こんにちは、
ともやんです。
2019年8月から、名門ベルリンフィルの首席指揮者兼音楽監督に就任したキリル・ペトレンコ&ベルリンフィルとの最初の録音をご案内します。
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【SACDハイブリッド】 チャイコフスキー: 交響曲第6番 《悲愴》 キリル・ペトレンコ 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリンフィルのサイモン・ラトルが昨シーズン限りで退任。
後任はペトレンコと聞いていて、ああ、あのヴァシリー・ペトレンコだと思っていたらとんだ間違いでした。
昨シーズン、2019年8月からベルリンフィルの首席指揮者と音楽監督に就任したのは、キリル・ペトレンコです。
1972年シベリアのオムスクに生まれ、18歳の時に家族でウィーンに移住。
ウィーン国立音大に学び、1999年マイニンゲン州立劇場音楽総監督となりました。
次いで、2002年ベルリン・コーミッシェ・オーパーの音楽監督に迎えられ、07年まで務めました。
この活動が、オペルン・ヴェルト誌の「年間最優秀指揮者」に認定されるほど高い評価を受けたのです。
この期間、コンサート指揮者としては、ウィーン・フィル、ベルリン・シュターツカペレ、ドレスデン・シュターツカペレ、バイエルン放送響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、クリーヴランド管、シカゴ響、ロンドン・フィル、イスラエル・フィルという錚々たる世界的名門オーケストラに客演しました。
ベルリン・フィルには、2006年にバルトークとラフマニノフのプログラムでデビューし、2015年にオーケストラの投票により、次期首席指揮者に選ばれたのです。
キリル・ペトレンコ&ベルリンフィル 終楽章に凄さがあった
極端に録音が少ない人で、この悲愴がベルリンフィルとの最初の録音です。
一聴しましたが、非常に聴きやすい演奏で、その歯切れの良さが素晴らしいです。
そんなスタイルなので、第3楽章が非常な名演です。
だから第1楽章では、なにか抉りというか凄みのようなものが足りないような印象はありました。
そして終楽章。
淡々と始まりました、このまま終わちゃうのかなと思ったらとんでもありませんでした。
中盤以降の表現が素晴らしいのです。ぐぐぐっと引き込まれました。
大げさに感情表現するにではなく、なにかこみ上げる悲しみの感情をぐっと抑えながら、でもそれが敵わず、うううっと嗚咽してしまうような表現です。
ミュートした響きの金管がそれの感情を上手く表現しています。
さすがベルリンフィルが選ぶだけの人です。ただ者ではありません。
今後、ぜひこのコンビでベートーヴェンやブラームスを聴きたいものです。
K・ペトレンコ ベルリンフィルの名盤 チャイコフスキー”悲愴”
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
交響曲第6番 ロ短調 「悲愴」 Op. 74
Symphony No. 6 in B Minor, Op. 74, “Pathetique”
1.(18:05) I. Adagio – Allegro non troppo
2.(08:13) II. Allegro con gracia
3.(08:08) III. Allegro molto vivace
4.(09:41) IV. Finale: Adagio lamentoso
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
キリル・ペトレンコ – Kirill Petrenko (指揮)
2017年3月22/23日、ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
【SACDハイブリッド】 チャイコフスキー: 交響曲第6番 《悲愴》 キリル・ペトレンコ 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
これは、キリル・ペトレンコのこだわりでしょうか?
SACDとLPで発売されています。
【LPレコード】 チャイコフスキー: 交響曲第6番 《悲愴》<数量限定盤> キリル・ペトレンコ 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ついに2019/20シーズンよりベルリン・フィルの首席指揮者に就任した
キリル・ペトレンコとの最初の共演盤がLPで登場!
2019年8月23日のシーズン・オープニング・コンサートで正式にベルリン・フィルの首席指揮者に就任したキリル・ペトレンコ。就任コンサートでは「第9」が演奏され、ベルリン・フィルの新しい時代のスタートが切られました。
この度記念すべき2019/20シーズンの始まりにあたって、ベルリン・フィルとペトレンコの最初の共演盤チャイコフスキーの交響曲第6番《悲愴》がLPでリリースされます。今年にかけて、2019個限定販売となります。
この演奏は、2015年夏に彼が首席指揮者に選出された後、最初に客演した機会(2017年3月)に収録されたもので、ゲネプロと3回の演奏会をもとにしたライヴ録音となります。キリル・ペトレンコは、1972年、シベリアのオムスク生まれ。18歳の時に家族(父親はヴァイオリン奏者)と共にオーストリアに移住し、ウィーンで指揮者としての教育を受けました。その意味で、ロシアと独墺双方の伝統を吸収した音楽家と呼べます。ウィーン・フォルクスオーパー、マイニンゲン劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパーで活躍した後、2013年よりバイエルン国立歌劇場の音楽総監督に在任。ベルリン・フィルには、2006年に初登場し、その後わずか3回の共演で首席指揮者に選ばれました。
その音楽性の特徴は?彼はこれまで、ほとんど音源がなく、入手可能なのは特定の希少曲に限られていました。これは、彼が自分の演奏に極めて厳しく、録音の発売を了承してこなかったからからだと言われています。密度の高いリハーサルや、解釈を厳密に徹底させることでも知られますが、最大の魅力は、そうした自分を追い詰める厳格さが、本番では沸き立つような感情の奔流へと変化する点でしょう。彼自身はそれを、「リハーサル中に抑えてきた感情の箍を、演奏会の瞬間において外し、解放する」と表現しています。
当盤の《悲愴》も、そうした感情の横溢を示すものとなっていますが、この表現性の高さが、ベルリン・フィルの力強い音楽性と合致していることは言うまでもありません。キリル・ペトレンコの放散するエネルギーと、オーケストラの表現意欲がぶつかり合い、激しくドラマチックなチャイコフスキーが展開されています。その燃焼度の高さは、両者の関係に大きな期待を抱かせると同時に、なぜ彼がベルリン・フィルから嘱望され、首席指揮者に選ばれたのかを納得させてくれます。
当エディションのデザインは、首席指揮者就任に当たってベルリン・フィルが展開するイメージ・キャンペーンに依拠し、キリル・ペトレンコが放つ音楽的・感情的な「エナジー」を象徴しています。
キングインターナショナル
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