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クリュイタンス ベートーヴェン 交響曲第3番”英雄” 壮麗で爽やかな名演

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こんにちは、
ともやんです。

 

今年の7月24日より、1964年以来、56年ぶりに東京でオリンピックが開催されます。
いろいろ運営面で問題があるようですが、4年に一度のオリンピックを目標に心血を注いでトレーニングに励んできたアスリートたちにはかけがえのない大会ですので、ぜひ成功してもらいたいと思います。

 

さて前回オリンピックのあった1964年(昭和39年)にその開催より5ヵ月ほど早く、一人の名指揮者がパリ音楽院管弦楽団と来日して、日本の多くの音楽ファンを魅了しました。

 

その指揮者とは、アンドレ・クリュイタンス(1905-1967)です。

 

フランスの指揮者と思われていますが、生まれも育ちも、また音楽教育もベルギーです。しかもフランス語圏内のブリュッセルではなく、オランダとの国境に近いアントワープでした。

 

僕も、仕事で何度も訪れたことがありますが、ブリュッセルの華やかさに比べ質実剛健な雰囲気があります。

市街地の中心から少し歩いたところに大聖堂があり、あのフランダースの犬の舞台になったところです。

 

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クリュイタンス 東京公演の思い出 1964年

 

1964年クリュイタンスとパリ音楽院管弦楽団のコンビによるコンサートは、2回開かれました。

 

当時小学1年生で、しかも東京から400km以上も離れた富山にいた僕は、聴くはずもありませんが、そのコンサートを聴いた人は次のように書かれています。

 

東京でのコンサートは、5月7日と10日に開かれました。

7日のプログラムは、オール・ラヴェル。
そして2日目の10日は、ベートーヴェンの英雄交響曲とベルリオーズの幻想交響曲でした。

ちなみにこの時の幻想交響曲のライブ録音は、同曲の最高の演奏としてCDでも出てきました。

 

2日目のアンコール曲に『アルルの女』の「ファランドール」が終わった後、
クリュイタンスがオケのメンバーに向かって
「皆さん、上出来でした」と讃えると、
「あなたこそ!」と楽員たちが応えたそうです。

 

それを観た聴衆たちは、指揮者とオケとの理想的な関係を目の当たりにして、深い感動を覚えたそうです。

 

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クリュイタンス ベルリンフィル ベートーヴェン英雄交響曲

 

ベルリンフィルが、最初にベートーヴェンの交響曲全曲を録音したのは、1957年から60年に掛けてで、当時の首席指揮者カラヤンとではなく、クリュイタンスでした。

 

このベートーヴェン全集の企画に際して、ベルリンフィルが選んだ指揮者が、カラヤンではなくクリュイタンスだったそうです。

また、同じ1957年、ウィーンフィルのアメリカ公演に際して、楽員が投票で選んだ指揮者の第1位が、クリュイタンスでした。

 

当時、50代前半だったクリュイタンスは、世界の二大オーケストラから、もっとも信頼されていた指揮者だったことがわかります。

なお、クリュイタンスが、1967年6月に62歳で他界しました。
指揮者としてこれからより円熟期を迎える年齢なのに残念でなりません。

 

今回、全集の中から第3番”英雄”を聴きました。
全集の中では、特に第4番、第6番”田園”、第8番が特に名演の誉れが高いですが、英雄は、爽快な演奏で、素晴らしいです。

 

クリュイタンス ベートーヴェン交響曲全集はドイツとフランスの融合


※こちらの記事も読んでみてください。

 

ゴツゴツして、武骨な演奏が、ベートーヴェンに合うようなイメージですが、こんなに壮麗にして煌めくような演奏を聴くと、勝手なものでベートーヴェンは、こうでなくちゃ
って思わず思ってしまいます。

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とにかく感銘深い演奏で、録音されて60年以上も聴かれ続けられる理由がわかります。

 

 

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

 

1.(14:27) I. Allegro con brio
2.(16:08) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(05:24) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(11:33) IV. Finale: Allegro molto
total(47:32)

 

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
アンドレ・クリュイタンス – Andre Cluytens (指揮)

ベートーヴェン交響曲全集より
1957~1960年、ベルリン、グリューネヴァルト教会(ステレオ)

 

2017年最新リマスター音源による、クリュイタンスのベートーヴェン:交響曲全集

 

2017年最新リマスター音源による、クリュイタンスのベートーヴェン:交響曲全集

ベルリン・フィル初のベートーヴェン全集としても知られるこの録音は、深みと重量感のあるテンポ設定が格調の高さを実感させられる、カラヤン色に染まる以前のベルリン・フィルならではの音色を生かしきった名演といわれています。フランス音楽のスペシャリストと見られがちなクリュイタンスがなぜベルリン・フィル初のベートーヴェン全集を任されるという栄誉を担ったのか、それはこの素晴らしい演奏自体が何より雄弁に物語っています。
今回のベートーヴェン交響曲全集BOXにあたっては、2017年に発売された『クリュイタンス没後50周年記念ボックス(65CD)~管弦楽&協奏曲EMI録音全集』で使用された2017年、オリジナル・マスターテープより、パリのStudio Art & Sonにて24bit/96kHzリマスターされた音源を使用しての再発売です。
ワーナーミュージック・ジャパン

 




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