷川智恵 – Chie Hasegawa
長谷川智恵 – Chie Hasegawa (ヴァイオリン)
桜井大士 – Taishi Sakurai (ヴァイオリン)
野中友多佳 – Yutaka Nonaka (ヴァイオリン)
坂口昂平 – Kohei Sakaguchi (ヴィオラ)
芝崎紘生 – Hiroki Shibasaki (チェロ)
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ジュール・マスネ – Jules Massenet (1842-1912)
歌劇「タイス」 – 第2幕 瞑想曲(ヴァイオリンとピアノ版)
5.(05:18) Thais, Act II: Meditation (version for violin and piano)
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アントニン・ドヴォルザーク – Antonin Dvo?ak (1841-1904)
ジプシーの歌 Op. 55, B. 104 – 第4曲 我が母の教え給いし歌(F. クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)
6.(02:50) Zigeunermelodien, Op. 55, B. 104: No. 4. Als die alte Mutter (Songs my Mother Taught Me) (arr. F. Kreisler for violin and piano)
編曲 : フリッツ・クライスラー – Fritz Kreisler
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ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
交響曲第5番 ホ短調 Op. 64 – 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ(長谷川智恵によるヴァイオリンとピアノ編)
7.(06:04) Symphony No. 5 in E Minor, Op. 64: II. Andante Cantabile (arr. Chie Hasegawa for violin and piano)
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アントニン・ドヴォルザーク – Antonin Dvo?ak (1841-1904)
ロマンス ヘ短調 Op. 11 B. 38 (長谷川智恵によるヴァイオリンと弦楽四重奏編)
8.(12:36) Romance in F Minor, Op. 11, B. 38 (arr. Chie Hasegawa for violin and string quartet)
長谷川智恵 – Chie Hasegawa (ヴァイオリン)
野中友多佳 – Yutaka Nonaka (ヴァイオリン)
桜井大士 – Taishi Sakurai (ヴァイオリン)
坂口昂平 – Kohei Sakaguchi (ヴィオラ)
芝崎紘生 – Hiroki Shibasaki (チェロ)
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マヌエル・マリア・ポンセ – Manuel Maria Ponce (1882-1948)
エストレリータ(小さな星)(J. ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノ編)
9.(03:15) Estrellita (arr. J. Heifetz for violin and piano)
編曲 : ヤッシャ・ハイフェッツ – Jascha Heifetz
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アレクサンドル・コンスタンティノーヴィチ・グラズノフ – Alexander Konstantinovich Glazunov (1865-1936)
ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op. 82 – 第2楽章 アンダンテ・ソステヌート(ヴァイオリンとピアノ版)
10.(04:03) Violin Concerto in A Minor, Op. 82: II. Andante sostenuto (version for violin and piano)
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ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
5つのリート Op. 105 – 第1曲 調べのように私を通り抜ける(J. ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノ編)
11.(02:07) 5 Lieder, Op. 105: No. 1. Wie Melodien zieht es mir (arr. J. Heifetz for violin and piano)
編曲 : ヤッシャ・ハイフェッツ – Jascha Heifetz
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フェリックス・メンデルスゾーン – Felix Mendelssohn (1809-1847)
6つの歌 Op. 34 – 第2曲 歌の翼に MWV K86 (J. アクロンによるヴァイオリンとピアノ編)
12.(04:03) 6 Gesange, Op. 34: No. 2. Auf Flugeln des Gesanges (On Wings of Song), MWV K86 (arr. J. Achron for violin and piano)
編曲 : ジョゼフ・アクロン – Joseph Achron
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リヒャルト・ワーグナー – Richard Wagner (1813-1883)
アルバムブラット ホ長調 (長谷川智恵、A. ヴィルヘルミによるヴァイオリンと弦楽四重奏編)
13.(04:33) Albumblatt in E Major (arr. Chie Hasegawa and A. Wilhelmj for violin and string quartet)
長谷川智恵 – Chie Hasegawa (ヴァイオリン)
野中友多佳 – Yutaka Nonaka (ヴァイオリン)
桜井大士 – Taishi Sakurai (ヴァイオリン)
坂口昂平 – Kohei Sakaguchi (ヴィオラ)
芝崎紘生 – Hiroki Shibasaki (チェロ)
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長谷川智恵 – Chie Hasegawa
しづ心なく花の散るらむ
14.(04:57) A Moment
記載がない作品の演奏者
長谷川智恵 – Chie Hasegawa (ヴァイオリン)
前原亜友夢 – Ayumu Maehara (ピアノ)
録音: 18-19 October 2022, Kaze no Hall, Mitaka City, Tokyo, Japan
ヴァイオリン・アルバム~しづ心なく花の散るらむ~ 長谷川智恵
著名アーティストとの共演、舞台での演奏・音楽制作、教授活動など、多方面で活躍めざましい長谷川智恵によるヴァイオリン・アルバム。
クライスラーをはじめとする有名なヴァイオリン・ソロ曲に、独自編曲によって姿を変えたドヴォルザーク『ロマンス』・フィビヒ『ポエム』・ワーグナー『アルバムブラット』(原曲:ピアノ伴奏・オーケストラ伴奏)の弦楽四重奏伴奏版(ヴァイオリン+弦楽四重奏)が所を得て差し挟まれ、昏暁を見るようなあわいの色彩を響かせる。
チャイコフスキー『アンダンテ・カンタービレ』(交響曲第五番第2楽章)も全くの独自編曲で、チャイコフスキー版”運命交響曲”ともいえる原曲の、”運命”の主題が連なる中間部は思い切りよくカットされ、甘美な”ラブソング”としてピアノとヴァイオリンのみで奏でられている、エルガーやクライスラーの愛に応えた形と思しい。
ソロと弦楽四重奏伴奏を積み重ねる構成から、最後はオリジナル曲『しづ心なく花の散るらむ』にて、どこか現代の風も吹く日本の旋律の粋をもって締め括られる。
演奏家にとどまらない構成家によるアルバムで、確かなヴァイオリニストでありつつも西洋クラシックの変容あらわで、今後のクラシック音楽界が楽しみになってしまう。
長谷川智恵(ヴァイオリン、作曲・編曲)東京音楽大学器楽専攻音楽学部音楽学科ヴァイオリン科卒業。 2012年、Disney on Classic全国ツアーに参加。2017年第11回セシリア国際音楽コンクール室内楽部門入賞。第18回大阪国際音楽コンクール室内楽部門ファイナリスト。2019年より織田哲郎『幻奏夜』シリーズツアーに参加。2021年、AIRDOボーディングミュージックのアレンジ及び演奏を担当するなど、首都圏を中心に幅広く演奏活動を展開。
アルバム紹介(公式)より
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