こんにちは、
ともやんです。
ウラディミール・ユロフスキは、1972年ロシア・モスクワ生まれの指揮者。
現代世界中からもっとも熱い視線を注がれている一人です。
僕は、ピアニスト、エレーヌ・グリモーとのベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番”皇帝”を聴いていて、
この伴奏している指揮者の名前は初めて見るけど、カッコいい指揮するなぁ、
というところから興味を惹かれて聴くようになりました。
今日は、ユロフスキが、ライブ録音をご案内します。
曲目は、ベートーヴェンの交響曲第3番”英雄”です。
ユロフスキ ベートーヴェン交響曲第3番は聴きごたえ十分!
ユロフスキの英雄は、颯爽とした推進力の高い演奏で、
しかも細部へのこだわりも強く、
適当に処理している部分は全くないという素晴らしい演奏です。
ピリオド楽器奏法も取り入れ、一般的な改変も極力しないで、
原典主義に徹した演奏です。
それがかえって、清々しく気持ちよく新鮮です。
面白いのは、この3月に来日しますが、
プログラムの中に、ベートーヴェン交響曲第7番のマーラーの編曲版があるのです。
僕は、マーラーの編曲版は未聴ですが、
ここにユロフスキの作品に対する誠実さが伺えます。
つまり、通常の演奏は、あくまで作曲家の意思を尊重し原典版を使用する。
もし、改変するなら、ちゃんと本人または他人が編曲されたスコアを使う、ということです。
例えば、”英雄”で一般的に行われているスコアの改変は、第一楽章のコーダで、
スコアでは、木管が吹くところをトランペットに吹かせる部分です。
ユロフスキは、スコア通り木管に吹かせています。
ベートーヴェンの”英雄”というとそれこそ、
LP、CDは星の数ほど発売されてきましたが、
ユロフスキ&ロンドンフィルのライブ録音が、
トップクラスの魅力を持っていると信じます。
ユロフスキ ベートーヴェン交響曲第3番”英雄”を聴け!
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”
1.(16:00) I. Allegro con brio
2.(14:44) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(05:40) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:11) IV. Finale: Allegro molto
total(48:35)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 – London Philharmonic Orchestra
ウラディーミル・ユロフスキ – Vladimir Jurowski (指揮)
録音: 22 January 2014, Royal Festival Hall, Southbank Centre, London, UK
* * * * * * * * * *
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
5.(07:15) 歌劇「フィデリオ」 Op. 72 – 序曲 5.
Fidelio, Op. 72: Overture
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 – London Philharmonic Orchestra
ウラディーミル・ユロフスキ – Vladimir Jurowski (指揮)
録音: 3-4 September 2015, Royal Albert Hall, London, UK
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」/歌劇「フィデリオ」序曲(ロンドン・フィル/ユロフスキ)
現在最も注目される指揮者の一人、ウラディーミル・ユロフスキの「英雄」交響曲。
「ユロフスキは、新旧のスタイルの両方から良いところを取り入れ、推進力のある音楽を作り出します。そして細部にこだわりをみせながらも、常に全体の調和とテクスチャーを重視しています。」
Guardian誌 2014年1月22日
2007年からロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めているユロフスキ。すでにオーケストラとも数多くの録音があり、イギリスのGramophone誌をはじめ、世界中のメディアで絶賛されています。2014年に収録された「ベートーヴェン:交響曲第3番」は、LPO自主レーベルでの初レパートリーとなる録音であり、以前リリースされたマズア指揮の「第1番、第4番」と共にレーベルにおける「ベートーヴェン・シリーズ」の1枚となります。演奏は、極めて若々しくスマートな表現が特徴的。最近多い「ピリオド系」奏法を意識しながらも、特定の楽器の響きを強調することや、極端なテンポ設定を行うことはなく、曲全体が流麗で美しい響きに満たされています。もちろん、平板な表現ではなく、第1楽章の第2主題への経過部では少しだけテンポを落とすなど、独自の解釈も展開。重厚、沈痛な第2楽章、軽やかな第3楽章、劇的な終楽章、全曲を一気呵成に聞かせます。
ナクソス・ジャパン
以上、タワーレコードより
最後に
ユロフスキは、今年3月に2回目の来日をします。
前回は、一昨年2017年にロンドンフィルハーモニー管弦楽団と初来日し、
その確かな音楽性とカリスマ性で日本の聴衆を魅了しました。
今回は、2017/28シーズンより、首席指揮者・音楽監督に就任した、
ベルリン放送交響楽団を率いての来日です。
3月20日(水)の東京文化会館を皮切りに
長野、神奈川の座間、西宮の兵庫県立芸術文化センター、
東京に戻り、新宿文化センター、サントリーホール、
最後は名古屋の愛知県芸術劇場コンサートホールという
8日間で7公演というハードな日程でコンサートを開催します。
ソリストとして、レイフ・オヴェ・アンシネス(ピアノ)、
諏訪内晶子(ヴァイオリン)が同行します。
https://www.japanarts.co.jp/
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なお、全国ツアーの詳細はこちらのウェブサイトで確認ください。
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