メルマガ登録

グールドとバックハウスのベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
ともやんです。

録音が1959年。
グールドはカナダ出身の異色のいや変人ピアニスト。

バーンスタインは、前年にアメリカ生まれの指揮者として初めてニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督にした才能あふれる作曲家にして指揮者。

個人的には、バーンスタインは音楽家としても人間としてもとても尊敬できる人だと思っています。
その経歴や逸話から寛容で陽気な人柄にして音楽を愛してやまない姿勢が感じられるからです。

それは契約上の問題かどうか知りませんが、オケのメンバーの進退にも口出しする指揮者もいれば、バーンスタインは在任中、メンバーの解雇は一切しなかったという逸話を聞いて(確かな情報ではありませんが、バーンスタイン関連の情報にありました。)、楽団員からも愛されたのではないかと思います。

そんなバーンスタインですから、グールドの良き理解者だったと思われます。

ただそんなバーンスタインをもってしても、あるコンサートでグールドと意見が合わず、観客に向って、自分は納得しないが、グルードの考えに従って演奏すると伝えたという逸話まであります。

まあ、グレン・グールドは、指揮者にとっては面倒でやっかいな人だったことは確かで、ジョージ・セルとの共演では、椅子の高さが合わず、なかなか演奏が始められないグールドに向って「君の尻の肉を削りなさい」とセルが言ったとか。あの癇癪持ちのセルなら言いかねないと思います。

スポンサーリンク

グールドと村上春樹

グレン・グルードのピアノによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番は、村上春樹の最初の小説『風の歌を聴け』に登場するそうです。

「登場するそうです」と書いたのは、僕はこの小説をまだ読んでいないからです。
現在、読んでいる『村上春樹の100曲』で、このグールド&バーンスタインによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番が取り上げられているのです。

小説『風の歌を聴け』の中で、小指のない女の子が勤めるレコード屋で「僕」はこのレコードを買います。

女の子は、次のように尋ねています。
「グレン・グールドとバックハウス、どっちがいいの?」

小説家村上春樹は、ここで「僕」にグレン・グールドを選ばせています。

つまりここが村上春樹の凄いところで、物語の中で、バックハウスとグレン・グールドを対比させ、そして主人公にグレン・グールドを選ばせるところです。

表面的な変わり者を装ってグレン・グールドを選ばせていないところがいいのです。
バックハウスとハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーンフィルによる正統的名盤と対比させているところが素晴らしいです。

スポンサーリンク

ハッキリ言って、演奏の完成度の高さから言ったら圧倒的にバックハウスです。

でも、グールド&バーンスタインにもドラマがあるのです。

ぜひ、聴き比べて頂きたいと思います。

スポンサーリンク

グールド ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op. 37
Piano Concerto No. 3 in C Minor, Op. 37

1.(17:15) I. Allegro con brio
2.(10:49) II. Largo
3.(09:28) III. Rondo: Allegro
total(37:32)

グレン・グールド – Glenn Gould (ピアノ)
コロンビア交響楽団 – Columbia Symphony Orchestra
レナード・バーンスタイン – Leonard Bernstein (指揮)
録音: 1959年5月4日~5日,8日 ニューヨーク、コロムビア30番街スタジオにて

Glenn Gould Plays Beethoven – 5 Piano Concertos No.1-No.5

余談だが村上春樹の音楽に充ち満ちたデビュー作『風の歌を聴け』で「僕」が鼠の誕生日に送ったアルバムがこのLPレコードだった。聴く耳を持った作家は実に少ない。特に最近の作品でまともに音楽が登場する作品は皆無に等しい。その中でデビュー作でこのアルバムを選ぶあたりはさすが村上春樹だ、と思う。
Amazonでのレビューより

スポンサーリンク

バックハウス ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op. 37
Piano Concerto No. 3 in C Minor, Op. 37

1.(16:41) I. Allegro con brio
2.(08:39) II. Largo
3.(09:23) III. Rondo: Allegro
total(34:43)

ヴィルヘルム・バックハウス – Wilhelm Backhaus (ピアノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ハンス・シュミット=イッセルシュテット – Hans Schmidt-Isserstedt (指揮)
録音:1958年10月22-26日 ゾフィエンザール(ウィーン)

ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第1番-第3番、ブラームス: ピアノ協奏曲第2番

バックハウスの名盤が2枚組1枚価格で登場!
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番、第2番、第3番、ブラームスのピアノ協奏曲第2番、2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ



スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました