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ワインガルトナーの名盤 ベートーヴェン交響曲第3番”英雄”&第4番

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こんにちは、

ともやんです。

 

昨日に続いて宇野功芳氏の晩年の著書からのおすすめ盤をご案内します。

 

宇野功芳(1930-2016)。

日本の音楽評論家で、僕は中学生の時にクラシック音楽に目覚めてからずっと慕い続けて人です。

 

その辛口のコメントは、他の評論家にないもので、彼のすすめるLPやCDが僕の選ぶ基準ともなっていました。

その宇野さんも惜しくも2年前86歳の高齢で亡くなりました。


先日ブックオフに行ったら『ベートーヴェン不滅の音楽を聴く』宇野功芳著という本を見つけました。

 

僕は、宇野氏の著書も大体知ってしましたが、この本は初見でした。

 

さっそくに手に取ってみると、出版が2015年、宇野さんのあとがきが2013年5月5日となっていたので、もしかして宇野さん最後の著書ではないか、買わねばならないと購入したのです。

 

 

ワインガルトナーの英雄 宇野功芳氏おすすめの名盤

 

宇野氏のあとがきは、長く彼の本を読んできたものにとっては感動的でした。

すこし抜粋してみます。

 

若い頃のぼくはモーツァルトとブルックナーに傾倒し、熱い文章を綴ったりもした。その情熱は70代の初めまで続いたと思うが、その後は第3位につけていたベートーヴェンが強く心を捉えるようになり、今では、いちばん好きな作曲家ベートーヴェンと躊躇なくいえるようになった。

熱い音楽論を紙面に戦わせていた宇野氏も、その情熱は70歳前半までだったのかと自分の身に合わせても寂しいものを感じました。

 

さて、宇野氏のワインガルトナー盤のコメントをここに一部抜粋します。

 

ワインガルトナー盤くらい魅力的な『エロイカ』は例があるまい。速いテンポが少しもいやでなく生き、ウィーン・フィルの音色の美しさも他に例を見ない。

中略

第1楽章の基本テンポはとても速く、冒頭のチェロのテーマはピアノの指定を無視、フォルテで朗々と鳴る。音楽には勢いがあり、ぐんぐん進むが、曲想の変化による緩急の自然さはまさに名人芸だ。しかしワインガルトナー盤のいちばんの魅力は漲る覇気を伴った推進力とオケの味の濃い音色と各楽器の立体感であろう。とにかく聴く者は音楽の流れの中に体ごと巻き込まれてしまうのだ。

 

 

と大絶賛です。

 

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ワインガルトナーの名盤 ベートーヴェン“英雄”と第4番

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

1.(14:21)I. Allegro con brio
2.(15:11)II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(04:13)III. Scherzo: Allegro vivace
4.(11:32)IV. Finale: Allegro molto
total(45:17)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
フェリックス・ワインガルトナー – Felix Weingartner (指揮)
録音: 22-23 May 1936, Grosser Musikvereinsaal, Vienna

 

* * * * * * * * * *

 

交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
Symphony No. 4 in B-Flat Major, Op. 60

5.(09:09)I. Adagio – Allegro vivace
6.(08:35)II. Adagio
7.(04:33)III. Menuetto: Allegro vivace – Trio: Un poco meno allegro
8.(07:33)IV. Allegro ma non troppo
total(29:50)

ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 – London Philharmonic Orchestra
フェリックス・ワインガルトナー – Felix Weingartner (指揮)
録音: 13-14 Nov 1933, EMI Abbey Road Studio No.1, London

 

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」, 第4番(ウィーン・フィル/ロンドン・フィル/ワインガルトナー)(1933,1936)

 

レビュアー: CD帯紹介文 投稿日:2010/03/01
1908年から1927年までの19年間、ウィーン・フィルの常任指揮者としてタクトを振ったワインガルトナーですが、ベートーヴェンの交響曲録音に取りかかったのは、その地位を辞任した後に当たります。実質は1939年までウィーン・フィルを指揮し続け、その間にベートーヴェンの交響曲全曲録音として歴史に名を残したのでした。その第2弾は、いまや伝説ともなっているウィーン・フィルとの「英雄」と4番のカップリングです。とりわけ「英雄」は現代の演奏公準に照らし合わせてもモダンで、彼が生きた時代を考慮に入れると、いかにワインガルトナーが偉大な改革者であったか推察することが出来ます。

 


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